求究道(ぐきゅうどう)のプロ野球講義

プロ野球について,私が聴いて,観て,感じて,発見したことを基に,新たな考えを発信していきます。 皆さんの新たな発見につながることを祈ります。 「求めるものを究める道」がペンネームです。 よろしくお願い致します。

岩瀬仁紀

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和田毅の件から考える,FA宣言の人的補償 その1

先日のある一件から,SNSなどでも騒ぎになっていることがあります。

当人が「触れたくない」と語っているので,傷口に塩を塗ることになるのかもしれません。


ただ,今後同じことが起こるとなれば,またその人に対していろいろ言うことがあるかと思います。

それを少しでも防ぐためという意味でも,私なりの意見をここで書くことにします。

誰かを責めるというのではなく,改善策として語るようにします。


先日,FA(フリーエージェント)宣言を行使した山川穂高を,福岡ソフトバンクホークスが獲得を表明しました。

移籍元の埼玉西武ライオンズに対して,ホークスはプロテクト選手をリストアップして提出しました。

それを見た上で,西武は甲斐野央を獲得しました。

西武は人的補償を選び,山川に代わる選手を獲得できたということになるのです。


これだけならば通常のFA宣言と人的補償の流れを説明したのみとなります。

ただ,西武が甲斐野を獲得する際に,あることが起こって騒ぎになったのです。

私の考えを述べる前に,あることについて詳しく説明します。


FA宣言を行使した選手は,前所属チーム内の年俸でランク付けさせられます。

年俸1から3位まではAランク,4から10位まではBランク,11位以下はCランクとなります。

なお,このランキングで外国人選手は除外されます。

そして,AとBランクの選手を他球団が獲得すると,移籍元球団は補償を受けることができます。

お金と移籍先から選手を1人もらえる人的補償。

選手はもらわずにお金をたくさんもらえる金銭補償というのがあります。


AorBランクの選手を獲得した移籍先球団は,移籍元選手に対して「プロテクトリスト」を提出しなければなりません。

今回の場合,移籍先はホークス,移籍元は西武ということになります。

山川はAランクになるので,ホークスは西武にプロテクトリストを提出することになります。

「プロテクトリスト」とは,「人的補償を選ぶのなら,ここに載せた選手以外を獲っていいですよ」と移籍元に示すものです。

移籍元は,移籍先から以下の選手以外から1人獲得できます
・プロテクトリストに載った28名の選手
・外国籍選手(FA獲得で外国人枠から外れた選手を含む)
・育成枠の選手
・直近のドラフトで獲得した新人選手

今回のホークスで言うのなら,プロテクトされた28人以外に,オスナなど外国人選手,育成枠にいる選手,前田悠伍など23年ドラフトで獲得した選手。

これら以外の中から,西武が誰を獲得してもいいということになるのです。

もしも欲しい選手が誰もいなければ,金銭補償を選ぶということになります。


ここで問題になったのは,西武が甲斐野獲得と発表する前です。

報道で西武が和田毅を獲得する意向と出たのです。

和田は2002年ドラフトでホークスに入団し,今年で22年目を迎える大ベテランです。

MLB以外はずっとホークスに所属し,「最後のダイエー戦士」となるくらいの古参です。

将来はコーチや監督という期待も,ファンにはあるかと思います。

そのような大ベテランが移籍というだけに,ファンが大騒ぎしたのです。

「和田がホークスじゃなくなるなんて…」,「球団は和田をプロテクトしなかったのか」

そもそも和田は昨季8勝を挙げて,左腕で勝ち頭となっていました。

今季から監督を務める小久保裕紀も,開幕投手候補と言っていました。

そのような選手を,ホークスフロントは西武に「獲得してもいいよ」と示したのです。


西武が,今年で43歳になる和田を獲得する意図がどこにあると考えられるのでしょうか?

恐らくですけど,若い左腕投手の手本が欲しかったという考えではないかと思います。

今季で3年目の隅田知一郎や佐藤隼輔が,昨季ブレイクしました。

さらなる飛躍のために,近くに手本となるベテラン左腕として白羽の矢を立てたのではないでしょうか?

西武のベテラン投手といえば増田達至くらいで,他にはベテランという存在がいません。

あと何年プレーするか分からなくとも,そうした意味で大ベテランを指名しようとしたのではないかと思うのです。


ところがこの報道によって大騒ぎになりました。

その後西武は,リリーフ投手の甲斐野を人的補償として指名したのです。

確固たるセットアッパーとクローザーが昨季いなかったので,その穴埋めを狙ったのだと思います。

こうして,和田の移籍は幻に終わったということなのです。


この件は,報道によって人的補償を変えたと捉えられても仕方ないです。

最終的には西武が「忖度」したことによって,騒ぎが収まった形になったのです。

山川に対して厳しい声が残っているだけに,和田の移籍に対してファンはより敏感になったのだと思います。


それでは,この騒動の何が問題と考えられるのでしょうか?

1つずつ見てみます。

①ホークスが和田をプロテクトしなかった
 まずホークスファンが騒いだところで一番大きいのは,ホークスフロントが「和田を獲ってもいいよ」と示したということですね。この点でホークスファンは,未だにフロントに不信感を持っているのではないでしょうか?いや,選手からも不信感が出ているのかもしれません。
 プロテクトリストに載せる選手は,主力選手か期待の高い若い選手が中心になることがほとんどだと思います。今回のホークスなら,野手で近藤健介,柳田悠岐,甲斐拓也など,投手なら石川柊太,有原航平,松本裕樹などがプロテクトされていたと思います。こうした選手を28人のプロテクトリストに載せて,「この中以外から獲得してもいいよ」と西武に示すのです。
 そこに,昨季8勝と左腕で勝ち頭となり,将来の指導者候補と言われていた和田を入れてなかったのです。今年で43歳という高齢とはいえ,昨季もチームに貢献した選手をプロテクトしてなかったのです。私はこの報道が出た時,「他には言えない故障を抱えているのか?」とさえ思ったのです。
 こうしてホークスフロントに対して,ファンからは「ベテランや貢献者に冷たすぎる」という声があがったのです。選手からも「和田さんを何だと思っているの?」と思っている人が出ている可能性もあります。このような声が出るのは,過去を覚えている方もいるからではないかと私は思うのです。
 その事例は2つあり,1つは福岡ダイエーホークス時代の小久保裕紀です。小久保はダイエー時代に本塁打王に輝くなど主力として活躍したものの,2003年はOP戦の大けがで1試合も出場できませんでした。それでも「来季こそは」と,本人もファンも期待していたと思います。
 ところが小久保とフロントで確執があり,シーズンオフに小久保は読売ジャイアンツへ無償トレードされたのです。チームリーダー的な存在であった小久保を「ただで」放出したフロントに,ファンも選手も不信感を持ちました。その年に優勝・日本一になったものの,優勝旅行をボイコットするくらいになったのです。
 小久保は2006年オフにFA宣言を行使し,ソフトバンクになっていたホークスに復帰しました。この時はフロントも変わっており,わだかまりなく復帰できたと思います。ファンも喜んだと思いますけど,小久保放出当時は相当騒いでいたと記憶しています。
 もう1つの例は杉内俊哉です。杉内はホークスで長年左腕エースとして活躍を続けていました。福岡出身で,高校も社会人も九州だけにホークス愛も強かったと思います。ファンから将来の指導者候補とまで見られていたのではないでしょうか?
 それが当時のフロントと確執が生まれたのです。フロントの評価法に疑問視したことや,フロントの人から「FAしても獲得する球団はない」とまで言われたとのことです。杉内もホークス愛で保つことはできず,2011年オフにFAして巨人に移籍したのです。
 生粋の九州出身ということもあり,これもファンにとって大きなショックだったと記憶しています。かつ,フロントに対する不信感も芽生えたと思います。杉内が移籍して,12年に巨人は優勝・日本一となり,ホークスは優勝を逃したのです。フロントに対する疑念は,なおさら募ったと思います。
 小久保と違い,杉内は24年現在までホークスに復帰していません。小久保の確執はダイエー時代で,復帰した時とは親会社が違っていました。それに対して杉内は,ソフトバンク時代に確執が生まれたのです。復帰するどうかは,フロントの姿勢次第ですね。
 というように,主力選手の移籍によるフロントへの不信感が芽生えたという過去,これがホークスにあるのです。それを記憶しているファンにとっては,今回の和田の件に対して「何も変わってないではないか」と思う人もいるのかもしれません。
 以上のように,ホークスファンにとって大騒ぎの一番の要因は,和田を移籍からプロテクトしなかったことです。「まだ”生え抜き”に冷たいの?」と,過去を知るファンから不信感は大きく募ったのではないでしょうか?それが選手内に出ていれば,不協和音の一因にもなりかねません。
 ただし,これについてホークスフロントはルール違反をしたわけではありません。将来有望な選手を中心にプロテクトすれば,あと何年プレーするか分からない和田を外すのは無理もないことです。仮に和田が本当に移籍したとしても,徹底的に若い選手の芽を出せば,その声は霞むことになると思います。この世界,結果で強化されるのはフロントも同じですからね。

②そもそも,この情報はどのようにリークしたのか?
 私が今回の件で一番気になったのは,和田が移籍かという情報がどう漏れたのかなのです。もしもリークされていなければ,西武はそのまま和田を獲得できていたのかもしれません。まあ,それでも大騒ぎになっていたとは思いますけどね。
 プロテクトリストは,移籍先球団から移籍元球団のフロントに渡されます。これはフロント内のことであるので,誰がプロテクトされたのか,誰がプロテクトから漏れたのかは,お互いのフロントしか知らないはずです。実際,プロテクトリストは公表されず,選手自身も知らないはずです。
 それが今回,何らかの形で「西武が和田を指名する方針」と,公式発表する前に情報が漏れたのです。どこが最初に報道したのかは記憶にないですけど,その記者や報道機関はどのように情報を手に入れたのでしょうか?
 これに関しては,フロントが情報を漏らしたのか,うっかりなどで情報が漏れたのかによって見方が変わります。報道機関に対しては,フロントと結託してない限り責任はあるのかなと思うのです。
 まず何者かが情報を漏らしたとなれば,それはホークスフロントである可能性が高いです。目的はやはり,和田獲得を西武に撤回してもらうためとしか思えません。西武が漏らしたとなれば,百害あって一利なしの行為ですからね。
 これが本当となれば,「何のためのプロテクトリストで,何のためのFAと人的補償なのか」という問題になります。きちんと「28人」とルールで定めているのに,この手を使えばそれ以上プロテクトしたということになります。これを防ぐとなれば,ルールを変えるしかないと思うのです。
 一方で,情報が漏れたということになれば,フロントは選手を守ってないということになります。何故プロテクトリストを公表しないかといえば,プロテクトされなかった選手を傷つけないためであるはずです。「俺,球団から必要とされてなかったのか」という感情が芽生えないように,公表しないという形を取っていたのではないでしょうか?
 それが今回情報がリークしたことで,誰が幸せになったのでしょうか?和田は移籍にはならなかったものの,「この件に触れたくない」と語るようにショックを与えることになりました。ファンや選手からも不信感が芽生えたということになりました。
 このような事態を防ぐための秘密なのに,それが何かしらの原因で起こってしまったのです。選手を守ることは,フロントにとって非常に重要なことのはずです。その義務を怠ったとなれば,選手は今後どっしり構えてプレーを続けられるのでしょうか?この方式で漏れがあるとなれば,やはり見直す必要があるということになります。

③過去の出来事(疑惑)から,このような事例が起こり得るにも関わらず,何も対処されてなかった
 今回の和田の件について,私は「これ過去の疑惑から起こり得ると予測できなかったのか?」と思いました。あくまでもその時は疑惑で済んだものの,今回は実際に起こることになりました。NPBがルールを見直さなかったことで,今回の騒動になったと言われても仕方ないのです。
 ここから話すことは,あくまでも信憑性が疑わしい一部の報道で出たことです。当該者が認めたわけではなく,あくまでも疑惑のままです。そのつもりで,この事例を読んで頂けたらと思います。
 2017年オフ,北海道日本ハムファイターズに所属していた大野奨太がFA宣言を行使しました。そして,中日ドラゴンズに移籍となりました。大野はBランクなので,中日は日ハムにプロテクトリストを出しました。日ハムは金銭補償を選び,選手獲得をしなかったのです。
 ところがこの後,一部で疑惑の報道が出たのです。日ハムは岩瀬仁紀を人的補償で獲得しようとしたものの,岩瀬が「移籍するなら引退する」と拒否したとのことです。これで日ハムは金銭補償を選んだという情報が出たのです。
 もう一度言いますけど,本当にこのようなことがあったのかは定かではありません。岩瀬も中日フロントも日ハムフロントも何も語ってないので,真相は分かりません。ただ,そう思われても仕方ない根拠がいくつかあるのも事実です。
 まずルールについて説明します。人的補償で指名された選手は,移籍することを拒否することができません。もしもするのなら,その選手は資格停止選手となり,強制的に「引退」となります。この場合は,金銭補償に変わることになるのです。
 このルールに合わせると,もしも日ハムが岩瀬を人的補償として指名したとします。岩瀬は日ハムに入団するか,その時点で引退するかを選ぶしかありません。結局,日ハムはそのまま金銭補償を選び,人的補償を指名しない形にしたのです。
 この報道にどのような根拠があるのでしょうか?まずプロテクトリストが届いたとき,日ハムフロントは「ファイターズとしてインパクトあるリスト」と語りました。このように語ることから,人的補償を誰か指名する可能性が高いと考えられます。
 ところが年が明けた18年1月,日ハムは金銭補償を選ぶと発表したのです。発表直前にニック・マルティネスを獲得し,支配下登録が70人いっぱいになったからとも言われています。岩瀬が拒否したからマルティネスを獲得したのか,マルティネスを獲得できたから変えたのか…どちらに捉えることもできます。
 ただ,この報道に対して,岩瀬も中日フロントも日ハムフロントも何も語ってないからこそ,疑惑の信憑性があると思うのです。違うのなら「そのような報道が出ていますけど,きちんと岩瀬をプロテクトしていますよ」と語ればいいのです。仮に本当にプロテクトから漏れたとしても,公開はされないので偽っても誰も傷つけることはないです。岩瀬本人も「全く何も知らないです」と言えばいいだけのことです。
 ところが何も語らないからこそ,疑惑を事実と思われても仕方ないのです。そして今回の和田の件が出た時に,引き合いに出されることになったのです。これはもう,過去の後処理が悪かったからとしか言えません。
 結局情報が漏れたことで,西武が和田を獲得することに対して「なんてことを」という声が出たのです。西武は「忖度」したため,甲斐野に方針転換をした。そう思われても仕方ない事態になったのです。和田が「引退」をちらつかせて拒否したと思われても,どう反論できるのでしょうか?
 このように,何かしらの「忖度」によって28人以上のプロテクトになる可能性は十分起こり得るのです。また,一度育成選手に下げて,プロテクトしなくてもいいという「裏技」もあり得ます。このようなことが認められるとなれば,もはやルールが有名無実になってしまうのです。
 今回の騒動はフロントに責任があるのは間違いないです。ただし,このような事態を想定できたにもかかわらず,ルール改正など何をしなかったNPBにも問題はあります。過去の一件(疑惑)から何も学んでないことを,今回の騒動で証明したように見えるのです。


以上が,今回の件で私が問題と思う点です。

誰が悪いとかはありますけど,何かを見直さないといけないのは間違いないと思います。

少なくとも,今回の騒動で誰が幸せになったのでしょうか?

そう思えば,ルール改正など着手できるはずではないでしょうか?


長くなったので,一度ここで切らせていただきます。

私なりの改正案や考えを,次回出したいと思います。

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平野佳寿,日米通算250セーブ達成!

昨日のオリックスと日ハム戦で,大記録が誕生しました!

オリックス・バファローズの平野佳寿が,日米通算250セーブを達成しました!


平野は1984年3月8日,京都府宇治市で生まれました。

鳥羽高校,京都産業大学を経て,2005年ドラフトで希望枠にてオリックスに入団します。

1年目から規定投球回に達する即戦力投手として,早くも才能を開花させます。

4年目に岡田彰布(現:阪神監督)が監督に就任すると,リリーフに転向します。

これが平野にとって,非常に大きな転機になるのです。

11年には43ホールドで,最優秀中継ぎ賞に輝きます。

13年にクローザーに定着すると,14年には40セーブでセーブ王に輝くのです。

18年から海を渡り,アリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍します。

20年にはシアトル・マリナーズに移籍し,3年間でMLBにて8セーブを稼ぎます。

21年に古巣オリックスに復帰し,ここでもクローザーとして活躍します。

そして,今季29セーブ目を挙げて,日米通算250セーブを達成したのです。


やはり,岡田によってリリーフに転向したのが始まりですね。

そこから本格的な主力になり,クローザーとしてセーブを稼ぐようになります。

来年で不惑になりますけど,そこに達する前にクリアできたのですね。


これで名球会入りの条件をクリアしました。

セーブで名球会に入っているのは,岩瀬仁紀,佐々木主浩,高津臣吾です。

藤川球児など惜しくも達成してない選手もいる中で,平野が4人目になったのです(球児も特例枠で名球会入り)。

コンスタントに活躍を続けた証が,ここに刻まれたことになりますね。


平野は復帰してからセーブを稼いだだけでなく,オリックス3連覇と日本一も手にしました。

この3年間で,平野の野球観も変わっているのではないかと思うのです。

一気に手に入れたものが多くなった感じがしますね。


次はNPB通算250セーブ,そしてオリックスの日本一連覇が目標になるでしょうか?

来年で不惑になりますけど,どこまでプレーできるのでしょうか?


平野佳寿選手,日米通算250セーブ達成,おめでとうございます!



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ノーヒットノーランと完全試合未遂,監督や投手コーチの是非

先日12日,東京ドームでの巨人と阪神戦で騒ぎが起こりました。

阪神の先発を務めていた村上頌樹が,7回までパーフェクトでした。

1-0で阪神が勝っており,完全試合達成を期待する人も多くいたと思います。

昨季,ロッテの佐々木朗希が達成したというのもありますからね。


ところが,8回表の攻撃で,村上に代打が送られたのです。

これによって,完全試合は幻となったのです。

さらに,代わった石井大智が先頭の岡本和真にホームランを食らって,同点となりました。

これによって,村上の勝利投手もなくなったのです。

最後は延長戦を制して,阪神が勝利しました。

しかし,この交代で賛否両論が出たのです。


一番叩かれた的になったのは,やはり交代を告げた岡田彰布監督です。

それでも,岡田を知っている人からすれば「岡田らしい」と思う方もいるのかもしれません。

岡田は「JFK」のように,終盤のリリーフ陣を固めることにこだわります。

1点差を逃げ切る最善策として,セットアッパーの石井に託しただけのことなのかもしれません。

恐らく,第1次政権でも久保田智之や藤川球児を起用していたと思うのです。


賛否が起こっている意見ですけど,私の見解を書いてみます。

まず,村上は一昨年プロ初登板して,昨季は一軍登板がなかった3年目です。

そして,これが今季初登板です。

そうなりますと,ローテーション定着の先発投手よりも,スタミナの消耗は激しいと思います。

それが1点差となれば,なおさらです。

村上としても,84球とはいえ精一杯やりきったと思うのです。

それを見ていたからこそ,岡田も投手コーチも交代を決断したのではないでしょうか?

これは間近で見ない限り分からないことです。

内部の人間だからこそ,苦悩が生じると思うのです。


そして,やはりリリーフの主力で勝ち抜く「岡田らしい」采配なのかもしれません。

これが5点差などの場合だと,村上にチャレンジさせていた可能性はあると思います。

しかし1点差というだけに,「どうすれば逃げ切れるのか」を重視することになります。

そうなると,岡田の最善策として「リリーフを出す」とブレない方針が出たと思うのです。

そのように考えると,「岡田らしいかな」とも思えてしまうのです。


正直,私の完全試合は見たかったです。

昨季に朗希が達成したこともあり,今季もノーヒットノーランや完全試合に敏感になっている風潮があります。

実際,昨季は完全試合を含めて5回ノーヒットノーランが出ましたからね。

期待はしますし,村上の交代に「そうか」と思いつつ別の感情も出るものです。


今回の継投で引き合いに出されるのは,やはり「山井の一件」ですね。

説明不要だと思いますけど,2007年11月1日の日本S第5戦です。

ナゴヤドーム(現.バンテリンドーム ナゴヤ)での,中日と日ハム戦です。

そう,山井大介の「完全試合未遂」事件です。

ざっくり言いますと,8回まで山井がパーフェクトでした。

史上初の日本S完全試合かと思いきや,落合博満監督は9回に岩瀬仁紀を投入したのです。

岩瀬がパーフェクトに抑え,史上初のパーフェクト継投となりました。

1-0で中日が勝利し,53年ぶりの日本一が決まったのです。

ただ,落合の采配が「非情」などで,賛否両論が出ていました。


まず,「山井の一件」と今回で同じなのは,1-0と1点差という状況です。

一番の接戦だけに,監督としては逃げ切る最善策を取らないといけません。

そうなりますと,セットアッパーやクローザーが先発以上の力を持っているのなら,投入ということになります。

まして,8,9回の投球は,それ以外のイニングと比べて重圧などがまるっきり違います。

スタミナが消耗している中で,あと何人かを抑えなければなりません。

その上で先発がリリーフより力が上回ってないと,1点差でのノーヒットノーランや完全試合はチャレンジさせられないと思うのです。

チームの勝利を求める監督やコーチとすれば,そのような考えになると思うのです。

ノーヒットノーランや完全試合ペースで8,9回のマウンドがしんどいことは,最近発売された江川卓の本でも語られています。

巨人論 (SB新書)
江川 卓
SBクリエイティブ
2023-04-05



また,「日本一の投手コーチ」と言われている権藤博も,監督や投手コーチの難しい点を挙げています。

それは,「抑えているのに交代する」ということです。

打たれた後に交代することは,極論で言えば我々素人にもできます。

見ている側からすれば,「まあ交代だよな」と思うことがほとんどですから。

しかし,内部にいる監督や投手コーチは,身近で選手を見ることになります。

そうなれば,外部から分からない選手のコンディションが見えるはずです。

それまで打たれてない時でも,どこかで打たれそうな予兆を感じることもあります。

その時にスパッと投手交代を決断できるのかが,権藤が語る「投手起用の最も難しいこと」なのです。

続投よりも継投で打たれた方が,首脳陣は叩かれますからね。

今回の村上の件も,リリーフが打たれて同点になったから,なおさら岡田が叩かれたと思うのです。

権藤について詳しくは,「監督学 権藤博編」をクリックしてご覧ください。


もしかしたら,村上の方から「もう交代でお願いします」と言ったのかもしれません。

「山井の一件」も,8回を終えて山井が森繁和コーチに「岩瀬さんでお願いします」と言ったのです。

それで落合の迷いが晴れて,岩瀬を投入したというのです。

落合も森繁も語るように,あの時一番大変だったのは岩瀬です。

岩瀬本人も語るように,やはり「俺もパーフェクトでないとな」と感じていたのです。

それで本当に1点差をパーフェクトで抑えたのですから,岩瀬がお見事なのです。

だから,今回の石井も大変だったと思います

しかもそれで打たれたとなれば,石井のダメージは相当なものだと思うのです。

そこから立ち直って,石井が一流になれるかが問われるところではないでしょうか?

改めて,セットアッパーやクローザーの重みを知ることにもなると思うのです。


ちなみに,昨季の朗希の場合は6回終了時点で6点差でした。

それだけに,続投させやすい状況だと思うのです。

おまけに,その日の朗希は19奪三振と絶好調でもありました。

だからこそ,続投に迷いがなかったと思うのです。

あの日の朗希の調子からすれば,1点差でも最後までチャレンジさせていたのかもしれませんけどね。


ということで,先日の一件から監督や投手コーチの是非を考えてみました。

改めて言えることは,「投手采配で最も難しいのは,『抑えているのに交代する』」ということですね。

首脳陣からすれば,失敗すれば一番叩かれるため,大きなリスクを負わないといけません。

ノーヒットノーランや完全試合ペースで続投して打たれても,「仕方ない」という意見が多いと思います。

しかし,打たれてない時に交代するのは,本当に成功か失敗で天と地ほどの差があるのです。

この心情などは,監督など内部の人間でしか分からないことだと思うのです。

なので,外部から言えるのはこれくらいではないでしょうか?


手堅く勝利を求める監督もいれば,記録や快挙などロマンを求める監督もいると思います。

少なくとも,全員の意見をひとつにまとめるのは無理です。

それをしようとするから,争いなどが起こると思うのです。

私はそう思っています。



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『パワプロ11』のOPに選ばれた選手は…

今日は試合がファームでもありません。

このような日って,野球ファンにとっては退屈ですよね。

私の場合は,「こういう時だからできること」を考えますけどね。


今日は,ものすごく久々にパワプロのネタを書いていこうかと思います。

それでは,よろしくお願い致します。


パワプロ,正式名称『実況パワフルプロ野球』は1994年3月11日に発売されました。

『実況パワフルプロ野球'94』として,第1弾が発売されたのです。

12球団の実在選手の成績に基づいて能力を固めながらも,キャラクターはかわいらしいものに統一されたのです。

そのかわいらしさや対戦以外のモードで,人気を集めたのではないかと思います。

現在でも人気を集めており,コナミの強力コンテンツの1つになっていますね。


このパワプロ,97年に発売された『4』からOPに力を入れてくるのです。

当時のOPは,各チームと本拠地を紹介するくらいのものでした。

その後,矢部明雄や猪狩守といったサクセスキャラも出るようになります。

『6』あたりからは,サクセスキャラ中心のOPになった感じがします。


ただ,やはり「プロ野球」だけあって,12球団を無視することはできません。

必ず,12球団の紹介は入っているものです。

そして,『10』あたりから,12球団の代表選手がフィーチャーされるようになってきました

発売前年の成績を踏まえて,誰かを12球団の代表としてOPに出すのです。

最新の『パワプロ2020』でも,この演出は継続されています。


ただ,『10』の場合は,誰なのかが明確に分からないのです。

「恐らくこの人だろう」というのはいても,それ以上は分からないのです。

まぁ,よく見れば誰なのかは特定できると思います。


明確に選手を特定できるようになったのは,2004年に発売された『11』からです。

まずは,『パワプロ11』のOPをご覧下さい(2021年4月11日アクセス)。


まずは主人公のパワプロ君がマウンドに行くまでを描いています。

そして,対戦する打者を見ると,ライバルである友沢亮を思い浮かびます。

闘志を燃やして,投げるところから12球団紹介へと移るのです。


では,『パワプロ11』ではどの現役選手が採用されたのでしょうか?

順番に見てみます。

球団名,選手名(パワプロ発売前年の成績)の順番に書いていきます。


横浜ベイスターズ・・・金城龍彦(136試合出場,打率.302,16本塁打,40打点,4盗塁)

 当時のベイの顔といえば,石井琢朗か三浦大輔を思い浮かぶ方もいると思います。ただ,日本人で突出した成績として挙げるとすれば,金城か鈴木尚典くらいになりますね。金城を選んだのは,03年のオールスターで唯一ベイから選ばれたのです。それで,チームの顔に近いということで採用したのかもしれません。
 03年のベイは最下位でした。ただ,タイロン・ウッズが本塁打王になり,04年から佐々木主浩が復帰するなど,話題は豊富でした。それでも,2年連続の最下位でしたけどね。
 もしも当時のベイファンが,17年後の金城が巨人のコーチをしていると知ったら,どう思うでしょうかね?琢朗も巨人のコーチをしていますけどね。

オリックス・ブルーウェーブ・・・谷佳知(137試合出場,打率.350,21本塁打,92打点,9盗塁)

 189安打と最多安打となり,脅威の打撃成績でオリックスの顔になっていたと思います。この谷の成績,今となっては信じられない方もいるのかもしれません。これ以上の打撃成績,この後にないですからね。
 そして,OPを見て気づいた方もいるでしょうか?谷がフェンス際でキャッチした時,観客の女性と目が合ったのです。その女性,誰か分かりましたか?
 そう,奥さんのヤワラちゃんこと谷亮子なのです。03年に結婚し,04年は夫婦でアテネ五輪と話題が尽きませんでした。ヤワラちゃんは金メダルで,谷は銅メダルを獲得したのです。
 このOPの一番のインパクトは,まさにここでしたね。最初にリアルタイムで見た時,一瞬「えっ?」と思いました。もう一度見てみると,「ヤワラちゃんじゃないか?」と思ったのです。
 当時,私は『11超決定版』が発売されるとき,ヤワラちゃんのところは金メダルが首にかかっているのではと想像しました。まぁ,それはありませんでした。やはり,そこの加工はいろいろと手間も金もかかるものですかね。


広島東洋カープ・・・前田智徳(128試合出場,打率.290,21本塁打,71打点,2盗塁)

 左打,黒バットに該当する選手は,前田か嶋重宣がいます。ただ,嶋は右に白のリストバンドを着けているのです。OPではその描写はないので,赤リストバンドの前田ではないかと思います。ものすごくスローで見ますと,一瞬背番号「1」が出ています。そのため,前田ではないかと思うのです。
 02年にカムバック賞を受賞し,「天才」といわれる打撃ぶりを再び見せていました。背番号「1」もあり,カープの顔になっていたのは間違いないと思います。黒田博樹や新井貴浩がすごい存在感になったのは,もう少し後の話です。
 ただ,私は最近まで嶋ではないかと思っていました。というのも,『パワプロ11』で野手の「人気者」がついていたのは,カープでは嶋のみだったのです。まぁ,何を基準に「人気者」をつけていたのは,今でも謎ですけどね。だって,嶋は前年2試合しか出場してないですから。この年に,「赤ゴジラ」としてブレイクしたのですから。


北海道日本ハムファイターズ・・・新庄剛志(NPBでの出場はなし)

 この年,東京から北海道に移転元年だったのです。それで誰が選ばれるかと思いきや,MLBから復帰したばかりの新庄となったのです。まぁ,リアルタイムで驚きつつも,「やはり」という思いも私にありました。
 当時の日ハムには,田中幸雄などチームの顔になりそうな選手はいても,突き抜けた成績を続ける,もしくは存在感のある選手はいませんでした。その中で,誰もが驚いたであろう,新庄が北の大地に見参となったのです。
 「これからはメジャーでもありません,セ・リーグでもありません。パ・リーグです」と入団会見で語りました。その言葉,マジにしたのです。もう,「宇宙人」だからできることだと思うのです。
 まぁ,OPまでも新庄がかっさらったということになりますかね。新庄が日ハムを変えたというのは,間違いないと思いますけどね。


ヤクルトスワローズ・・・古田敦也(139試合出場,打率.287,23本塁打,75打点,2盗塁)

 まぁ,この選出は当時でも今でも文句はなしですね。「ミスタースワローズといえば」のアンケートで1位になった古田なら,選ばれてしかるべきということですね。キャッチャーということで,守備面で見せるシーンが採用されましたね。
 ただ,この年は球界再編が発生します。選手会会長の古田にとっては,とんでもなく苦心したはずです。「昼は会議,夜はゲーム」のスケジュールでした。


千葉ロッテマリーンズ・・・小林雅英(44試合登板,防御率2.87,0勝2敗33セーブ,30奪三振)

 実は今回の投稿にあたって再検証した結果,雅英ではないかと思ったのです。それまでは黒木知宏かと思っていたのですけど,再検証の結果違うかなと感じたのです。
 黒木だと思った根拠は2つあります。1つは当時の特有フォームで,黒木はL2ボタン(GGではLボタン)を押すと胸に手を当てるのです。もう1つは,ロッテの投手で「人気者」があったのは黒木のみだったのです。OPではボールを持って胸に手を当てているように見え,グラブはコルクか茶色かオレンジかの色です。そうしたことから,分かりにくいですけど黒木かと思っていたのです。
 ところが,まず黒木は前年全く登板していないのです。この年に,3年ぶりの登板で話題となったくらいなのです。ロッテの顔になっていたとはいえ,その成績で選ぶのかなとずっと思っていたのです。
 そして,今回再検証してみますと,1つのことが分かりました。OPでの登板は1点差リードの9回なのです。そうなりますと,クローザーを出すのが当然です。ならば,茶色のグラブを持つクローザー雅英ということになるのではと感じたのです。33セーブのクローザーなら,選ばれてしかるべきだとは思います。
 ただ,ものすごく手掛かりが少ないのです。後ろのメンバー表は見にくく,背番号が出たわけでもないです。グラブの色はコルクに見えて,この年から復帰した小宮山悟に見えなくもないのです。
 今のパワプロは,選手の顔が細かく再現されています。そのため,誰なのかは調べればわかると思います。当時のパワプロだからこそ,このようなことになったのかもしれませんね。
 この年のロッテは,バレンタイン監督と小宮山が復帰し,ベニー,フランコ,李承燁が来るということで,大きな話題を呼んでいました。私もこの年から,バレンタインが辞めるまでロッテを応援していました。


読売ジャイアンツ・・・高橋由伸(118試合出場,打率.323,26本塁打,68打点,3盗塁)

 この年はタフィ・ローズと小久保裕紀が来て,大いに注目を集めていたと思います。ただ,それでも巨人の顔になっていたと言えば,由伸か上原浩治のように思うのです。清原和博もいましたけど,生え抜きで活躍を続けているという点で,野手の由伸を選んだということでしょう。
 02年オフに松井秀喜がヤンキースに行き,その後で巨人の4番として期待されていたとは思います。それに応えないことに対して,由伸に不満を持っていたファンはいたでしょうかね?
 ちなみに,当時の私はパワプロ11での由伸の特有フォームに違和感を持っていました。11超決定版では新たに特有フォームが出ましたけど,それはしっくりきました。制作陣も見直したということですかね?


大阪近鉄バファローズ・・・中村紀洋(117試合出場,打率.236,23本塁打,66打点,1盗塁)

 もはや「近鉄」と聞いて,野球を思い浮かぶ方がどれくらいになったのでしょうか?この年で消滅する近鉄バファローズにとっては,最後のパワプロとなったのです。それに選ばれたのがノリなのです。
 前年の成績からして,ノリ,岩隈久志,タフィ,大村直之あたりではないかと思いました。ただ,タフィが巨人に行ったことで,一番の顔はノリになるのは当然なのかもしれません。
 ノリ自身の成績は,02年の42本塁打と比べると劇的に下がりました。FAでの騒動もあり,右膝の故障も出てきたのです。それでも,やはり近鉄の顔ではあったということになりますね。
 当てた時にバットをポーンと投げるフォーム,当時真似をされた方もいるのではないでしょうか?それが映像として映えるので,OPで採用しやすかったと思うのです。


中日ドラゴンズ・・・岩瀬仁紀(58試合登板,防御率1.41,5勝2敗4セーブ,69奪三振)

 当時,ホールドが公式記録になかったので,この成績だけで「何故岩瀬?」と思う方もいると思います。この時の岩瀬は,中継ぎで絶対的な存在になっていたのです。
 そして,この年から落合博満が監督となるのです。抑えがいない中で,クローザーに採用されたのが岩瀬なのです。ここからセーブを稼ぎ,やがては407セーブという前人未到の記録を作りますけどね。
 OPでは,岩瀬の武器であるスライダーが表されています。ここまで投手は1人のみということや,次の選手とつなげるために,岩瀬が採用されたのかもしれませんね。


西武ライオンズ・・・松坂大輔(29試合登板,防御率2.83,16勝7敗,215奪三振)

 前年に投手二冠王となり,もはや西武の顔となっていましたね。岩瀬のスライダーからの,松坂の剛速球です。その前は由伸からノリへとつなぎ,次は投手でつなげていったのです。
 実は02年の松坂は,不本意な成績であったのです。そこから復活したのが03年のこの成績なのです。球団の顔として戻ってきたと言ってもいいのかもしれません。
 まぁ,これ以上の説明はいらないかと思います。MLBに行くことはこの時から想像できた方はいたと思いますけど,その後のことは予想できないかなと思います。この時は,200勝もいけると私は思っていましたけどね。あと,このパワプロで松坂には苦戦を強いられましたね。


阪神タイガース・・・八木裕(64試合出場,打率.286,0本塁打,21打点,0盗塁)

 当時OPを見て,「何故?」と思った方は私だけではないと思います。今でも本作の最大の謎です。何故,阪神代表で八木を選んだのか,当時の制作陣は妥当な答えを返せるのでしょうか?よりによって,代打の切り札がね…OPの尺からですかね…
 当時の阪神に,他に映える選手がいなかった。そんなわけがありません。03年は阪神がセ・リーグをぶっちぎって優勝したのです。今岡誠,赤星憲広,金本知憲,井川慶ときちんといたのです。
 八木はといいますと,代打の切り札ではありました。実は前年,数試合4番でスタメンもありました。ただ,やはり私からすれば「何故八木?」と思ってしまうのです。それも,阪神ファンにとっては優勝したメモリアルな時なのに…
 強いて挙げれば,当時の生え抜きチーム最古参ということですかね。ただ,この年限りで八木は現役引退となります。そうした点では,阪神ファンの思い出になったのかもしれませんね。


福岡ダイエーホークス・・・城島健司(140試合出場,打率.330,34本塁打,119打点,9盗塁)

 前年のパ・リーグMVPに輝いたのが城島です。捕手で全試合出場し,攻守ともに日本を代表するキャッチャーへとなっていました。打席に立つ際にバットの先の方を触る仕草,真似をした方はいますかね。その特有フォームを,OPで再現されています。「JOH」と書かれたリストバンドまで再現されているのです。
 前年,ホークスは優勝・日本一となりました。この時城島をはじめ,松中信彦,井口資仁,ペドロ・バルデスで「100打点カルテット」となったのです。とてつもない打線になっていたということになるのです。この記録,今後現れますかね?
 まぁ,「ダイエー」と聞いて,野球を思い浮かぶ方も少なくなったでしょうかね?イオンの傘下となった今,かつてプロ野球を持っていたことを信じられない方もいるのかもしれませんね。


以上が,『パワプロ11』のOPで採用された選手なのです。

まぁ,かれこれ17年前なのです。


当時,私は『8決定版』以来の購入をしたのです。

当時の思い出については,Instagramにて書いています。

画像をクリックしてご覧になってください。

2004年といえば,球界再編が大きな出来事でした。

つまり,11超決定版』はダイエーホークス,ブルーウェーブ,大阪近鉄バファローズにとっては,最後のパワプロとなったのです。

「プロ野球誕生70周年」なのに,このようなこととなったのですね。

球団が消えるって,今の時代の方に想像できますかね…

私にとっては,いろいろな点でメモリアルなパワプロでした。

ちなみに,『パワプロ11超決定版』は,今でも攻略本と共に持っています。


OP曲は『PRIDE』で,歌っているのは東野純直(あずまの・すみなお)という方です。

現在は歌手活動もしながら,ラーメン店も経営しているとのことです。

今でも車中でこの曲を聴くと,何かテンションが上がりますね。

そして,このアニメーションを作ったのは「京都アニメーション」なのです。

そう,あの悲しい放火事件のあったところです。

パワプロ8から京アニが作っており,本作がパワプロにて最後の制作となったのです。

YouTubeのコメントの中には,その点に触れているのもあります。

私もそれを知った時は,何とも言えない気持ちになりましたね。


ということで,『パワプロ11』のOPについて書いてみました。

試合のない日で,少しは暇つぶしになれたらと祈っています。

折を見て,また書いていこうかなと思います。

それでは,また次のネタでお会いできることを祈ります。



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皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。

2021年の侍ジャパン候補 リリーフ投手編

今回も,2021年の侍ジャパン候補を考えてみます。

今回は,リリーフ投手編です。

それでは,よろしくお願い致します。


結論から言いますと,正直リリーフ投手は先発より選びにくいです。

考えてみるんですけど,「この人だ」というものが決めにくいのです。


2019年のプレミア12では,甲斐野,由伸,康晃のリレーで7回から抑えていました

由伸はセットアッパーでブレイクしたこともあり,稲葉は8回を託すことを最初から考えていたでしょうか?

そして,クローザーはルーキーから務め続けている康晃と迷いはなかったと思います。

ただ,甲斐野が7回を任せられるというのは,全くの構想外だったと思います。

そもそも甲斐野は,代替選手として緊急招聘されたのです。

しかも,当時1年目のルーキーでした。

招集自体が予定外にも関わず,セットアッパーという侍ジャパンの主力となったのです。

これが優勝への追い風になったのは間違いないです。


その前の2017年WBCでは,牧田がクローザーを務めていました

セットアッパーは秋吉,宮西,松井,平野などで賄っていました

主に右は秋吉,左は宮西といったところだったと思います。


ここ最近のセットアッパーとクローザーは,このようなところです。

そうなりますと,まず8回は由伸がいいのではないかと思います。

先発としても捨てがたいですけど,先発は菅野,大野雄大,千賀で柱が固まると思います。

「先発の第4候補」としてもいいのかもしれません。

ただ,球界を見渡すと,8回を守り続けている選手が見当たらないのです。

敢えて挙げるとすれば,宮西がセットアッパーを続けて,ホールドを稼ぎ続けているといったところかなと思います。

ただ,由伸の方が球の威力があり,奪三振率は高いと思います。

最終回前をピシャリと抑えて,相手を戦意喪失にしてクローザーにつなぐのが,セットアッパーの理想だと思います。

その理想に近い選手と言えば,私は由伸ではないかと思うのです。


もち,他の中継ぎも必要です。

左なら前述した宮西,ワンポイント起用専任なら嘉弥真もいます

若い選手で言えば,中川も奪三振能力が高く,左の主力候補になれるのではないでしょうか?


最も頭を抱えるのがクローザーなのです。

もしも2019年段階なら,何も迷うことなく康晃をチョイスしていました。

ところが,その康晃は昨季大きな不振となったのです。

クローザー降格どころか,セットアッパーにもなれないまま終わったのです。

今季,五輪まで復活すれば,康晃をそのまま選ぶことになると思います。


問題なのは,康晃以外の候補を考えた時なのです。

松井,森,増田,益田,石山と候補を集めてみました。

正直,康晃と比べると,決定的なものに欠けるのです。

松井は通算100セーブ以上を挙げているものの,昨季は不振となりました。

ここ最近は好調と不調が隔年のようになっており,安定感がどうも欠けているように感じるのです。

安定感に不安を抱える選手を,侍ジャパンの最後を託すことが出来るかと言いますと,手放しでは難しいかなと思うのです。

森はここ最近の成績では,一番安定感があるとは思います。

ただ,侍ジャパンの経験がないのです。

最初の日本代表が,東京五輪という大舞台でのクローザー。

「ぶっつけ本番」のような形で,日本の最後の砦を託せるのでしょうか?

増田と益田は,ここ最近ではクローザーとして安定感を増してきたと思います。

2年連続防御率2.00近くまで抑えて,「絶対感」も出てきたようにも感じます。

ただ,康晃や松井と比べると,長年の実績という点で乏しいのです。

それは森や石山も該当するところです。


このように考えますと,絶対にこの人」という選手がいないのです。

そのようになるのは,長くセットアッパーやクローザーを務め続けている選手がいないのです。

つまりは,何かのジャンルで圧倒的な存在となっている選手が,リリーフで見当たらないのです。

かつての佐々木主浩,岩瀬仁紀,藤川球児のような存在です。

そのような選手がいれば,何も迷うことなく8回や9回にピースとしてはめていたと思います。

実際,ここ最近は250セーブを達成した選手が現れていません。

圧倒的な成績を残し続ければ,名球会入りができるはずです。


では,東京五輪のクローザーは誰がいいのでしょうか?

圧倒的な選手がいないとすれば,今季のペナントレースを見ていくしかないということでしょうか?

今季,セットアッパーやクローザーで調子のいい選手を見極めて,その時に決めるしかないということになるでしょうか?

康晃,松井,森,増田,益田,石山を中心に見ていきます。

誰がいいのかを見極めて,後は選んでいくということになるでしょうか?


ただ,実はダークホースとして,牧田もいいのではないかと思うのです。

17年のWBCで投手コーチを務めた権藤博は,著書で牧田をクローザーにした理由を語っています。

権藤の投手采配は,まずクローザーを固めるところからです。

抑えを誰にするのがいいかと見ていると,アンダースローの牧田がいたのです。

あのアンダースローから出る球は,相手打者はなかなか対峙したことがないはずです。

クローザーの経験もあるということから,権藤は牧田をクローザーに決めたのです。

実際,牧田は日本のクローザーとして,WBCで活躍を見せたのです。

昨季の牧田は中継ぎで活躍して,防御率も2.16と安定感は健在です。

相手が経験したことのない「独自性」と,侍ジャパンのクローザーを務めたという「経験値」。

その両方をから考えますと,実は牧田がクローザーというのがベストなのかもしれないのです。

あとは,今年で37歳という年齢をどう見るか次第ですけどね。


リリーフの主力を誰にするかで,接戦をモノにできるか勝負を大きく分けます

それは,2015年の第1回プレミア12の準決勝戦で痛いほど思い知ったと思います。

だからこそ,「この人だ」と決定的なものがいないということに,頭を抱えるのではないでしょうか?


現在のところでは,右の中継ぎ主力は由伸,祖父江,高橋礼,平良は有力ではないでしょうか?

昨季の成績という点で祖父江と平良,独自性という点で高橋礼は代表候補ではないかと思います。

左は前述のとおり,宮西,嘉弥真,中川が有力ではないかと思うのです。

そしてクローザーは,今のところは「決定的な人はなし」というところでしょうか。

今チームでクローザーを務めている選手以外なら,牧田がクローザーにいいのではと私は思うのです。


いずれにしても,ここ最近は侍ジャパンでもリリーフ陣の存在感が光っていると思います。

第2回プレミア12,第4回WBC,第1回プレミア12。

いずれもリリーフの強さで勝ち続けて,重要なところで敗戦を喫したと思います。

誰を選出して,誰を主力にして,どのような構想で勝利のリレーを作っていくのか?

もしかしたら,選ぶにあたって先発よりも頭を抱えるのではないかと私は思うのです。


今回の東京五輪では,選出できる選手がプレミア12よりも限られます。

その中で,誰をリリーフの主力にして,先発と兼任できる選手を選び,どの場面でどの選手を起用するのか?

稲葉はもちのこと,投手コーチにとって最も手腕を問われる。

それは試合中ではなく,試合前の選出なのかもしれないのです。


次回は,捕手について考えてみます。

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