求究道(ぐきゅうどう)のプロ野球講義

プロ野球について,私が聴いて,観て,感じて,発見したことを基に,新たな考えを発信していきます。 皆さんの新たな発見につながることを祈ります。 「求めるものを究める道」がペンネームです。 よろしくお願い致します。

田澤純一

プロ野球ついて,私が観て,聴いて,感じたことを基に,新たな考えを発信していきます。
皆さんの新たな発見につながることを祈ります。
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2020年ドラフト 1巡指名公言・予想一覧

いよいよ今日,ドラフト会議が開催されます。


選手はどのような思いでしょうか?

上位指名が確実になりそうな選手は,「どこになるんだろう?」という思いかなと想像します。

そうでない選手は,「指名されるかな」とハラハラではないかと思います。

球団は,「一本釣り行けるかな?」,「くじが当たりますように」といろいろな思いがあると想像します。

「運」というのは,どうすれば手繰り寄せられるのか分かりません。

祈ればいいのか,願掛けすればいいのか…

分からないからこそ,いろいろなものにすがることもあると思います。

過去の抽選で当てた人が行くのか,外した人が「運を使ってない」ということでリベンジに行くのか?

「これをすればいい」というのがないだけに,ハラハラになると思うのです。


では,今日までの1巡指名について見てみようかなと思います。

赤字…公言済

オリックス佐藤輝明(近畿大学)

 真っ先に佐藤を公言したのはオリックスです。正尚と並ぶ大砲を優先した決断だと思います。サード起用なのか,外野起用なのか?抽選は不可避です。田嶋以来の当たりとなるでしょうか?

東京ヤクルト早川隆久(早稲田大学)

 昨日,早川で行くと公言しました。ギリギリまで抽選覚悟で行くのか,競合を回避するのか話し合ったのかもしれません。とっておきの選手で,エース誕生を狙ったのだと思います。奥川に次いで,高津が引き当てるでしょうか?

北海道日本ハム伊藤大海(苫小牧駒大)

 日ハムとしては珍しく公言して,かつ「本当にナンバーワンか?」と思える選択ではないかと感じました。投手力がダメというチーム事情から,競合を避けてかつとっておきの選手ということにしたのでしょうか?獲得できれば,地元のヒーローとなるのかもしれません。ただし,競合もあるいうのは,自覚しているはずです。

広島東洋…(即戦力投手)早川隆久(早稲田大学)or栗林良吏(トヨタ自動車)?

 今回は公言はせず,スカウト統括部長によると「即戦力投手になるでしょう」と語りました。大学ナンバーワンの早川か,社会人の有力となる栗林となるでしょうか?競合覚悟なのか,一本釣り狙いなのか?昨季一本釣りした森下と並ぶ,Wエースの誕生となるのでしょうか?

東北楽天…(投手2人に絞る)早川隆久(早稲田大学)or入江大生(明治大学)?

 今回は公言せず,石井GMは「投手2人に絞った」と語りました。競合覚悟なのか,一本釣り狙いなのか?いずれにしても,岸や則本兄に続くとっておきの投手を確保したいです。ここ最近は,投手で最初の1巡指名で抽選を当てていません。今度はガッツポーズが出るでしょうか?

横浜DeNA…(何人かに絞る)

 公言をせず,どのような選手で行くのかも言ってないのです。ラミレスが辞任となったので,新監督によって獲得の方針が変わるのかもしれません。得意の大学投手獲得と行くのか,昨季のようなサプライズで一本釣りと行くのでしょうか?

埼玉西武…(数名候補に挙がる)

 公言をせず,どのような選手で行くのかも言ってないのです。即戦力になるのか,素材になるのかも明言していないのです。こちらも,まさかのサプライズがあるのでしょうか?それとも,調査した通り佐藤といくのでしょうか?執筆しているこの時,腹の内は決まったのでしょうか?

阪神…佐藤輝明(近畿大学)?

 公言をせず,どのような選手で行くのかも明言しませんでした。佐藤については評価をするものの,競合覚悟で行くのでしょうか?ポスト球児or能見,ポスト糸井or福留の何を最優先していくのでしょうか?矢野は「楽しみにしてた方が,おもろいやん」と言いましたけど,まさかの指名があるのでしょうか?

千葉ロッテ早川隆久(早稲田大学)

 ロッテは真っ先に早川の指名を公言しました。先発でエースがいないので,今度こそエースを獲りたいという思いのなのだと思います。ここ最近は,くじ運に恵まれている方ではないかと思います。今回も,抽選の女神は微笑むのでしょうか?

中日高橋宏斗(中京大中京高校)

 超高校級かつ地元出身の高橋で行くと公言しました。即戦力で行くのか素材で行くのか,与田とフロントでもめているというような報道もありました。根尾,石川昂に続く,地元のヒーロー候補獲得となるのでしょうか?抽選の時は,与田が3連勝となるのでしょうか?

福岡ソフトバンク佐藤輝明(近畿大学)

 公言はしないかと思いましたけど,佐藤で行くと言いました。ポスト松田として,石川のリベンジということになるでしょうか?ホークスも,ここ最近は最初の1巡指名は抽選で当たっていません。今度こそ,とびっきりの大砲候補を獲得できるのでしょうか?

読売佐藤輝明(近畿大学)

 今回は公言しました。大学ナンバーワン野手の佐藤で行くと言いました。高齢化が進む外野陣であり,岡本と並ぶ和製大砲という点で合致したのではないかと思います。ここ最近,巨人も抽選でなかなか当たってないのではないかと思います。果たして,「残り物には福がある」ということとなるのでしょうか?


以上,今日までの1巡指名について,まとめてみました。

近大の佐藤,早大の早川は競合確定です。

ただ,カープから阪神まで,どこも公言していないのです。

ここでサプライズ指名があるのか,競合が増えるのでしょうか?

この辺りが,公言するところとしないところの牽制のし合いではないかなと思います。


もう1つの注目選手は,田澤純一です。

MLBからプロのキャリアを始め,現在はBC武蔵でプレーしています。

「田澤ルール」が撤廃され,NPB入りが可能となりました。

果たして,今年で34歳になった田澤はNPB入りとなるのでしょうか?

巨人やベイが興味ありという報道があります。

投手力が足りないチームは,全球団ではないかと思います。

果たして,34歳からの新たなキャリアとなるのでしょうか?


いよいよ,この時が来ました。

ドラフト会議中に,今年もドラフトに関する特番があります。

今年は,どのような裏のドラマがあるのでしょうか?

その選手は指名されるのでしょうか?


ドラフトが終わりましたら,特番のことと今回の指名について書く予定です。

そちらも,是非ご覧になって頂けたらと思います。


では,その時まで,私もハラハラな気持ちで待つことにします。



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「田澤ルール」が撤廃!やっとか…

スワローズは明日から広島でカープ戦です。

明日の先発はヤクルトが石川,カープは九里です。

もうね,言うことは一つだけです。

「今度こそ,石川に今季初勝利を!」ということで。


さて,本日「田澤ルール」の撤廃がNPBから発表されました。

これについては,「やっとか…」という思いです。

このルールについて,私は何度も即撤廃を言ってきました。

それについては,『「百害あって一利なし」のルール』をクリックしてご覧ください。

まぁ,令和に入って時代が変わりましたからね。


これで田澤は,今年のドラフトにかかる可能性が浮上しました。

今年で34歳ですけど,必要とするNPB球団はあるかもしれません。

ちょっとまた,新たなプロ野球へ進むと思います。

もう,昔の価値観で運営するのはやめましょう。

その第一歩となるでしょうか?


あと,川崎宗則がBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団です。

現在,栃木には西岡剛もいます。

2006年のWBCでの黄金の二遊間コンビが復活です。

栃木はさらに盛り上がると思います。


あとは,巨人の澤村拓一がトレードとなりました。

ロッテの香月一也とです。

今季はスワローズ戦でも登板しましたけど,いまひとつでした。

ドラフト時に巨人を熱望していただけに,「もう,昔の話か・・・」と思ってしまいました。

巨人は内海哲也と長野久義と,巨人を熱望していた選手を放出しています。

まぁ,3人とも相手球団が欲しがったからですけどね。

何にしても,澤村にとっては再チャレンジとなります。

新天地で復活となるでしょうか?


ということで,以上今日の動きなどをまとめてみました。

スワローズのことと合わせた形となりました。

大きいと思うことがいろいろあったので,まとめて出すことにしました。

以上,今日の動きでした。


NEVER STOP 突き進め!

Go Go Swallows!!



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こここそホントの黄金世代? 1986年生まれ

今回も,「こここそホントの黄金世代?」シリーズを書いてみます。

今回は,1986年生まれについてです。

1986年4月2日から1987年4月1日生まれが該当します。

それでは,よろしくお願い致します。


まずは,プロ野球選手以外でどのような人が,この世代に該当するのでしょうか?

芸能界では杏,ハライチ,比嘉愛未,松浦亜弥,勝地涼,北川景子,今市隆二と登坂広臣(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)西島隆弘と日高光啓(AAA),神田沙也加,豊崎愛生,紗栄子,中村倫也,井上真央,市原隼人,香椎由宇が該当します。

他のスポーツでは豪栄道,岡崎慎司,細貝萌,本田圭佑,上田桃子,稀勢の里,興梠慎三,長友佑都,片岡安祐美,亀田興毅,織田信成がいます。

まず,サッカーでは間違いなく「黄金世代」と言っていいのではないかと思います。

相撲で横綱と大関,他のスポーツでも有名な人が集まっています。

スポーツの黄金世代」ということになるでしょうか?

それは,野球でも該当するでしょうか?


それでは,この世代での現役プロ野球選手を集めてみたいと思います。

赤字・・・高卒青字・・・大卒緑字・・・社会人,独立リーグ

埼玉西武・・・榎田

福岡ソフトバンク・・・デスパイネ

東北楽天・・・涌井,ウィーラー

千葉ロッテ・・・美馬

北海道日本ハム・・・なし

オリックス・・・なし

読売・・・陽岱鋼

横浜DeNA・・・石川井納

阪神・・・上本

広島東洋・・・なし

中日・・・大野奨太

東京ヤクルト・・・なし

MLB・・・ダル田澤


以上が,この世代の現役プロ野球選手です。

1つ下の1987年生まれと比べると,かなり減ったような気がします。

実際,以前に書いた1987年世代は倍の24人います(詳しくは「こここそホントの黄金世代? 1987年生まれ」をクリックしてご覧下さい)。

一方,この世代ではメジャーリーガーや外国人を含めても,12人しかいません。

1つ違っただけで,ここまで大きく減っていたとは思いませんでした。

今年で34歳になる世代です。

33歳と34歳に,根拠は分からないけど何かの境界線があるということでしょうか?


では,この世代のドラフトはどのようなものだったのでしょうか?

高卒選手は,2004年ドラフトで入団しました。

2004年と言えば,球界再編問題のあった年です。

近鉄とオリックスが合併し,オリックス・バファローズとなりました。

ホークスはダイエーから買収され,福岡ソフトバンクホークスとなりました。

50年ぶりの新球団として,東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生しました。

この3球団にとっては,初めてのドラフトだったのです。

ほとんどが「自由獲得枠」という逆指名で1位を獲る中,高校選手1位もいました。

東北高のダルビッシュ有が日ハム,横浜高の涌井秀章が西武,宇治山田商の江川智晃がホークス,秋田商の佐藤剛士がカープに1位指名されました。

当時のドラフトのルールによってでもありますが,実は2,3位で高卒選手は1人しかいないのです。

全球団が指名できる4位でも,1人しかいないのです。

5位で,ようやく4人となったくらいです。

この年の高卒選手は,とびっきりの選手とそれ以外の選手で大きな差があったといえるのかもしれません。

ダルや涌井などを獲得するには,逆指名を捨てて行くしかなかったのかもしれません。

実際,この年に指名された高卒選手で,現役選手は3人しかいません(陽岱鋼は翌年のドラフトで入団)。

最初から,こうなることが決まっていたということでしょうか・・・


大卒選手は,2008年ドラフトで入団しました。

この年から「高校と大学・社会人の分離ドラフト」が廃止され,今の形になったのです。

大卒選手で1位指名されたのは5人です。

東洋大の大野奨太が日ハム,近畿大の巽真悟がホークス,奈良産業大の蕭一傑が阪神,亜細亜大の岩本貴裕がカープ,早稲田大の松本啓二朗がベイに,それぞれ1位指名されました。

この年の大卒選手は2位で4人,3位で5人とそれなりに指名されました。

ただ,現役選手は2人しかいません。

こちらはそれなりに指名された割に,14年目を迎えた選手が2人・・・

他にも2005年ドラフトで陽岱鋼(福岡第一高)が日ハムに,2010年ドラフトで榎田大樹(東京ガス)が阪神と須田幸太(JFE東日本)がそれぞれ1位指名されました

何だか,高卒も大卒も「不作の年だった」と結論付けるのかなと思ってしまいます。

もしくは,ダルや涌井,大野奨太などとびっきりの選手とそれ以外の差がすごく大きな世代といえば妥当でしょうか・・・

なお,田澤純一は2008年ドラフトで目玉の選手でした。

しかし,「アメリカでやりたい」という気持ちから,JX-ENEOSから直接海を渡ったのです。

この一件から,ドラフトを経ずに直接海を割った選手にペナルティを課す「田澤ルール」というものができたのです。

私はいまだに,「田澤ルール」は百害あって一利なしのルールだと思っていると言っておきます。

こちらについて詳しくは『「百害あって一利なし」のルール』をクリックしてご覧ください。


それでは,この世代でメンバーを考えてみたいと思います。

現役選手は,大野奨太以外全員規定打席達成経験です。

今のところ埋められるのは,キャッチャー大野,セカンド上本,サードがウィーラー,ショート石川,外野が陽岱鋼,DHデスパイネです。

投手は先発ダルと涌井と美馬と井納,いずれも規定投球回達成者です。

セットアッパーは田澤と榎田で左右のエースになります。


やはり,これでは足りないので,今回もOBから集めたいと思います。

と言いたいところですが,過去に書いた条件では選手が集まらないのです。

先発投手で,他に規定投球回達成経験者は東野峻

リリーフ投手で50試合以上登板経験者は森福允彦と久古健太郎と須田幸太と佐藤達也と西村憲

規定打席達成者はゼロなのです。

外国人も,デスパイネとウィーラー以外に5年以上プレーした選手がいないのです。

正直,参りました。

まず,中継ぎ陣は「これ以上必要かな」というくらい集まっています

この中から,誰かクローザーにしてもいいくらいです。

クローザーは田澤か達也がいいと思います。

右は田澤と達也,左は森福と榎田が柱になると思います。

先発もダルと涌井が柱で,美馬,井納,東野が続く形になります。

とびっきりのダルと涌井がいるという時点で,非常に心強く思えます。

この段階でも,投手では十分に戦えるだけ集まっていると思えます。


ただ,野手が全然足りないのです。

投手でも,先発でもう1人だけ欲しいなと思うのです。


そこで,野手と先発投手で,選定のハードルを下げて集めたいと思います。

外国人・・・3年以上日本でプレー経験者

野手・・・80試合以上出場経験者

先発投手・・・100イニング以上投球経験者


これなら,どれくらい集まるのでしょうか?

外国人・・・アレックス・ゲレーロ,ジャフェット・アマダー

野手・・・岩本貴裕,柴田講平,細山田武史,山崎憲晴,山本和作

先発投手・・・岩田慎司


これで,ようやくメンバーを組めるようになります。


改めて,この世代のメンバーを考えてみます。

キャッチャー大野,ファーストがアマダー,セカンド上本,サードがウィーラー,ショート石川,外野が陽岱鋼,ゲレーロ,柴田,DHがデスパイネという布陣になります。

まぁ,ものすごく外国人頼りのオーダーとなりました。

ホンマのシーズンなら,野手の外国人は3人までなので,このオーダーは無理ですね。

打順は1番陽岱鋼,2番石川,3番上本,4番デスパイネ,5番ゲレーロ,6番ウィーラー,7番アマダー,8番大野,9番柴田がいいかなと思います。

1から3番で出塁して,4から7番でホームラン狙いという打線になりますね。

ベンチは左の代打で岩本,右の代打で山本,守備は憲晴,予備捕手で細山田ということになりますね。

外国人が多い割に,守備要員が憲晴と山本くらいです。

このメンツ,大丈夫か?」と思えてしまいます。


先発投手はダルと涌井が柱で,井納,美馬,東野,岩田が続くことになります。

ローテについては,かなりの強さを持っていると言っていいのかなと思います。

リリーフは右は田澤と達也,左は森福と榎田が柱になります。

他に右の須田と西村,左の久古がいます。

クローザーは,田澤か達也のどちらかにさせるのがいいかなと思います。

リリーフの方が,相当な強さを持っていると言っていいと思うのです。

絶対的なクローザーがいないのが難点ですけど。

全体的に,投手で勝つことがメインで,野手は「頼むからホームラン打ってください」という戦い方になりますね。

盗塁王の陽岱鋼,ホームラン王のデスパイネとゲレーロが軸となると思います。


この世代,新人王はいません。

ダル,榎田など新人王になってもおかしくない選手はいますけど。

侍ジャパンは,どれくらいいるでしょうか?

2008年の北京五輪では,ダル,涌井が選ばれました。

ダルは4年目で日本のエースとなり,涌井も中国戦で7回完封を果たしました。

2人はこの段階でとびっきりになっていたと,今になって思えるのです。

09年のWBCでは,ダル,涌井が引き続き選ばれました。

松坂大輔や岩隈久志などが主力の中,ダルも涌井もその中に入って浮いた感じになってなかったです。

優勝した瞬間のダルのガッツポーズ,今でも忘れられないです。

13年のWBCでは,涌井,森福が選ばれました。

この時涌井はリリーフで選ばれ,森福も左のセットアッパーとして頭角を現していました。

17年のWBCでは,大野が選ばれました。

この世代だけを見ますと,何かこう段々火が消えていくような感じがする選ばれ方に思います。

次の大会なら,選ばれるとするのならダルくらいかなと思ってしまいます。


ということで,以上この世代について感じたことを書いてみました。

まずは,この世代についてまとめてみます。


1.打線は完全に外国人頼りで,外国人を入れてようやくパワー重視になる

2.投手は柱が盤石で,投手力で戦えるだけの戦力になる

3.ダルや涌井などとっておきの選手と,それ以外の選手との差がすごく大きい

4.野手はそもそも,ハードルを下げないと打順となるオーダーを組むことができない

5.ドラフトの時から,もうこれらの結果になる予感はあったのかもしれない



このように結論付けられる世代も,そうはないと思います。


それでは,締めに入ります。

この世代は,1つ下の世代とすごく対照的ではないかと感じるのです。

この世代は,とっておきの選手がいる一方,全体的には現役選手が少ないなど「もしかして不作?」と思えてしまいます。

1つ下の1987年世代はとっておきの選手がいない一方,いぶし銀のような選手が多くいて,現役選手もまだたくさんいます。

どちらが「黄金世代」に近いのかは,一概にどうとは言えません。

それが見えるのは,全選手が引退した時ではないかと思います。

ただ,今回書いてみると,86年と87年世代とですごく対照的と思うのです。

年が1つ違うだけで,ここまで大きく違うことも珍しいのではないかと思います。


この世代は,「ダルビッシュ世代」と言ってもいいと思います。

もしくは,「ダル・涌井世代」と言ってもいいかなと思います。

それだけ,ダルと涌井が抜きんでていると言っていいはずです。

美馬がFAで移籍した一方で,森福や憲晴など昨季で現役を引退した選手もいます。

少なくとも,とっておきの選手がいなければ,完全に「不作の年」だったと断定できそうです。


今この世代では,盛り返しを図っている選手がほとんどだと思います。

今レギュラーとして盤石と言っていい選手は,いないのではないでしょうか?

あえて挙げて,デスパイネくらいではないでしょうか?

ダルは手術から盛り返している最中で,田澤も現在は無所属になっています。

美馬もFAで来たとはいえ,コンスタントの活躍ではありません。

下手すれば,今季で見納めという風前の灯火の選手は,まだたくさんいるように思います。

一斉に盛り返して,「86年世代は,まだ死んでないぜ」とアピールできるのでしょうか?

ここから,評価を変えることができるのでしょうか?



開幕はいつか来ると信じて,読んで頂いた皆さんの何かの足しになればと願っています。

最後までご覧いただき,ありがとうございます。

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やっぱり,野球が大好きだから今も 正田樹

今回は,「ホントの黄金世代」シリーズを書いてみます。

第16弾は,現在愛媛マンダリンパイレーツでプレーしている正田樹です。

それでは,よろしくお願い致します。


ファンに「惜しい」と思われて,余力を残してグラウンドを去るのか…

それとも,本当にボロボロになるまでプレーを続けるのか…

どちらが野球選手にいいのか,それは私には分かりません。

「十人十色」というように,人の考えはそれぞれだと思います。

何が美徳なのか,何が美学なのか?

共通する思いもあれば,全く違うものもあると思います。


この男は,プロで新人王を獲り,台湾,アメリカも経験しながら,今年で38歳となる現在は独立リーグでプレーしています

愛媛マンダリンパイレーツの正田樹です。

高校生当時,ドラフトで最も注目された投手です。

その評価に違わないように新人王を受賞しました。

プロ球界復帰などを経て,独立リーグでプレーして今季で通算7年目となります。

6連連続で愛媛に所属しています。

一体,正田は今何を目指して,何を求めて投げ続けているのでしょうか?


正田は桐生第一高校で,エースとして名をあげました。

3年の夏の甲子園では,3完封と無敵ぶりを見せていました。

群馬県勢で初の優勝に貢献したのです。

そして,1999年ドラフト1位で日本ハムファイターズに入団します。


1年目から一軍登板を果たしますが,2年間はファームで力をつけることが中心でした。

そして,3年目に正田は開花します。

23試合登板して,5完投2完封という快投を見せるのです。

鋭いカーブを武器に,甲子園優勝左腕は打者をきりきり舞いさせていました。

9勝11敗,防御率3.45で規定投球回にも達しました。

2002年のパリーグ新人王に選ばれるのです。

ところが翌年,正田は打たれることが目立つようになります。

相手に研究されてしまったのか,奪三振が少ない投球スタイルの磨きが足りなかったのでしょうか?

春季キャンプで痛めた左肩の影響なのでしょうか?

規定投球回にわずかに届かず,5勝15敗,防御率5.78と大幅に成績を落としたのです。

当時の日ハム投手事情もあり,正田は投げ続けざるを得なかったのかもしれません。

翌年から,日ハムは東京から北海道に移転となりました。

新庄剛志の加入など,話題が尽きなかった時だと記憶しています。

移転元年の正田の成績は,8勝挙げたものの,投球回は100に満たず,防御率は5.00でした。

05年は2勝,防御率6.27と成績は年々下降していくのです。

06年はチームが優勝・日本一になった中で,正田はとうとう1試合も登板することなく終わったのです。


そして,07年の開幕直前にトレードで阪神タイガースに移籍となりました。

新天地で再生する期待もあったのかもしれません。

しかし,結局2年間で一度も一軍登板することなく,08年オフに戦力外通告となりました

かつての甲子園優勝投手は,9年目で戦力外の烙印を押されたのです。

正田はトライアウトを受験しましたが,日本での獲得球団は現れませんでした。


09年の正田の新天地は,台湾という海外となったのです。

興能ブルズの入団テストを受けて,3月に合格したのです。

開幕投手を務めて,先発ローテの一角に入ることができました。

14勝,115奪三振と最多勝と最多奪三振の二冠に輝いたのです。

翌年も興能でプレーし,2年連続の開幕投手を務めるのです。

11勝,116奪三振,防御率2.81の成績で,リーグ優勝に貢献したのです。

この時,同じく興能に所属した高津臣吾も投げることもあったのです。

しかし,チームの経営難を理由に,正田は翌年の契約を結ばないことを通達されたのです。

そこで正田は,MLB球団が集まるトライアウトを受験したのです。


11年2月に,正田はボストン・レッドソックスとマイナー契約を結びました。

この年の3月11日に,東日本大震災が発生しました。

この時,松坂大輔,岡島秀樹,田澤純一,正田で黙祷をしていたことを覚えています。

4人でその義援金を集める活動をしていたことも覚えています。

何か思いがありながら,正田は投げていたのかもしれません。

しかし,3月に正田は解雇となったのです。


そして,4月に新潟アルビレックスBCと契約したことが発表されました。

興能時代にともに投げていた高津が所属しており,再びともに投げる時が来たのです。

正田は23試合登板し,地区優勝に貢献したのです。

入団会見で正田は,「野球ができることが一番です」と語っていました。

独立リーグと侮ることなく,投げる喜びを噛みしめながらプレーしたのかもしれません。

その姿勢があったのでしょうか,何と正田は翌年からNPBに復帰するのです。

12年からは,東京ヤクルトスワローズでプレーすることになったのです。

そう,野球の神様は,どこでも懸命に投げる正田を見捨ててなかったのです。


正田はこの年,7年ぶりにNPBの一軍マウンドに立ったのです。

24試合登板で3ホールド,防御率2.84で来季の契約を勝ち取ったのです。

13年も15試合登板し,防御率は2.87,8年ぶりの勝利を挙げることができたのです。

しかし,オフに戦力外通告を受けて,正田は3度目のトライアウトを受験するのです。


14年1月にLamigoモンキーズと契約し,4年ぶりに台湾球界に復帰するのです。

しかし,成績不振で5月に解雇となるのです。

すると,スワローズでプレーし,コーチも務めた加藤博人からの誘いで,正田は再び独立リーグでプレーするのです。

5月に四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツと契約するのです。

正田は先発として活躍し,最優秀防御率と後期リーグMVPとなったのです。

15年も愛媛に所属し,2連連続の最優秀防御率,そして年間MVPになったのです。

正田は独立リーグで,ナンバーワンと言っていい存在となったのです。

この年のオフに,再び正田はNPBのトライアウトを受験しました。

しかし,獲得球団は現れなかったものの,正田は現役続行を決めたのです。

16年も愛媛に所属しましたが,先発として結果が下降してきたのです。

17年からは中継ぎに回り,この年3度目の最優秀防御率に輝いたのです。

18年もリリーフを中心に登板し,防御率1.93と安定感振りは健在です。

そして,今季も愛媛で正田は投げ続けているのです。


正田がプロの世界に入った1999年ドラフトで高校から入った選手。

今季もNPBで現役なのは,田中賢介と岩隈久志の2人だけです。

栗原健太,朝倉健太とプロで名をあげた選手はほとんど引退しています。

今年の7月に,川崎宗則が台湾球界に現役復帰したくらいです。

1999年ドラフトでは,1位正田,2位賢介と日ハムは有力高校選手を獲得できていました。

正田は新人王を獲り,賢介はファイターズの中心選手となりました。

20年目を迎えた今季,賢介はファイターズで「ラストイヤー」を公言しました。

賢介が華々しく終わりを迎える中,正田は独立リーグで投げ続けています


今季,愛媛は後期優勝を果たしました。

次は,前期優勝の徳島インディゴソックスとのチャンピオンシップが控えています。

中心選手として投げている正田は,そこに向けて調整をしているのだと思います。


このように経歴を見ますと,正田の野球人生は波乱万丈であると思います。

日本で戦力外となり,台湾で投げて,アメリカでメジャー昇格を目指し,NPBに復帰して,独立リーグで投げ続けている。

ここまで経験豊富といえる選手は,高津などなかなかいないと思います。

高津が現在スワローズのコーチや二軍監督でそれを活かしています。

正田も指導者になった時,この様々な経験が活かせるのではないかと思っています。

今も現役でやっている選手に,その先のことを言うのは失礼かもしれませんけど。


さて,正田は今何を見つめてプレーしているのでしょうか?

プロ入りして20年目を迎えた今季,何を思って投げているのでしょうか?

昨季の開幕前の正田のインタビューが載っているサイトを見つけました。

詳しくはこちらをクリックしてご覧ください(2019年9月14日アクセス)。

正田は今,「生きた教科書」として選手たちの手本となる存在になっています。

自身の目標としては,「自分を超えること」と挙げています。

国,環境,リーグは違えど,野球ということは共通しているのです。

正田は様々なところでプレーして,そこで気づいたことを見つけてきたのです。

それを愛媛の後輩に伝えていることもあると語っています。

正田が自分だけを見てプレーしてはいないということは確かだと思います。

だからこそ,今年で38歳となる今も必要とされるところがあるのだと思います。


このインタビューを読んでいると,今も正田が投げ続けている理由が見えてきたのかもしれません。

私の憶測ですが,恐らくしぶとく野球を続けている選手に共通していると思います。

その答えは,非常にシンプルなのかもしれません。


野球が大好きだから


そうでなければ,正田は今もプレーしているわけがない。

根拠は乏しいですが,私はそう感じているのです。



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平成のプロ野球10大ニュース その2 MLB挑戦の門戸開く

今回も平成を振り返り,「平成のプロ野球10大ニュース」を独断で選んでみたいと思います。

その2は,「MLB挑戦の門戸が開いた」ということです。

それでは,よろしくお願い致します。


日本人がNPBから初めて海を渡ったのは,1964年のことです。

南海ホークス(現.福岡ソフトバンク)に所属していた村上雅則が野球留学でマイナーリーグに派遣されたのです。

そこでメジャー昇格となり,その年に初登板を果たしたのです。

1年目は9試合,2年目は45試合登板し,片鱗を見せたのです。

これ以降,昭和の間は日本人メジャーリーガーが現れることはありませんでした。

「日本人には通用しない」という先入観と,当時は挑戦するためのルートが無かったからなのです。


昭和から平成に変わると,MLBは移籍先の1つとなったのです。

1995年に近鉄を退団した野茂英雄が,ロサンゼルス・ドジャースに移籍となりました。

村上以来31年振りに,日本人メジャーリーガーが誕生したのです。

日本での1年目で投手三冠王を獲得した「トルネード投法」は,アメリカでも通用したのです。

メジャー1年目でもトルネード旋風が巻き起こり,野茂は相手打者をきりきり舞いさせたのです。

この年のオールスターにも選ばれ,先発投手として登板したのです。

この年13勝を挙げ,236個で奪三振王となったのです。

新人王にも選ばれ,日本人初の日米両方で新人王となった選手となったのです。

その後も様々なチームで,野茂は日本人として席巻したのです。

98年には日本人で初めての本塁打を打ちました。

96年と2001年に,2度のノーヒットノーランを達成しました。

2001年のボストン・レッドソックス時代には,2度目の奪三振王となりました。

最終的にはMLBで123勝して,日米で200勝達成となりました。

あらゆる日本人初のことを,野茂は成し遂げたのです。


野茂の活躍から,新たな時代が切り開いたのです。

ここから,日本人が続々とMLBへ自分の活躍の場を求めるようになったのです。

マック鈴木は1992年に高校を中退して海を渡り,96年にMLBデビューしました。

これが3人目の日本人メジャーリーガーとなり,日本プロ野球を経由しないでのデビューは初めてとなりました。

97年には長谷川滋利,柏田貴史,伊良部秀輝と3人同時にメジャーデビューとなりました。

98年には,吉井理人がFA権行使で初のMLB移籍が実現しました。

この年にFA権獲得前にMLB移籍ができる「ポスティングシステム」が制定されました

2001年から,この制度を利用して初のMLB移籍が実現しました。

その選手こそイチローで,野手では初のMLB移籍となったのです。

この年に同じく移籍した新庄剛志とともに,下馬評を覆す活躍を見せました。

イチローは1年目から盗塁王,首位打者となり,新人王とMVPにも輝く大活躍を見せました。

新庄は1年目に2桁本塁打を放ち,メッツの4番も打ちました。

この2人の野手の活躍が,新たな門戸を切り開いたのです。

03年からは松井秀喜がヤンキースに移籍し,4番を打つまでの選手となりました。

この年に日本人メジャーリーガー初の100打点超え,翌年は30本塁打超えを達成しました。

09年にはワールドチャンピオンとなり,ワールドシリーズのMVPとなる活躍を見せました。

俊足のアベレージヒッターも,パワーヒッターもMLBで通用することを証明したのです。

04年からは松井稼頭央,06年からは城島健司が移籍し,内野手も捕手でも活躍をそれぞれ見せたのです。

この時から,MLBからも日本人の需要が高まってきました

06年オフには,松坂大輔がポスティングシステムを利用してレッドソックスに移籍しました。

この時,レッドソックスが西武に支払う移籍金は,日本円にして約60億円となるものです。

そこまでの大金を出してもいいくらいの選手として,日本人が評価されるようになったのです。

その後もダルビッシュ有,青木宣親,田中将大,前田健太,大谷翔平と日本で大活躍した選手が次々と海を渡っています。

今季からは菊池雄星が新たに海を渡ったのです。

2019年現在では,ダルビッシュ,マー君,マエケン,大谷,平野佳寿,雄星がメジャー契約となっています。


以上のように,今や日本人にとってMLBは新たな挑戦の場となっているのです。

同時に平成が進むにつれて,その中身も変わっていったのです。

最初にメジャーリーガーになった村上は,野球留学でアメリカに渡ったのです。

ひょんなことでメジャーデビューした流れとなったのです。

最初から「MLBデビューしよう」という気持ちで行ったのではないのです。

それから31年後に海を渡った野茂も,最初からMLBに行きたかったわけではないのです。

近鉄を「任意引退」となり,日本でプレーできなくなったのでMLBに行ったのです(現在のルールでは,それもできなくなりました)。

その野茂が活躍を見せたことで,かねてからMLB志向があった選手に確信を持たせたのではないでしょうか

「俺でもメジャーでやっていける」という確信です。

それが長谷川や伊良部や吉井が移籍することへのエナジーになったと思います。

その気持ちの点火は,野手ならイチローに当たると思います。

イチローが海を渡って大活躍を見せたから,「ひょっとしたら俺も・・・」という気持ちになったのではないでしょうか。

松井秀喜,稼頭央,城島とポジションも特徴もそれぞれ違う選手が活躍を見せることで,メジャー志向は大きく広くなったのです。

現在では,日本で活躍した選手をはじめMLBへ移籍することは当たり前となっているのです。


日本人のメジャー移籍は,MLBの価値観も変えることになりました。

最初は「来たければどうぞ」というものが,「うちには君が必要だ」と評価されるようになったのです。

松坂やダルビッシュの移籍金は,60億円近くにまでなったのです。

これに選手本人の年俸が加わる訳ですから,選手に対して出すお金がとてつもなく大きいことが想像できると思います。

そこまで出しても惜しくはないと日本人が評価されてきたのです。

大谷の場合は,「二刀流でうちに」とエンゼルスが評価したのです。

昨季,大谷はエンゼルスでも二刀流として成績を残しました。

MLBの日本人に対する評価,価値観というものが,平成の間で確かに変わっていると思います。


この価値観の変化は,決して順風満帆ではありませんでした。

07年に松坂が行った時から,MLBの日本人に対して「バブル期」となったのです。

長く大きく活躍した選手でないにもかかわらず,積極的に日本から獲得したのです。

この頃に移籍した選手の中には,大して活躍できずに日本に帰った人もいました。

その為,一時は日本人獲得に対して慎重になったときもありました。

それを再び盛り返したのがダルビッシュです。

「今後メジャーに行く選手のため」と移籍条件を妥協せず,期限ギリギリまで交渉を続けました。

その結果,松坂以上の移籍金で移籍することになったのです。

これがあったからこそ,マー君もマエケンも大谷も正当な評価でMLBに行くことができたと思います。


そして,今となっては日本のアマチュアから直接海を渡る選手も現れました

前述の通り,マックがその第1号です。

そして,09年には田澤純一が社会人野球から日本球界を経由せずにMLBに行ったのです。

これにNPBは日本人有力選手の海外流出を懸念し,「田澤ルール」といわれる制度を作りました。

この田澤ルールと私の見解については,過去に投稿した『「百害あって一利なし」のルール』をクリックしてご覧ください。

ここでもう一度主張しますが,私は「田澤ルール」は即撤廃すべきだと思います。

今となっては,もはやMLB志向を止めることなどできないものです。

MLBは巨大な経済力で広いマーケットがあるだけに,世界中から強者がわんさか集まっています。

その中で,自分の実力を試したいともうのは,チャレンジャーとしては当然だと思います。

「自分の若いうちにもまれて野球をやりたい」という発想になっても,不思議ではない時代に突入しているのです。

昨年に16歳の結城海斗がロイヤルズとマイナー契約を結んだとのは,その発想が出てきたという証明になったのです。

幼稚園や小学校時代の夢として,「メジャーリーガー」と書く子供が現れてもおかしくはなくなっている。

衛星放送を中心にMLBの試合が中継されるようになったこともあり,今や日本人にとってメジャーは昭和より近いものになったのです。

「田澤ルール」は,この風潮に対して逆行するものなのです。

MLBに行くことに対して寛容的になったからこそ,ポスティングなど移籍手段を増やしたはずです。

それはすなわち,日本人が海を渡るという風潮を認めたことになるはずです。

何故,それと反対のことをここで実施しているのか,私には理解できません。

清宮幸太郎みたいに,MLBに行くこと前提でドラフト前に話を聞くようにもなりました。

令和に対して,さらなる門戸開放が求められているのではないかと私は思うのです。


ただ,実際私も「日本のプロ野球が衰退するかも」と懸念を抱いたことはあります。

それを感じたのは,イチローと新庄剛志と松井秀喜が海を渡った時です。

日本で大きく人気を集めていて,野球を知らなくとも選手を知っている「分かりやすいスター」が一斉に喪失しました。

その後,松井稼頭央も移籍したことで,その気持ちが大きくなりました。

ここまで大きな選手が日本で失ったら,日本プロ野球が面白くなくなると私は思いました。

その思いが解消されるようになったのは,突然のことではありません。

ダルビッシュ,マー君,大谷など日本で新たにスターが誕生したことで,徐々に解消されていったと思います。

それらを見ると,イチローや松井秀喜などが海を渡った時は「一人の大物が日本を去っただけ」と思えるようになったのです。

かつての長嶋茂雄や王貞治が引退したときも,「日本のプロ野球は終わった」と思った方もいるかもしれません。

それでも,今もこうして大物選手が現れて,今日まで時代を紡いでいます

いなくなったことを嘆くのではなく,これからの人材を育てていく。

それを続けたからこそ,今年でプロ野球は85年目を迎えたのです。

先人たちに憧れて野球を始め,熱中することで夢の舞台に立てる。

「憧れの存在」が続いたからこそ,ここまでプロ野球が続いているのです。

「日本のプロ野球が衰退する」と主張する人は,「これ以上日本にスターが現れない」,「これからの選手は一流になれない」と諦めているのでしょうか?

そのようなチャレンジ精神のない人が,プロ野球界を改善なんてできないと思います。


MLB移籍が続出していることは,日本球界に新たなチャレンジを求めているのです。

「日本のプロ野球に居続けたい」と思うようになるにはどうすればいいのか。

これ以上ないくらい一流を生みだすには,どのようなシステムが必要なのか。

日本もMLBに倣って,アジアを中心に新たな選手を発掘していく時代になっているのではないか(この主張については,「新プロ野球構想 その8 何故新球団創設なら今なのでしょうか・・・」をクリックしてご覧ください)。

海を渡った上原浩治は,「ポスティングは12球団共通のルールにすべき」と主張しています。

清宮のドラフト前の会談が問題なら,日本のどこへ行っても同じタイミングでMLBに行けるようにすべきはずです。

日本のプロ野球とMLBはそれぞれいいところがあって,もっとお互いに認め合うべき

それができてないから,移籍などに関するルールなどであれこれあるのではないかと思います。

そのようなことで,野球界で世界共存ができるのでしょうか?

お互いに価値観や評価を変えていかねばならないのも,令和への課題ではないかと思います。


昭和時代,MLBとはどのような存在だったのでしょうか?

「打撃の神様」川上哲治が,生前に語っていたことを抜粋します。


 私らの頃に,日本人がアメリカの大リーグに選手として行くなんて,夢にも思ってませんよ。それが今平気で行くようになると。それだけ,アメリカの野球と日本の野球は技術的にも体力的にもスピード的にも,案外接近してきたんだなぁと。
 世界が一つになってきている。野球だけが外国人は3人しか入れないとか,日本だけでやるとか。将来的にはそれは,なくなるんじゃないかなぁ。



平成に入り,野茂,佐々木主浩,イチロー,大谷がMLBで新人王を獲れるくらいになったのです。

松井秀喜のように4番を打てるようにもなりました。

ダルビッシュのようにタイトルを獲れるまでになりました。

イチローはシーズン安打数で新記録を作り,通算でも伝説超えとなりました。

それくらい,日本人の実力はMLBにより近づいているということは,もうすでに証明されました


そうなりますと,令和への課題は哲治の語る「世界がひとつになってきている」を進めることだと思います。

FA移籍する際,海外移籍では何の補償も球団は受け取れません。

金銭は難しくとも,マイナーでも選手を1人派遣することもしていいのではないでしょうか?

日本人が海外に実力が近づいているのなら,外国人枠も拡大でも撤廃でも考えていいはずです。

そうして,今度はアジアの野球を牽引している日本が,アジアを開拓していくのです。

そうすることで,日本やMLBだけでなく,世界の野球が面白くなる

もしかしたら,将来フィリピンやネパールのような国で野球が盛んになり,WBCで上位入賞のときが来る。

それを新時代に望んでいるのではないかと私は思います。

日本は保守的やMLBの言いなりだけでなく,もっと積極的に進めていく,進化させていくべきではないかと思います。

令和時代に,そのような気概を持つコミッショナーが現れるのでしょうか?


平成より日本人がより大きな活躍をすることも重要です。

今後どのような選手が海を渡り,大谷やマー君たちがどのような記録を作っていくのか。

私はそれ以上に,日本が「野球で世界が一つになる」ことを進めていかねばならないと思っています。

MLBへの挑戦が盛んになることを嘆くのではなく,新たな人材をそれ以上に生み出すマーケットを作る方がいです。

そうすれば海を渡る選手も,野球で新たな活路を見出す選手も,みんな幸せになると思います。

「田澤ルール」などは,ちっぽけな考えしかできない人が作り出した,現代に逆行したものにしか過ぎません。

それを作った人は,子供に「大いにチャレンジしましょう」なんて言えるのでしょうか?

そのチャレンジを阻止して,そのようなことが言えるのでしょうか?

令和で一番チャレンジが必要なのは,野球をする人ではありません。

野球をプレーする土台を作る背広組こそ,最もチャレンジするべきだと私は思います。

令和という新時代に,私は日本野球を牽引する人にこう言いたいです。


もう,やめにしましょうよ。日本だけで野球やるのは。

もう,やめにしましょうよ。日本とかMLBとかいうのは。

もう,やめにしましょうよ。チャレンジを阻止するのは。



これが,令和に必要な野球界に対する精神であり,課題のはずです。



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皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。
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