求究道(ぐきゅうどう)のプロ野球講義

プロ野球について,私が聴いて,観て,感じて,発見したことを基に,新たな考えを発信していきます。 皆さんの新たな発見につながることを祈ります。 「求めるものを究める道」がペンネームです。 よろしくお願い致します。

田中将大

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どちらもよろしくお願い致します。

2024年シーズンの展望 東北楽天ゴールデンイーグルス後編

今回も,各チームにおける2024年シーズンの展望を書きます。

今回は,東北楽天ゴールデンイーグルスの後編です。

なお,前編は以下のリンクをクリックしてご覧ください。

それでは,最後までよろしくお願い致します。


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 まずは昨季の投手成績をご覧ください。ea

 一昨年より防御率もWHIPも下がり,2年連続で防御率がリーグ最下位になりました。しかもWHIPまで最下位となれば,しっかり「打たれて失点した」という結果を示しているのです。この中で松井が去っただけに,大きな改革を求められるということになるのです。
 先発は,昨季唯一規定投球回に達した則本がクローザーに転向すると発表されています。そのため,昨季の規定投球回達成者ゼロの状態でスタートということになります。すなわち,確固たる先発の柱がいない状態ということになるのです。
 それを解決する一番の見込みは,早川と荘司が先発の柱に定着することです。ドライチコンビで左右のエースになり,そこにマー君と岸が追随することが理想的なのです。少なくとも,マー君と岸に過度な期待をしなくても済むようにしないと,おっさんしかいないローテーションのままなのです。その点で,早川と荘司は今季のキーマンで「やらなければならない」という選手だと思います。
 他は日ハムから来たポンセが初めて規定投球回に達することができるか。それ以外は誰にでもチャンスがあるのではないかと思います。ここ最近,先発投手で新星というのが現れていません。新監督によって見出され,その問題を解決できるでしょうか?
 リリーフ陣は,クローザーを務めていた松井が去りました。そこは則本の転向で穴埋めする予定です。リリーフの経験が国際大会を含めてあるので,できないことはないかと思います。
 そこにつなぐまでの中継ぎについては,先発と比べると問題は小さいかと思います。強いて挙げるとすれば,セットアッパーの経験が豊富なのが宋家豪かターリーくらいというところです。他は1~3点リードの7,8回を抑え続ける経験があまりないと思うのです。
 渡辺翔,鈴木翔,酒居,伊藤茉,内,宮森。このあたりがさらにレベルアップして,誰でもセットアッパー行ける」という体制にできるかなと思うのです。それができることで,クローザーを初めて務める則本の負担も減ると思うのです。
 全体的に枠はそれなりに空いているので,誰にでもチャンスはあると思います。ただ,先発は早川と荘司とポンセが軸になることは勝つ上で必須と言っていいと思うのです。果たして,その期待に応えられるのでしょうか?


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 残留組はリリーフ投手の宋家豪と,野手でフランコがいます。宋家豪は来日9年目で,今季もリリーフの主力として期待できます。昨季,浅村に次ぐ12本塁打を打ったフランコ。大きな期待とまではいきませんけど,日本野球に慣れた2年目は大化けするでしょうか?
 今季は他球団から2投手を獲得しました。日ハムからポンセを獲得し,先発の補強を狙いました。カープからターリーを獲得し,左腕リリーフの主力確保したのです。日本野球の経験があるだけに,主力になる期待は高いと思います。いずれもチームで足りないところだけに,うまく補強できたのではないでしょうか?
 新外国人は獲得せず,育成を除けば4人体制で始めるのです。投手に3人割くとなれば,野手はフランコのみで十分と判断したのでしょうか?浅村に次ぐ大砲がなかなかいない中で,フランコのみで得点力アップを狙えるのか疑問なのです。
 あとは,規定投球回に達したことのないポンセが,先発でどこまで投げ続けるのか分からないのです。マー君と岸に頼らないように獲得したと思いますけど,日ハムでもプレーしただけに期待は非常に大きいと思います。ある意味,今季のキーマンと言っていいのかもしれません。
 新外国人がいない分,成績不振でも「日本野球にアジャストできなかった」と言い訳はできません。しっかり4人でチームの補強を行えると判断したはずです。ここ数年,宋家豪以外なかなか当たりの外国人が来ていません。外国人スカウトやフロントの眼が試されるシーズンになると思います。


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 まず,クローザーを務め続けた松井が海を渡りました。勝利の計算を見直す必要を余儀なくされ,大きな痛手だとは思います。
 代わって日ハムからポンセ,カープからターリーと日本野球経験のある外国人を獲得できました。現役ドラフトで櫻井を獲得し,投手強化を徹底的に狙いました。補強で松井の穴を少しでも埋めていきたいところです。
 ドラフトでは2回抽選を外した末,大学左腕の古謝を獲得できました。OP戦から早速投げており,1年目からデビューもあり得ます。ただ,その後は素材の選手中心の指名となりました。それで近いうちに優勝できるのかは疑問です。
楽天結果

 今季のテーマを私なりに考えてみますと,「今江から『楽天野球』を作ることができるのか?」ですね。この「楽天野球」というのがないから,長いこと優勝から離れていると思うのです。
 言い換えると,楽天には歴史や伝統がないということですね。強いチームにはどこかで黄金時代を築いており,その後もそこの野球がベースになっていることが多いです。ヤクルトなら野村克也による野球,ホークスなら王貞治による野球が,監督自身が退任した後もチームのベースになっています。どちらも首脳陣は,その監督の門下生で固めていることが多いです。
 このようなベースを作ることで,「困ったら『原点』」ということができるのです。そうすることで,選手は監督が代わっても方針が大きく変わらず,しかも黄金時代を築いたという信頼もあります。腰を据えて野球に取り組みやすくなり,その後も勝ちやすくなるのです。近年のヤクルトやホークスで,それは証明していると思います。
 一方で,楽天は創設から一度も黄金時代はなく,どの監督がベースになっているのかも分かりません。ノムさんや星野仙一が監督になったことがあり,それを築くチャンスは十分にありました。それにもかかわらず,「原点」というものが見えないのです。
 一時は平石洋介や三木肇や石井一久と,ノムさんの門下生が連続で監督になったことがあり,コーチ陣は同じ門下生で固めたことがあります。しかし,それが続かず,結局何がベースなのか分からないのです。これは監督やフロントの方針が度々変わることの弊害なのです。
 これでは監督が代わるたびに野球が変わり,選手は全然腰を据えて野球に取り組めないのです。2013年に星野によって優勝・日本一になったのなら,その後は山﨑武司など星野の門下生を監督にする手もありました。そこで監督や首脳陣が迷走したことで,結局「楽天野球」が固まってないまま今に至っているのです。
 「楽天野球とは?」と質問されて,フロントはどう答えるのでしょうか?ここで求められるのは,「東北の人々を喜ばせる野球」という抽象的なものではありません。「どのようにした勝つのか」「何の武器を重視して戦うのか」という戦術的なものなのです。どうも抽象的な答えしか返せないように思うのです。
 今季から監督を務める今江は,これからどのような戦い方をするのでしょうか?戦っていくうちに,今江なりの戦い方が見えてくると思います。前任との共通点が小さいだけに,野球が変わる可能性は高いと考えられます。
 ならば,今江から「楽天野球」というのを築くことはできないかと思うのです。年齢が若いだけに,長期政権も考えることができます。そこで楽天のベースとなる野球を構築して,その後も安定的に戦術を立てやすくする。それが今江からできないかなと思うのです。
 何年か経たないと,今江の野球がいいかどうかも分かりません。そのため今季は,あくまでも入り口になるかという具合に見るといいのではないでしょうか?今までできなかったことを,ここから実行する。フロントにそれが求められるのではないでしょうか?


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 今季のスローガンは「いただき!」です。頂点という「頂」をいただくために掲げたフレーズです。選手個人はレギュラーを「いただき」,かつて以上の成績を「いただき」。その意気込みを込めるといいのではないでしょうか?
 今年は球団創設20周年というアニバーサリーです。東日本大震災から13年,そこからの優勝・日本一から11年経っています。新たな体制で求められるのは,新たな輝かしい歴史です。アニバーサリーだからこそ,ここから作っていくべきです。羽ばたけ楽天イーグルス!


次回は,読売ジャイアンツの前編です。

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監督学 今江敏晃編

今回は,「監督学」シリーズを書いてみます。

第46弾は,2024年シーズンから東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を務める今江敏晃です。

それでは,最後までよろしくお願い致します。


まずは,今江の簡単なプロフィールから書いてみます。

1983年8月26日,京都府向日市で誕生しました。

PL学園高校を経て,2001年ドラフト3位で千葉ロッテマリーンズに入団します。

1年目から一軍で15試合出場するものの,翌年は5試合の出場に終わりました。

3年目の04年に,ボビー・バレンタイン監督に見出されて,41試合出場します。

05年は132試合出場し,規定打席に達成して,サードのレギュラーとして一気に飛躍を見せます。

打率.310,8本塁打,71打点を記録し,二塁打35本はパ・リーグ最多となりました。

ベストナインとゴールデングラブ賞に輝き,日本シリーズではMVPに輝きます。

この年の優勝・日本一に貢献したのは,言うまでもないことです。

若い選手で同じタイミングで飛躍した西岡剛と共に,「ボビー・チルドレン」と呼ばれるようになりました。

06年3月の第1回WBCで侍ジャパンに選ばれ,優勝に貢献します。

そこからサードのレギュラーに定着し,05年から4年連続でゴールデングラブ賞を獲得するのです。

08年は12本塁打を放ち,自己記録を更新します。

2010年は打率.331,10本塁打,77打点を記録し,打率と打点は自己記録を更新しました。

この年の3位から日本一という「下剋上」に貢献します。

日本シリーズでは2度目のMVPに輝くのです。

不動のレギュラーとして試合に出続けるものの,15年は故障の影響で98試合の出場に終わりました。

この年のオフにFA宣言を行使し。東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍します。

サードのレギュラーとして期待されたものの,16年は98試合,17年は51試合と期待に応えられません。

17年オフに,登録名を「今江年晶」に変更します。

18年は久々に規定打席に達し,10本塁打と返り咲きを見せます。

しかし19年は右目の不調から脱出できず,26試合の出場に終わります。

オフに現役引退を発表し,翌年から楽天のコーチに就任します。

同時に登録名を本名に戻します。

育成コーチ,二軍打撃コーチ,育成内野守備コーチを経ます。

23年は二軍打撃コーチに就任し,シーズン途中から一軍打撃コーチに転換します。

そして24年シーズンから,楽天の一軍監督を務めることになるのです。


以上,今江の簡単なプロフィールでした。


それでは,今江の現役・コーチ時代に仕えた監督を見てみます。

こちらの図表をご覧ください。
今江1

様々な監督の下でプレーや指導をしてきました。

一番参考にしそうなのは,やはり優勝・日本一になったバレンタインだと思います。

西村の時でも日本一になったものの,ペナントレースで優勝はしていません。

WBCで優勝を経験したものの,主力選手ではありませんでした。

他にも他球団で優勝に導いた伊東や梨田の下でもプレーしました。

そうしたことは今江も知っていると思うので,優勝経験監督からいろいろ学んでいる可能性はありそうです。

自身の経験で,どのような「教材」を築いていたのでしょうか?

それ次第で,采配が変わるのかもしれません。


今江自身が書いた著書はありません。

なので,インタビューや記事などを基に書いてみます。

どの記事を参考にしたのかは,最後に載せます。


それでは今江監督の采配などを予想してみます。

・自分がされたような,大胆な若い選手の抜擢

 今江に期待できることの1つとして,大胆な若い選手の抜擢が考えられます。現在の楽天は,野手と先発投手を中心に若い選手の台頭で停滞しているように思えます。それを打破しようと,今江を監督にしたと言ってもいいのではないでしょうか?
 今江は現役時代,2003年までそれほど可能性を見せた感じではありませんでした。2年間で20試合出場して7安打と,そこまで芽が出ていたとは言えなかったのです。
 転機となったのは,04年にボビー・バレンタインが監督復帰した時です。当初サードは,ベテランの初芝清か新外国人のマット・フランコが有力と言われており,今江は候補にすら挙がってなかったと記憶しています。
 ところがこの年,今江はプロ初ホームランを打つなどで,サードのレギュラー候補に名乗りを挙げてきました。シーズン途中で故障したこともあり,41試合の出場にとどまりました。するとオフ,今江はミスター・オリオンズと言われるレジェンド有藤通世の背番号「8」をもらえたのです。同じサードということもあり,球団は今江に期待したのです。
 そして05年,バレンタインは開幕から今江をサードで起用したのです。実績が乏しいだけに,今江は「少し打てなかったら,またファームでは」と不安だったと思います。しかしバレンタインは今江に,「2軍に戻る心配をしなくていい。お前はずっとここにいるんだ」と声をかけたのです。これは04年に言ったことですけど,その姿勢を05年も続けたのです。
 フランコが外野にコンバートし,初芝がベンチ中心になったこともあり,今江はサードのレギュラーになれたのです。バレンタインの声で不安は軽減され,思いっきりプレーできるようになりました。こうして打率.310,71打点と主力の活躍で,今江は一気にブレイクしたのです。
 ファームでの今江を見ていたバレンタインは,MLB通算609本塁打を放ったサミー・ソーサの若い頃と重ねて「2人は同じ輝きを放っていた」と語ります。周りからは「時期尚早」という声もあったものの,バレンタインは今江を起用し続けたことについて次のように語っています。
 ”若い選手は自分の才能を信じることが大切。(結果が出ないと)2軍に落とされるのではないかと心配させてはいけない。今江が飛躍できたのは,自分は1軍に定着する選手なんだと心から信じることができたからだ”
 バレンタインは才能を見抜いて,ただ抜擢したのではありません。抜擢する責任が自分にあることや,「俺はお前を信じている」という気持ちがある言葉をかけた上で,思いっきりプレーできるようにしたのです。今江は監督就任会見で,バレンタインを「恩師」と語っています。
 現在の楽天も,若い選手の抜擢が求められているところです。主力選手の高齢化が顕著になり,特に野手は高卒から主力になった生え抜きの選手がいない状態なのです。このままを放置しておくと,補強だよりのチームから脱却できないはずです。
 だからこそ,高卒で若い頃に大胆に抜擢された今江に,球団は白羽の矢を立てたのだと思います。今江も大胆に若い選手を抜擢する時は,かつて自分がバレンタインにされた時のように実行すると考えられます。それはただ抜擢するのではないと,今江は自身の体験から学んでいるはずです。
 コーチとして育成や二軍でも務めたので,誰にどのような才能があるのかはある程度つかんでいると思います。「俺ならこの人を一軍起用するけどな」と思っているのなら,実行する時です。
 現在の楽天には,黒川史陽や吉野創士といった,高卒で上位指名の野手がいます。ここを中心に大胆な抜擢を今江が実行して,主力選手に育てることはできないかと思っているのです。
 かつての自分のように,楽天でも若い選手の大胆な抜擢が起こるでしょうか?そうすることで,チームの活性化につながるとも考えられます。
 なお,バレンタイン監督について詳しくは以下のリンクをクリックしてご覧ください。

・チームはファミリー

 今江は就任会見で,バレンタインを恩師と語りました。その上で,バレンタインを参考に,家族のように厳しく,優しく,チームを信頼してくれたように,信頼し合えるチームにしていきたいと表明したのです。まさに,ファミリーのようなチーム作りを目指していくということですね。
 そこを目指していく方法の1つとして,今江は本当の家族を大切にしていくよう選手に言うのではないでしょうか?それは今江自身が,奥さんという家族によって活躍できるようになったからだと思います。
 今江は2004年に10歳年上の妻と結婚しました。そして翌年,息子が誕生しました。この時チームはプレーオフを戦っていた最中ですけど,今江は出産に立ち会ったのです。
 今江は監督室に行き,バレンタインに立ち会いたいと言いました。チーム内では,「チームの輪が乱れるのでは」と日本人コーチが考えていたのです。それでもバレンタインは許可し,今江は福岡から一度千葉に戻り,出産に立ち会って再び福岡に戻ったのです。タイミングが良かったため,プレーオフでスタメンから外れることはありませんでした。
 アメリカでは「ファミリーが第一」という考えから,出産に立ち会うため欠場は当たり前です。そういうバレンタインだからこそ,今江に許可を出したのだと思います。今江は気持ちが向上し,それが日本シリーズMVPまでの活躍につながったのかもしれません。
 もしも今江が監督を務める上で,同じような出来事が起こったら許可するのでしょうか?今江の時から19年は経っているので,日本でも家族に対する価値観などは変わっていると思います。ただ,その後の活力にしてもらう意味でも,今江は許可するのではないかと考えられるのです。
 また,今江は奥さんの食事管理によって,活躍を続けられるようになったのです。アスリートフードマイスターまで取得し,今江の体調などによって食事を作っていたとのことです。それがロッテにいた時だけではなく,楽天に移籍した時でも徹底していたのです。
 今江は15年オフに楽天に移籍します。ただ,息子の学校の都合上から,家族で引っ越しができないのです。そのため,今江は単身で仙台に行くことになったのです。奥さんは今江の食生活が変わるのではと心配します。
 そこで奥さんは仙台まで行き,今江の住まいで食事を作ったのです。食事を作るためだけに仙台に生き,終わったら再び千葉に戻ることをしていたのです。また,ある店で今江の健康面を考慮した食事を作るようお願いし,今江に食べたものを撮って画像を送ってもらうようにしたのです。TV番組で取り上げられたものですけど,私は「ここまでするのか」と思ったのです。
 以上のように,今江は家族によってここまで来れたと感じているはずです。だからこそ,選手たちにも奥さんなど身近な人に対する感謝を持つように説くと思います。こうしたことをすることで,選手に活力となるエナジーを養ってもらう。今江はそう考えているのではないでしょうか?
 今江の語る家族のようなチームというのは雰囲気だけでなく,本当の家族を大切にしないという意味も含めているのではないかと思います。もしチームを見て疎かになっていると感じたのなら,そこから見直させるのではないでしょうか?

・年齢の近い,兄貴分な監督

 監督就任会見で,球団社長の森井誠之は今江を選んだ理由を次のように語っています。
 ”彼の人望の厚い兄貴分としてのリーダーシップに着目し,今後我々が全支配下,育成を含めた全選手で戦っていかなければいけないと考えたときに,最適な人物ではないかということでお願いし,受諾いただいたという経緯となります”
 今江は24年で41歳と,比較的若い年齢で監督になりました。そのため,多くの選手が今江とプレー,対戦したことのある選手となります。今江も選手たちもお互いによく知る関係であると言えます。
 また,今江はコーチで育成から二軍,一軍とあらゆるところを見てきました。多くの選手が関りを持っている可能性は高く,それでお互いに知っているとも考えられます。
 以上の点で,一軍から育成選手まで多くが今江を知っている。一軍から育成選手全員で戦うには,そうした点で一番合致している今江がふさわしい。森井社長はそう考えて,今江を選んだと思うのです。
 今江は選手からいきなり監督になったわけではありません。コーチを4年経ているので,選手も今江を監督として見やすくなったのではないかと思います。
 このような点をうまく活かしていけば,兄貴分な監督として今江は手腕を発揮できると思います。なあなあな関係になる可能性は否定できないものの,うまく活かす手段もあると思うのです。果たして,今江はこの環境を活かせるのでしょうか?


以上,今江監督の采配などを予想してみました。


それでは最後に,今江監督の課題を考えてみます。

・共通点の少ないコーチ陣を,どのようにまとめるのか?

 今江はバレンタインを恩師と語るので,バレンタインの野球をベースに采配すると思います。気になるのは,その割にコーチ陣で同じ経験を持つ野球人が少ないのです。
 今江と同じくバレンタインの下でプレーしたことがあるのは,岡田幸文,田中雅彦くらいです(岡田は2009年のみバレンタインの下でプレーしていたものの,一軍出場はこの年なし)。それ以外はロッテOBも少ないのです。コーチ陣を見てみますと,どの監督に仕えていたのか,どの監督の薫陶を受けているのかがバラバラなのです。
 ヤクルトなら野村克也,ホークスなら王貞治と,どこかで黄金時代を築いたり,優勝させた監督の門下生をコーチ陣で集めるチームもあります。その場合,ベースとなる考え方がある程度共通しているので,監督の意向をくみやすくなると思います。
 対して今江政権の楽天は,どの監督をベースに戦っていくのかというバックボーンがバラバラなのです。楽天でプレーしたことのあるOBは集まっているものの,それ以外に共通点がほとんど見えないのです。
 そうなりますと,仮に今江がバレンタインイズムを注入したいとき,コーチが岡田や田中だけで波及させることができるのでしょうか?他のコーチも共感してバレンタイン監督を学ばない限り,今江の思うような結果にはならないと思うのです。
 今江が様々なコーチから学んで,それを采配に活かしていくと考えることもできます。ただ,やはりコーチ陣に自分の考え方や方針をしっかりと伝えなければ,チームが一枚岩になる可能性はないと言っていいです。共通点の少ないコーチ陣を,今江はどのようにまとめ上げていくのでしょうか?

・今江なりの「監督学」を作れているのか?

 今回,今江が楽天の監督になったことを予想できた人がいるのでしょうか?内部の人間なら勘付いた可能性もありますけど,ファンの間ではどう思っていたのでしょうか?少なくとも私の中では,今江は候補にすらなかったくらいです。まあ,楽天のチーム作りの方針が全然分からないからでもありますけどね。
 今江本人にとっても,この監督就任は予想外だったと思います。そのため,監督になる心構えを作れていたのか疑わしいのです。現役やコーチ時代に「自分が監督なら」という視点を持っていたのでしょうか?それができていれば,今江なりの「監督学」がある程度構築されているとは思います。
 また,そもそも球団は最初から今江監督という構想を持っていたのでしょうか?これまでの楽天の監督選びを見ていますと,全然一貫性がないのです。それはつまり「楽天野球」というのが構築されてないのです。
 かつては野村克也や星野仙一といった名将を呼んだことがあります。それで築き上げたものがあるのなら,その門下生を積極的に連れてきてもいいはずです。それすらもせず,どうも場当たり的に監督を選んでいるようにしか見えないのです。
 今江もまた,球団から何も準備されないで監督になったと思います。果たして,今江なりの「監督学」を持っているのでしょうか?ないなら,これからどのように構築していくのでしょうか?その点でも,すぐに結果を求めるのは酷だと私は思うのです。


以上,今江監督の課題を挙げてみました。


それでは締めに入ります。

今江は様々な経験をしたと思います。

FAで移籍する時は,その時の心境やチームに入ることを経験しました。

現役最後は思うように野球ができず,悔しい引退を決断しました。

家族の大切さや優勝・日本一になる喜びも経験しました。

様々な選手と関わるうえで,このような経験を活かしていくのは間違いないと思います。


今江に対する期待は,そう高くはないのかもしれません。

大きな名将の下でプレーしたことがほとんどない点で,同じタイミングで監督になった阿部慎之助と小久保裕紀とでは全然違います

また,ファンも就任前から今江監督をイメージしてなかったと思います。

ならば,その下馬評を覆してほしいです。

監督を引き受けたからには,自分のやりたいようにやるしかないです。

そして,東北の人々に喜んでもらうようにしてほしいです。

果たして,東北で頂点「いただき」を実現できるのでしょうか?

突然の就任だと思いますけど,今江の挑戦が始まるのです。














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”「日本一のピッチャー」になりなさい”と言っておきます

先日,ロッテの佐々木朗希が契約更改しました。

これでようやく,12球団全選手の2024年度の契約を終えました。


昨日まで,朗希本人は何も語りませんでした。

そのため,様々な憶測が出ていました。

何が正しいのか分からないので,ここで深堀りするのはやめておきます。


朗希本人は,改めて将来的にMLB移籍希望があることを表明しました。

これ自体はもはや珍しいことではなく,今や様々な選手が希望を語っています。

それだけMLB移籍は,もはや珍しくもない時代になってきましたね。


朗希だけでなく,様々な選手がMLBへの希望を語っています。

同い年の奥川も,ヤクルトの入団会見で将来的な希望を語りました。

他にもプレーしながら,希望を持つ選手も現れるかと思います。


そんな朗希たちに,私ならこう言っておきます。

まずは「日本一のピッチャー」になりなさい

大きなお世話だと思いますけど,そこを通過せずしてMLBで活躍はないと思います。


野茂英雄,松坂大輔,黒田博樹,ダルビッシュ有,田中将大,山本由伸…

こうした選手は,皆NPBで圧倒的な成績を残し続けました。

すなわち,「日本一のピッチャー」になっていったのです。

そして,満を持して海を渡ったのです。

そうして自身の確かなスキルを身につけたからこそ,MLBでも活躍する成績を残せたと思います。

今季から挑む由伸も,日本で3年連続三冠王と圧倒的な成績を残しました。

「日本一のピッチャー」になってから,満を持して今季からメジャーリーガーです。


さて,朗希はと言いますと,本人も語った通り由伸とは天と地ほどの差があると思います。

4年間で一度も規定投球回に達しておらず,年間投げ続けた経験が一度もありません。

タイトルも一度も獲得しておらず,圧倒的な存在になってないのです。

完全試合やWBCでの投球など,1試合単位でみるとできないことはないかと思います。

ただし,それを継続的にできてこそ,MLBで「活躍した」と言えるのです。

今の朗希には,それができる土台が身体的にも技術的にもまだまだではないかと思います。


大谷翔平は5年で海を渡ったので,同じく追随したいと思う選手もいるのかもしれません。

ただ,大谷は恐らく日ハムと,最初から5年で行くと決めていたと思います。

それを踏まえて身体も技術も磨き,投手と野手両方で結果を出せるようになりました。

投手とDHでベストナイン,投手でタイトルを獲れるまでになりました。

やはり圧倒的な存在になってから海を渡ったのです。


これまでのMLB移籍選手を見てみますと,やはり「日本一のピッチャー」になっているかで成否が分かれている感じがします。

そこに到達してない選手は,MLBでもそんなに大した成績を残してないことがほとんどです。

「MLBに移籍すること」が肝心なのか,「MLBで活躍し続けること」が肝心なのか…

そこをはき違えないようにしてほしいと思っています。


これからMLBへ希望を語る選手は,まずこの関門をクリアしてほしいです。

まずは「日本一の投手になりなさい」と。

これ,スラムダンクの安西先生が流川楓に発した言葉からですけどね。

流川もそれを受け止めて,アメリカ行きを置いておいて「日本一の高校性」を目指しましたからね。


MLBに行くなとは決して言いません。

もはや止めることは無理な時代になっていますからね。

ただ,今を疎かにして,その先の希望にはつながりません。

松坂もダルも大谷もマー君も由伸も,日本時代を疎かにしていたでしょうか?

MLB希望を持っている選手は,その意味をよく考えてほしいです。


最後に,イタリアのサッカーの至宝であるロベルト・パッジョの名言で締めます。

”今を戦えないものに,次とか来年とか言う資格はない”



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2024年シーズンの注目選手 東北楽天ゴールデンイーグルス

今回も,2024年シーズンの注目選手を挙げてみます。

今回は,東北楽天ゴールデンイーグルス編です。

それでは,最後までよろしくお願い致します。


今季の楽天の注目選手は…

田中将大

やっぱり今季はマー君に注目だと思います。


昨季は規定投球回に達成できず,7勝に終わりました。

2021年に楽天に復帰してから,全然期待に応えてないと本人も自覚していると思います。


マー君がエースに返り咲くかどうかで,チームが盛り上がるかどうかも分かれると思います。

ファンも選手誰もが期待する選手は,そういうムードメーカーになっていくと考えられます。

楽天で一番その役割を担っているのは,やはりマー君だと思うのです。


今季はあと3勝すれば,日米通算200勝達成となります。

個人の記録達成だけでなく,チームの優勝を果たすとマー君は意気込んでいるはずです。

自身のメモリアルを,チームの喜びと共に分かち合えるシーズンになるでしょうか?


日本に復帰してから,日本仕様の投球アジャストに苦戦しているのでしょうか?

本人の中で,どれくらい手応えやイメージとの乖離を感じているのか…

日本復帰4年目,今後生き残れるかの正念場を迎えているのかもしれません。


次回は,福岡ソフトバンクホークス編です。

それでは,またよろしくお願い致します。



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2023年を振り返って 東北楽天ゴールデンイーグルス後編

今回も,各チームの2023年シーズンを振り返ってみます。

今回は,東北楽天ゴールデンイーグルスの後編です。

それでは,最後までよろしくお願い致します。


なお,前編と中編は以下のリンクをクリックしてご覧ください。




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 結論から言いますと,今季の外国人でまともに活躍したのは,またしても宋家豪くらいです。新外国人を獲得したものの,全然主力になれなかったのです。
 唯一活躍したと言える宋家豪は,今季もリリーフの中心選手でした。49試合で16ホールドを挙げました。他にブレイクした選手が多く現れたことで,登板過多を防げたのではないでしょうか?
 投手で新加入したバニュエロスは,1試合で6失点という全然ダメな結果に終わりました。今季は先発で需要が高かったので,そこに入る余地は十分にあったと思うのです。
 野手では新加入のフランコが95試合出場したものの,12本塁打と満足な成績とは言えなかったのです。開幕戦でホームランを打って期待を持てたものの,それに応えた感じではありませんでした。残留組のギッテンスは,1試合の出場もありませんでした。結局,浅村以外の主砲を賄うことができなかったのです。
 今季は先発投手と主砲という需要が高かったにもかかわらず,外国人で賄うことができなかったのです。先発と主砲に課題を抱えそうなのは,開幕当初から予測できたはずです。それを外国人で補えないとなれば,編成面と外国人スカウトの眼力がどうなのかと思ってしまうのです。
 というより,ここ最近の楽天は自前でまともな外国人をほとんど獲得してないのです。活躍しても1年がほとんどで,特に野手は「何でウィーラーを出したの?」と思えるくらい当たりがないのです。ウィーラーを放出したというだけに,ファンの不信感も結構募っているのではないでしょうか?
 来季に向けて,宋家豪とフランコは残留となりました。とにかく,残りは先発と主砲候補を血眼になって探すべきです。それができずして,新監督で勝てるわけないです。


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 今季のテーマとして私が挙げたのは,「ファンの信頼を取り戻せるか」です。ここ数年,補強しまくっても,思い切って監督を代えても全然優勝できないのです。それで一久に対する声も厳しくなっています。今季こそ優勝して,ファンの信頼を取り戻すかが肝心と思ったのです。
 結論から言いますと,ファンの信頼は取り戻してないと思います。まず優勝どころかCS進出すらしてない成績で,「監督の采配やフロントの編成は間違いではない」と言えるわけないです。それがここ数年続いて今季もとなれば,なおさらファンが離れないのかと思ってしまうのです。
 仮に優勝できなかったとしても,新たなエースや主砲という投打の「主役」が現れたら,まだファンは先々に希望を持てると思います。最近の例で言えば,ロッテの佐々木朗希,ヤクルトの奥川恭伸,オリックスの宮城大弥といったところですね。若きエースや主砲が現れるのなら,例え最下位でも次は躍進できると思えるのです。
 ところがここ数年を見ていると,楽天には両方現れてないのです。早川といった有力選手を獲得しているにもかかわらず,3年経ってもエースになれていません。また,主砲についてはその兆しすら見えないままです。これでなおさらファンはブーイングを出すと思うのです。
 様々な野球人が,「仙台の人は温かく応援している」と語ります。負け続けても応援し,寒い中で観戦に来るというファンは心強いと思います。
 しかし,どうも10年間そこに甘んじてないかと言われて反論できるでしょうか?ファンが応援するのは,勝利を見たいからです。10年前の歓喜に,多くの人が涙を流したりして喜びました。その経験を,フロントはもう忘れてしまったのでしょうか?
 楽天が創設した04年オフ,合併でオリックス・バファローズも誕生しました。そこから先に優勝したのは楽天です。一方でオリックスは暗黒時代から脱出できず,私は「オリックスはダメ」と思い続けていました。
 ところが令和になり,オリックスがパ・リーグ3連覇しました。日本一にもなりました。対して楽天は,10年間でAクラス3回,しかも全部3位という体たらくです。どちらがファンの信頼を得ているのかは,火を見るより明らかです。令和になって,完全に評価が逆転したのです。
 今季限りで石井一久が監督を辞任しました。そのまま退団かと思いきや,シニアアドバイザーとして球団に残ったのです。どれだけ権限があるのか分かりませんけど,球団は一久の編成をよしとみなしているということなのでしょうか?これだけの結果が出ているのに,まだ同じような体制でやろうとしているのです。
 ここでもファンの信頼を得ているのかと思ってしまいます。GM時代から一久に対して疑問符をつけているファンは多くいます。それで優勝すれば納得できるものの,できてないのです。ホンマに「ファンが離れなければいいけどね」が止まらないのです。
 結局,則本やマー君などがいるから,まだファンをつなぎ留められているのかというままです。こうした人気選手が一気に離脱とかなれば,ファンはどう思うのでしょうか?勝利以前に,そこが気になり続けているのです。


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 来季のテーマを私なりに挙げてみますと,「楽天野球』をここから作れるか」ですね。今の楽天には「こうやって勝つ」「ここを重視する野球をする」というビジョンが見えないのです。また何を受けづいていこうとするのかも分かりません。すなわち,「『楽天野球』とは?」という質問の明確な答えが見えないのです。
 来季から新監督が就任します。そこで「こういう野球をやりたい」という明確なビジョンがあれば,フロントは監督の意向に従った編成ができるのでしょうか?あるいは,これからやりたい野球に沿って新監督を選んだのでしょうか?
 監督が代わることで,ここから何を築いていくのでしょうか?本拠地を活かした野球ができるのでしょうか?後世にも受け継ぐものを作れるのでしょうか?
 そうしたビジョンが明確になければ,誰を監督にしても結果は大同小異です。運よく躍進できたとしても,長続きはしません。そのことを球団のリーダーであるオーナーは分かっているのでしょうか?「組織はリーダーの力量以上に伸びない」という,野村克也の言葉をもう一度吟味してほしいです。
 ドラフトでは2回抽選を外し,大学左腕の古謝を獲得できました。左腕の有力が早川しかいないだけに,ライバルになるのかもしれません,早川,荘司,古謝で先発三本柱を作りたいところです。
楽天結果

 一軍打撃コーチを務めていた今江敏晃が,来季から監督に就任します。05年にロッテで優勝・日本一を味わった今江が,仙台に11年ぶりの歓喜を持ってくるのでしょうか?「ここからリスタート」のつもりで,ファンの信頼を取り戻してみせよ!


次回は,読売ジャイアンツの前編です。

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