求究道(ぐきゅうどう)のプロ野球講義

プロ野球について,私が聴いて,観て,感じて,発見したことを基に,新たな考えを発信していきます。 皆さんの新たな発見につながることを祈ります。 「求めるものを究める道」がペンネームです。 よろしくお願い致します。

オリックス

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2024年シーズンの展望 オリックス・バファローズ後編

今回も,各チームにおける2024年シーズンの展望を書きます。

今回は,オリックス・バファローズの後編です。

なお,前編は以下のリンクをクリックしてご覧ください。

それでは,最後までよろしくお願い致します。


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 まずは昨季の投手成績をご覧ください。ba

 昨季は防御率1位になり,「投手で勝つ」という体制が盤石になりました。先発でもリリーフでも隙の無い投手陣となり,チームの武器になりました。ただし,大きな移籍があったことで,それを維持できるかは分からなくなりました。
 先発陣ですけど,昨季16勝を挙げた山本由伸,11勝を挙げた山﨑福也が揃って移籍しました。計27勝を穴埋めするという事態になったのです。福也だけならまだどうにかなるかと思うものの,由伸も加えてとなれば容易ではないのは誰の目から見ても明らかです。
 昨季新人王になった山下がローテーション定着になるか,あるいはエースになるであろう宮城がどこまでの成績を残せるのか?昨季までと同じ成績で単純に考えると,そう計算するのかなと思います。
 ただ,私としては2人の穴埋めをする上でのキーマンは,山下でも宮城でもないと思っています。それは田嶋,山岡,外国人選手です。こうした選手の勝ち星を増やすことが,2人の穴埋めをするのに一番重要だと思うのです。
 昨季,田嶋と山岡はいずれも規定投球回に達しておらず,ここ数年の成績もいまひとつなのです。社会人からドライチで入ったのに,今年で23歳の宮城に負けているのです。そろそろ先発の柱として返り咲かないと,この先さらに危なくなるのではないでしょうか?
 また,外国人投手もここ数年で大きな当たりが出ていません。今季はロッテからカスティーヨ,新外国人としてエスピノーザを獲得しました。カスティーヨは他球団で日本野球経験があるだけに,新天地でブレイクを期待したいところです。
 というように,田嶋,山岡,外国人投手が奮起しなければ,若い宮城と山下に期待せざるを得なくなるのです。あるいは経験値の浅い東や曽谷といった選手の成長を大きく求めざるを得なくなります。田嶋たちが奮起しなければ,若い選手も思う存分の力を発揮できなくなります。若い選手がどっしり構えて投げられるようになるためにも,田嶋たちの支えが必要なのです。
 その土台ができてはじめて,宮城や山下などの勝ち星が増える可能性が生じると思います。つまり,由伸と福也の穴埋めに重要なのは田嶋,山岡,外国人投手と言えるのです。今季のキーマンと言っていいと思うのです。
 リリーフ陣はといいますと,クローザー平野,セットアッパーは宇田川と颯一郎が中心だと思います。ただ,宇田川と颯一郎がいずれもOP戦で全く投げておらず,出遅れる可能性は高そうです。阿部や小木田などもいるものの,OP戦で調子が上がってきません。そうなりますと,平野が休息取るときのクローザーもどうなるのかと思うのです。
 穴埋めできるとすれば,新外国人のマチャド,日ハムから来た輝星,ルーキー高島がOP戦で投げています。阿部や小木田などがきちんと投げることができなければいいものの,そうでなければ賭けなければならない要素が大きくなります。きちんとリリーフ陣が整っていたかと思っただけに,宇田川と颯一郎の出遅れがどうなるかですね。
 ただ,オリックスはここ最近,阿部や小木田といった社会人投手が早い段階でリリーフの主力になるケースが多いです。今回も高島,古田島,権田とドラフト下位で社会人投手を獲得しました。今回もうまくはまり,そこに移籍組の鈴木博と輝星が合わされば,宇田川や颯一郎の穴埋めもできるかもしれません。果たして,そのジンクスが今季も起こるのでしょうか?
 以上を踏まえますと,今季も「投手で勝つ」という体制になるかは断言できません。それは由伸などが抜けたという単純な話ではなく,今いる主軸もどうなるのか分からないからでもあります。首脳陣がいかにうまく起用し,これ以上の故障などを極力減らせるのか?リリーフを中心にそこが求められるところですね。


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 まず昨季から残留したのは,野手のゴンザレスとセデーニョです。いずれもそれなりにホームランを打って貢献したところはあるものの,規定打席には達していません。年間でどれだけやれるか分からないですけど,昨季の経験値を活かして飛躍できるでしょうか?
 新外国人として,投手でロッテからカスティーヨを獲得しました。昨季ロッテでそこまで突き抜けた成績ではないものの,制球力で見せたところがあります。「これならうちで戦力になれる」と判断したからだと思います。新天地でこそ主力になれるでしょうか?
 他は投手でエスピノーザとマチャド,野手でトーマスを新たに獲得しました。投手は先発で柱が不足しており,野手でも中心となる打者が薄弱です。ここ最近は大きな当たりが外国人選手で出てないだけに,今度こそタイトルを獲れる選手が現れてほしいものです。
 このメンバーでスタートしますけど,まず当確と言える選手が見当たらないのです。残留組もそこまでの成績を昨季残しておらず,固定していいかどうかは微妙なところです。そのため,新外国人にも十分チャンスはあると思います。
 強いて挙げれば,セカンドと長打力の需要でゴンザレスがやや確定気味でしょうか?あとはDH枠でセデーニョとトーマス,先発投手でカスティーヨとエスピノーザ,リリーフ投手でマチャドの争いとなりそうです。先発に課題があるので,日本野球経験のあるカスティーヨもやや有利になるのかもしれません。
 パ・リーグ3連覇は出来たものの,外国人選手の貢献度はいずれも大きくないように思います。確固たる主砲,先発投手やリリーフ投手の柱,いずれも点でも主力になっている選手がいないのです。特に大砲については,1995年と96年の連覇時のトロイ・ニールなどと比べると明らかに差が出ています。決定力が欠けているのも,昨季日本一を逃した一因だと思うのです。
 由伸など次々と主力選手が抜けてきている以上,外国人選手の需要はさらに高くなっているはずです。今季も同じような成績ならば,外国人スカウトに進退を伺ってもいいくらいです。果たして,4連覇の大きなピースとなるのでしょうか?


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 まず,昨季まで投手三冠王を3年連続達成した,絶対的エース由伸が海を渡りました。さらに,昨季2桁勝利を挙げた福也も移籍となりました。2人合わせて昨季27勝を挙げましたけど,これをどのように穴埋めしていくのかという大きな課題が発生したのです。
 一方で,FAでカープから西川を獲得しました。打力に課題があるだけに,確固たるレギュラーを1人確保できたことで改善を図っていきます。さらにトレードで輝星,現役ドラフトで鈴木博,ロッテからカスティーヨと投手力強化も怠りません。一方で,黒木や近藤など主力を務めたことある選手も抜けましたけどね。
 新外国人としてエスピノーザ,マチャド,トーマスを獲得しました。マチャドとトーマスには億をかけて,「何が何でも主力確保」の姿勢を見せました。
 ドラフトでは,1位で高卒野手の横山を獲得しました。ここで即戦力選手を指名しなかったのは,現戦力への自信なのでしょうか?上位で高校選手と素材,下位で社会人投手と即戦力とはっきり分かれた指名になったのです。
オリックス結果

 今季のテーマを私なりに考えてみますと,「どっしり構えて戦うのか,あれこれ変えて戦っていくのか,どちらを選んでいくのか?」ではないかと思います。これは私の構想と,首脳陣の考えていることからの乖離からだと思っています。
 ここまでオリックスは,打順や投手の起用法でいろいろ変化をつけながら戦っている感じです。打順やポジションを色々変えてみたり,山岡などに先発とリリーフを兼任させるという事例があります。それでパ・リーグ3連覇,一昨年日本一になったという実績を残したのも事実です。なので,中嶋の采配に称賛の声が集まっているのは当然だと思います。
 ただ,今季のメンバーを全体的に見てみますと,昨季よりも起用法などを固定して戦っていいように見えるのです。昨季までは動かさざるを得ない事態というのもあったものの,今季は「動かさない方が選手のためになるのでは」と感じるのです。
 野手では固定してもいいメンバーが集まっています。そこに西川も加わったので,なおさらある程度はどっしり構えて戦っていいと思うのです。詳しくは前編をご覧になってほしいです。
 投手でも昨季は由伸と宮城以外に規定投球回達成者がいないのは,選手を活かし切れてないことを表しているのではないでしょうか?今季はただでさえ先発が不足なだけに,山岡を先発専任で起用してもいいはずです。それでも山岡をリリーフ兼任で起用するのか,そこが分からないのです。
 以上のように,今季のメンバーやチーム事情から考えても,今季はもっとどっしり構えて戦ってもいいように思うのです。主力選手の打順やポジションを固定し,先発とリリーフ投手は完全分業制にするという感じです。もち,状況に応じて変える必要はどこかにあると思いますけど,基本的には固定して戦ってもいいのではないでしょうか?
 中嶋の師匠である仰木彬は,相性や数字を見て「猫の目打線」など変えて変えて起用していたことで有名です。それに倣った采配なのかもしれません。それはそれで妥当性がありますし,それで結果を出したところもあります。
 ただ,そんな仰木時代のオリックスでも主力選手はしっかりといました。野手なら田口壮,大島公一,イチロー,ニール,投手なら星野伸之などがいたのです。こうした選手の起用法は基本的に変わらず,それぞれが突き抜けた選手になれたと思うのです。その上で色々変える手を使っていたということになるのです。
 果たして,今季はどっしり構えて戦うようにするのか,あらゆる手を使って変えて戦っていくのか?どっしり構えて戦った阪神に日本Sで敗れただけに,なおさら中嶋にいろいろな声が出ているところです。どのように選手を活かそうとするのか,その決断やいかに?


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 今季のスローガンは,「おりふぉーWW」です。近年ネットでは,チームが勝った時に「○○ほー」という表現を使うことが多いです。オリックスが勝った時には「おりほー」と言われているので,それにあやかったフレーズにしたのです。「ふ」のところは数字の4を入れて,「V」が4つで4連覇を狙う意味も込められています。
 昨季はパ・リーグ3連覇を成し遂げたものの,最後の最後で悔しい思いをしました。だからこそ,4連覇と日本一奪還に向けて慢心はないはずです。阪急時代以来の偉業を成し遂げることに挑むしかないです。今度こそ,全てをつかむために!


次回は,阪神タイガースの前編です。

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2024年シーズンの展望 オリックス・バファローズ前編

今回も,各チームにおける2024年シーズンの展望を書きます。

今回は,オリックス・バファローズの前編です。

いよいよ残すも優勝した2チームとなりました。

それでは,最後までよろしくお願い致します。


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 昨季は,阪急時代以来となるパ・リーグ3連覇を見事に達成したオリックス。しかし,日本Sではあと一歩及ばず日本一連覇を逃すこととなりました。最後の最後に悔しい思いをして,それをバネに今季はパ・リーグ4連覇と日本一奪還を狙います。
 中嶋聡監督が2020年途中から監督代行となり,翌年から成績に監督になりました。そこからパ・リーグ3連覇,22年に日本一と暗黒時代脱出からの黄金時代と言える成績を残したのです。ついこの間まで暗黒時代と思っていたのに,ここまでのV字回復になるとは本当に思ってなかったのです。
 さらに,昨季は吉田正尚という主砲が抜けたにもかかわらず優勝できました。今季は山本由伸が海を渡るという,より大きなハンデからのスタートです。3連覇を成し遂げる中で培ったノウハウで,さらなる大きなハードルを乗り越えられるのでしょうか?
 今季も監督以外は一軍と二軍を分けないコーチ編成でいきます。これで3連覇を達成したこともあり,無理に変える必要はないと判断したのだと思います。新顔は,スカウトを務めていた牧野が投手コーチになりました。自ら発掘した選手を育成することが,一番求められることかなと思います。
 近年のオリックスを見ていますと,ほぼ全てがうまくいっているように見えます。補強などの編成面,育成枠からも突き抜けた選手が出ている育成面,様々な選手を起用してチーム力をつけている采配面。暗黒時代と比べると,明らかにすべての面で功を奏していると思うのです。
 ただその一方で,3連覇してはいるもののそこまで強さというのを感じないのです。確かに投手力に隙は無く,そこがチームの武器になっているのは間違いないです。投打ともに軸となる選手はそれなりにいて,優勝が不思議というわけでもないのです。
 しかし,1995年と96年にオリックスが優勝した時と比べると,野手を中心に「よくこれで優勝できたな」と現在に対して思うのです。投手力は過去と比べると低くはないものの,野手は打の軸が乏しいところがあるのです。守りでもセンターラインで固まってないところがあり,鉄壁かと言われるとそう言いきれないのです。
 中嶋自身,3連覇できた要因をどのように考えているのでしょうか?他球団で突き抜けた強さを持ってないという他力な要素もあると思いますけど,優勝できる戦力になったという自力な要素を見つけているのでしょうか?それを的確につかんでいれば,由伸や福也が抜けた穴を埋めることも不可能ではないと思うのです。
 「負けに不思議の負けなし」という言葉の通り,負けた要因は結構見つかるものだと思います。一方で「勝ちに不思議の勝ちあり」というように,勝った要因は見つけにくいのかもしれません。だからこそ,勝ち続けることは非常に困難ではないかと思うのです。
 今季も西川など補強を実行しました。ただし,補強したから簡単に勝てるわけではないのは,近年のホークスが証明しています。あとは首脳陣がどのようにしてノウハウを培っているか次第ですね。由伸などの穴埋めをどのように行うのかも,それ次第だと思うのです。
 なお,中嶋について詳しくは以下のリンクをクリックしてご覧ください。


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 まずは昨季の打撃成績をご覧ください。bd

 昨季は正尚が抜けたにもかかわらず,打率や本塁打や長打率やOPSでトップになったのです。正尚の穴を全員で埋めようとして,その成果が出たと言わざるを得ないのです。頓宮が首位打者になったことや森の獲得はあるものの,ここまで全体的に上がったのは全員の力と言うのが妥当ではないでしょうか?
 今季は西川が加入し,打撃の軸が1人増えたと思います。ただ,西川は4番打者タイプではないので,あくまでも「脇役」ということになります。打点を稼げる存在かと言われますと,正尚ほどではないかと思うのです。
 今のところ打撃の軸になりそうなのは,中川,頓宮,森,西川といったところかなと思います。4番タイプの打者はと言いますと,首位打者経験のある森か頓宮,本塁打王経験のある杉本でしょうか?しかし,やはり決定的なものに欠けるのです。
 そうなりますと,全員四球やヒットを狙うといった「横一列の打線」でいくのがいいのかもしれません。恐らく昨季も誰かに得点を稼いでもらうではなく,全員でつないで得点を稼ぐスタイルだったと思います。同じスタイルの中で,西川が加わってさらに強力になったと言えばいいのかもしれません。
 あとはどのように打順を組むかですね。ある程度軸となる選手が揃ってきたとなれば,要所の打順は固定してもいいと思います。中川,宗,紅林,森,頓宮,西川は打順を固めて,自分の役割に徹するようにしてもいいのではないでしょうか?そうすることで,それぞれの打撃成績も向上すると思うのです。
 その打順がどうようなものになるのかは,4番打者がいないだけに難しいです。これから起用する中で,首脳陣が見つけていくしかないと思います。できるだけ早く見つけて,選手がどっしり構えて野球をできるようにしてあげる。得点力アップの大きな課題ではないかと思うのです。


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 まずは昨季の守備成績をご覧ください。pa6

 昨季は失策数を減らしたことで,守備率の改善に成功しました。捕逸に至っては1個しかなく,投手陣は非常に投げやすかったと思います。一方で併殺は減ったので,内野を中心とした連携に課題を残したのかもしれません。
 ポジション別で見てみますと,固定的なのはキャッチャー若月,ファースト頓宮,サード宗,ショート紅林,外野で中川と西川といったところではないでしょうか?ある程度メンバーが固まり,宗や紅林など守備力が向上した選手が集まっているだけに,昨季より大きく崩れることはないかと思います。
 気になるのは2つあります。1つ目は森の起用法です。昨季は森が捕手でベストナインになり,若月がGG賞になりました。同じチームから同じポジションでベストナインとGG賞が別々に選ばれる,いびつな形になったのです。そのため,どちらが正捕手なのかよく分からない状態なのです。
 現役時代に自身が捕手併用の形を取られたこともあり,中嶋は同じように采配しているのかもしれません。投手との相性などで,こうした起用法がベストと判断しているとは思います。
 ただ今季から由伸と福也が抜けたことで,「相方」である若月の起用法が変わるのかもしれません。森の出番が増えて,若月は守り固めの捕手になる可能性もあるのです。それで投手力がどうなるのか?投手が若月を要望するのなら,森はDH専念の方がいいのかもしれません。果たして,今季の森はどのように起用されるのでしょうか?
 もう1つはDHの起用法です。昨季はDHに専念した選手がおらず,打の軸が不在になる一因になりました。頓宮が故障した時にDH起用が多かったものの,それ以外は起用法がバラバラだったのです。
 今季はセデーニョ,新外国人のトーマス,復活を期するTが候補ではないかと思います。特に外国人で突き抜けた選手が現れてないのも,DH起用が固定されてない一因だと思います。もしも誰かによってDHが固定されるとなれば,森の起用法も変わるのかもしれません。そこをどのように調整するのでしょうか?
 あとはなかなか固定されないセカンドについては,ゴンザレス,太田,野口,大城あたりで競う感じですね。外野もう1人は杉本,茶野,福田といったところでしょうか?特にセカンドが誰になるかで,内野連携の強化につながるかがかかっています。それがどうなるのかも気になりますね。


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 まずベンチで盤石と言っていいのは小田です。昨季は打撃でもいいところを見せて,代打,代走,守備固めのいずれでも存在感がありました。今季も終盤の切り札として,十分期待してもいいと思います。
 他はまず,ベテランになってきた選手の再生に取り組むのがいいと思います。西野,安達,T,福田,大城が該当しますね。レギュラー取りを諦めろとまで言わずとも,そろそろベンチでも存在感を見せないと怪しくなってきます。場合によっては「今季限りで…」という覚悟もしなければならないと思います。
 経験を積んできただけに,試合の流れや状況を読む力を培ってきたと思います。それをうまいこと活かして,再生できないかと思うのです。代打,代走,守備固めのどこでかで存在感を見せて返り咲けば,チーム力強化になると思います。
 あとは佐野の脚力など,突き抜けたものを持っている選手の再生もできるかなと思います。代走の切り札がどれだけ心強いかは,ホークスの周東やロッテの和田が証明しているはずです。そのようにしてベンチ力を強化すれば,主力が欠けた投手力の穴埋めもできるかもしれないのです。


次回は,オリックス・バファローズの後編です。

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2024年度のスローガン集合! パ・リーグ編

いよいよ明日から春季キャンプが始まります。

ということで,2024年度のパ・リーグ各チームのスローガンを見てみます。

なお,セ・リーグ編は以下のリンクをクリックしてご覧ください。


オリックス・バファローズ

『おりふぉーWW!』

最近,ネット上で「すわほー」や「たかほー」などが使われます。

チームが勝った時の喜びとして,「○○ほー」というフレーズが生み出させたのです。

「すわほー」はヤクルト,「たかほー」ならホークスという具合ですね。

オリックスでも「おりほー」と使われています。

それを公式に採用したという形ですね。

「ふぉー」にしたのは,パ・リーグ4連覇を目指すという意味を込めたからです。

実際,ロゴには「4」が入っていますからね。

勝利の「V」が4つで「WW」ということです。

チームがパ・リーグ4連覇と日本一奪還を目指し,この言葉を言えるようにする。

今季の目標として定めたフレーズだと思います。


千葉ロッテマリーンズ

『自分たちを超えてゆく。』

12球団で最も遅い発表は,今回もロッテでした。

「日々成長」や「自分たちを超えてゆく」のはアスリートの基本。

結果はその先に待っている,と吉井は語ります。

結果を出すために最も大切なものを,端的に表したフレーズだと思います。

今季のロッテは,過去の自分を超えるべき選手が多くいるはずです。

どれくらいの選手が実現できるかで,チームの成績も変わるのかもしれません。


福岡ソフトバンクホークス

『VIVA』

「VIVA」とは,イタリア語で「万歳」という意味です。

勝利を目指していくということで,この言葉を言えるようにするということですね。

ただし,新監督の小久保は「ビバ」を漢字で「美破」とも表現したのです。

「美しいチーム」というのが,小久保が掲げたテーマです。

「目標に挑み続ける情熱」,「真摯に努力する姿勢」,「期待を背負う覚悟」。

それが小久保の掲げる美意識なのです。

美意識を持って打ち破る,そして「VIVA!」と喜びを表現する。

そうした意味を込めたフレーズということなのです。


東北楽天ゴールデンイーグルス

『いただき!』

2004年オフに球団が創設され,今年で20周年を迎えます。

新監督に今江を据え,新たな気持ちで挑むことになります。

もう,「『頂点』という『頂(いただき)』を「いただき」!」という意味です。

今江がこだわる頂点,すなわち優勝・日本一のことです。

このフレーズを口ずさむことで,士気を高めていくという意義も込められているのです。

近年は「鷲」や「東北」を入れることが多かったですけど,今回はものすごくシンプルにしました。

やはり,監督によって傾向が出てくるものなのかもしれません。


埼玉西武ライオンズ

『やる獅かない』

昨季から松井稼頭央が監督になったものの,昨季は5位に終わりました。

悔しい結果を受け止めて,稼頭央の中で自然に出た言葉が「やるしかない」ということなのです。

チームとして強い決意を持つためにも,獅子の「獅」を入れたフレーズにしたのです。

選手個々とチームの躍進,優勝・日本一に向けて,もう「やるしかない」のです。

ライオンズの獅子を入れたのは,ここ最近なかったと思いますね。


北海道日本ハムファイターズ

『大航海』

ファンから公募の結果,新庄がこのフレーズを選んだのです。

昨季は新球場に移転して1年目という,新たな歴史を刻み始めました。

しかし,チームは2年連続最下位になり,今季こそは結果を出したいところです。

ファイターズという船に,選手・監督コーチ・スタッフというクルーが乗ります。

そこにファンという宝物を乗せ,荒波を越えていくという姿勢が込められているのです。

荒波を越えた先の光を目指し,大航海へと旅立つのです。

海が地名についている,北海道らしいフレーズかなと思います。


以上,パ・リーグ各チームの2024年度スローガンです。


勝利を目指すフレーズ,姿勢を示すフレーズ,ユニークさも交えたフレーズ。

いろいろなスローガンが集結しました。

12球団それぞれ,このフレーズを持って今季に挑むことになります。

果たして,フレーズ通りに目標達成となるのでしょうか?


明日から春季キャンプが始まります。

もうすでに,今季の勝者は決まっているのかもしれません…



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オリックス・バファローズ,2014年ドラフトの成果

「2014年ドラフトの成果」を書いている最中に,年が明けてしまいました。

残りを2024年に書き上げます。


改めて,今回も2014年ドラフトの成果を見てみます。

今回は,オリックス・バファローズ編です。

それでは,最後までよろしくお願い致します。


2014年ドラフトでオリックスが指名した選手はこちらです。2014オリックス

この年は9選手を指名し,そのうち4人が社会人選手です。

この年は2位になったものの,油断せずに補強することを狙ったのだと思います。

ただ,そこから再び暗黒時代に逆戻りし,脱出できるのは優勝する2021年。

そのことを,この時まだ誰も知る由もないですよね。


1位福也は,1年目から17試合登板して3勝を挙げます。

そこからなかなか突き抜けることができず,中途半端が続いたのです。

19年に36試合登板したものの,防御率4.50と改善が見えてこないのです。

21年に8勝を挙げて,防御率3.56とようやく兆しが見えてきました。

9年目の昨季,11勝を挙げてパ・リーグ3連覇に貢献したのです。

オフにFA宣言を行使し,日ハムへの移籍が決まりました。

10年目の今季,新天地で節目を迎えることになったのです。


2位は,2年目に一軍デビューします。

4年目に74試合出場し5本塁打を放ち,ブレイクの兆しを見せます。

20年に72試合出場すると,翌21年は一気に開花します。

外野からサードに転向し,そこでレギュラーになるのです。

139試合出場し,初めて規定打席に達します。

9本塁打,8盗塁,打率.272と自己記録を更新し,三塁打7本はパ・リーグトップでした。

GG賞を獲得し,チームの優勝に貢献したのです。

22年は130試合,23年は122試合出場し,サードの守備も向上してきます。

チームの3連覇に貢献し,自身も3年連続でGG賞に輝くのです。

外野から内野手に転向する,数少ない成功例となりました。

10年目の今季,どのように打撃成績を伸ばすかが課題ではないかと思います。


3位佐野は,4年目に一軍デビューします。

5年目に68試合出場し,12盗塁と代走の切り札に名乗りを上げます。

翌20年は77試合出場し20盗塁と,代走の切り札の地位を確固たるものにします。

ところがその後は出場数が増えず,盗塁も2桁に達してないのです。

9年目の昨季は47試合出場し,5盗塁に終わるのです。

そろそろ代走の切り札に返り咲くとかしないと,肩を叩かれる可能性が上がるだけです。

10年目の今季,返り咲いて野球人生を長くできるでしょうか?


5位齋藤は,2年目に一軍デビューします。

20年に32試合登板し,4ホールド,防御率4.01という成績を記録しました。

これで一軍定着かと思いきや,21年は4試合,22年は5試合と登板数が増えないのです。

オフにトレードで日ハムへ移籍し,新天地で9年目を迎えます。

4試合登板するものの,防御率10.80と結果が出ないのです。

するとシーズン途中で再びトレードされて,中日に移籍したのです。

ここで31試合登板し,11ホールド,防御率0.73という成績を収めたのです。

左腕のワンポイントとして活路を見出し,3球団目でようやくブレイクできたのです。

ちなみに日ハムでも中日でも勝利投手になり,同シーズンで2球団で勝利を挙げる記録を作ったのです。

10年目の今季,ブレイクを活かして主力に定着したいところです。


7位西野は,1年目から57試合出場します。

3本塁打と9盗塁を記録し,即戦力の期待にある程度応えます。

翌16年は143試合すべてに出場し,セカンドのレギュラーに定着します。

規定打席にも達し,打率.264,16盗塁を記録し,三塁打7本はパ・リーグ最多です。

これでセカンドのレギュラーは確実かと思いきや,翌17年は100試合の出場に終わるのです。

18年は60試合と出場数が激減し,レギュラーから遠ざかりました。

そこから出場数が年々減少し,21年には18試合になったのです。

ところが22年は43試合出場し,代打の切り札やたまのスタメンで活躍を見せたのです。

この年の優勝・日本一に貢献しました。

23年も43試合出場したものの,打率は.197にまでなったのです。

何とか戦力外は免れたものの,危機なのは間違いないです。

10年目の今季,ベテランの底力を見せられるのでしょうか?


8位小田は,1年目から31試合出場します。

2本塁打と6盗塁を記録し,俊足で即戦力の期待に少し応えるのです。

翌16年は78試合出場し,早くもベンチの切り札に定着してくるのです。

18年は90試合出場し,10盗塁,打率.287を記録します。

21年は101試合出場し,5盗塁を記録するのです。

ベンチの切り札として,初めて優勝に貢献したのです。

22年は72試合,昨季23年は77試合出場して,パ・リーグ3連覇と日本一に貢献します。

ベンチの切り札に定着し続けて,自分の地位を確固たるものにしています。

10年目の今季,チームに欠かせない存在感を見せることでしょう。


以上を踏まえますと,割と成功と言っていい成果だと思います。

特に小田と宗はレギュラーになっており,パ・リーグ3連覇に欠かせない存在になっています。

2人を確保できただけでも,十分成功と言っていいと思うのです。


佐野と西野は,一時期活躍したにとどまっています。

このままで終わるのか,主力選手に返り咲くことがあるのでしょうか?

昨季までチームが3連覇中だけに,今季盛り返して4連覇に貢献するとなると,評価がまた変わると思います。

宗と小田と共に,成功といえる選手に入れるのでしょうか?


FAで移籍して,今季から新天地でプレーするドライチの福也。

実は福也について,私は微妙な評価だと思っているのです。

確かに2桁勝利を挙げているものの,それは昨季だけの話です。

一度も規定投球回に達したことがなく,先発の主力に定着したとは言い難いのです。

パ・リーグ3連覇に貢献したとは言えますけど,どちらかと言いますと昨季の成績で多くの球団から要請されたように思うのです。

むしろ新天地でこそ,福也が主力になれるかの勝負だと思っています。


何がともあれ,宗と小田を獲得できたのは成功と言っていいです。

特に宗は,7年目と比較的遅咲きでレギュラーになれたのです。

育成の成果が出ている一例だと思います。


次回は,読売ジャイアンツ編です。

それでは,またよろしくお願い致します。



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2024年シーズンの注目選手 オリックス・バファローズ

今回も,2024年シーズンの注目選手を挙げてみます。

今回は,オリックス・バファローズ編です。

それでは,最後までよろしくお願い致します。


今季のオリックスの注目選手は…

森友哉

今季は森に注目できるのではないでしょうか?


昨季は移籍1年目で,チームの3連覇に貢献できたと思います。

ある程度巻き返すことのできるシーズンにはなったのではないでしょうか?


ただ本人としては,決して満足してないかと思います。

日本一を逃したのもそうですけど,起用法が一定ではありませんでした。

捕手を主に守ったのは若月で,森はDHや外野をやることもありました。

打撃成績でも,もう少し打点を稼いでほしいという感じでもあります。

離脱していた時期もあったので,森としては不本意なところもあるかと思うのです。


今季は捕手を本格的に守るのか,DHなどに専念するのか気になります。

その中で一番要求するのは,4番に定着して打点を稼ぐことですね。

それができずしては,正尚の穴を埋める存在にはならないと思うのです。


今季の森は,主砲と正捕手に返り咲くことを目標とするでしょうか?

捕手は若月もいるので兼ね合いもあるかと思います。

しかし主砲に関しては,ホンマに定着してほしいと思っているのです。

その期待に応えられるかで,4連覇の行方も変わるのかもしれません。


次回は,中日ドラゴンズ編です。

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