求究道(ぐきゅうどう)のプロ野球講義

プロ野球について,私が聴いて,観て,感じて,発見したことを基に,新たな考えを発信していきます。 皆さんの新たな発見につながることを祈ります。 「求めるものを究める道」がペンネームです。 よろしくお願い致します。

2019年の10大ニュース

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2019年の10大ニュース その10 レジェンドたちの引退

今回も,2019年のプロ野球10大ニュースを考えてみたいと思います。

最終回のその10は,様々な選手の引退です。

それでは,よろしくお願い致します。


今季も,様々な選手がユニフォームを脱ぎました。

中には,球団で盛大なセレモニーが行われ,ファンに惜しまれながら去った選手もいます。

今季は,シーズン終了を待たずに引退を表明した選手もいます。

3月のMLB開幕戦,シアトル・マリナーズの選手たちが来日しました。

そこには,MLB移籍1年目の菊池雄星と前年から復帰したイチローがいます。

雄星は第2戦でデビューし,イチローも打席に立ちました。

試合後,イチローは今季限りでの引退を表明しました。

「後悔など,あろうはずがありません」と,引退会見で言葉を残しました。


そして日本では,5月に上原浩治が引退を表明しました。

日本ではなかなかない,シーズン途中での引退です。

2人とも国際大会で日本代表のユニフォームを着て,頂点に貢献しました。

日本でもアメリカでも偉大な記録を残しました。

ここだけでも,「今季もレジェンドが去ったのか」と思えるものです。


そしてシーズン終盤で,様々な選手が引退を表明します。

阿部慎之助,福浦和也といった名球会にまで達した選手もいます。

館山昌平や岸田護など,長年1チームに居続けた選手もいます。

田中賢介といった海を渡った選手もいます。

今季はメッセンジャーやマシソンと,長く日本でプレーした外国人も惜しまれて引退しました。

今季も,記録や記憶を残した選手が多く去っていきました。


今季限りで引退を表明した選手一覧がこちらです。
引退選手一覧


昨年,私は引退した選手に手紙を書くように,それぞれの選手に対する思いを書きました。

その時の投稿は「2018年プロ野球10大ニュース その1 引退ラッシュ」をクリックしてご覧ください。

今回も,そのような形で書いてみたいと思います。


・ランディ・メッセンジャー様

 あなたの1年目は,「これはダメかな」と思うようなスタートでした。しかし,先発に転向してから結果が出るようになりました。そこからまさか,10年もプレーするとは思いませんでした。国内FAを取得し,今季から外国人枠から外れるようになりました。長く阪神に必要とされた,何よりの証だと思います。
 あなたの著書を読みましたが,間違いなく阪神のエースだと思いました。自分の結果だけでなく,チームのことを見て行動していたというのは驚きでもありました。そのことを含めて,「海を渡ってきたエース」と感じたものです。
 日本でプレーするときは,家族と一緒に暮らしていたとのことです。家族への感謝は忘れてないはずです。またいつか,日本で指導者でも何でも野球界に貢献してほしい気持ちはあります。いつでも待っています。

 なお,メッセンジャーについての投稿は『今や「日本人」10年目 ランディ・メッセンジャー』をクリックしてご覧ください。


・館山昌平様

 あなたは謙虚なのか,「エースは石川さん」と言っていました。でも私からすれば,あなたは石川と並ぶ右のエースです。あなたを凌駕した右の先発投手は,長年現れなかったと思います。
 タイトルを獲るまでの投手となりましたが,私は手術を繰り返して何度もマウンドに立ったことも覚えています。スワローズが優勝した2015年はカムバック賞を受賞しました。「また戻って戦力になってくれるかな」と何度思ったでしょうか・・・常にそう期待させる投手であったのは間違いないと思います。
 来季から楽天の投手コーチとなりますが,一度は他球団に入ってみるのは悪くないと思います。何度も手術した経験は,手術をした選手の指導に活かせると思います。他球団で野球を勉強して,またスワローズに戻ってきたときは歓迎します。その時を待っています。


・寺原隼人様

 最初ホークスでプレーした時は,「最初だけのドライチかな」と思っていました。それがベイスターズにトレードでやって来てから,ドライチの片鱗を見せてきました。2桁勝利やクローザーを務めることができるまでになりました。オリックスでも2桁勝利を挙げられるようになり,再びホークスに復帰できるまでとなりました。最後にスワローズでプレーしたことには,スワローズファンとして感謝しています。
 18年も4球団でプレーできたのは,様々なファンに印象を与えたと思います。来季から琉球でコーチを務めすが,NPBに復帰する日を待っています。その時は,琉球がNPBに加盟した時なら,なおいいなとも思っています。


・高橋聡文様

 個人的にある点であなたに注目していました。中日時代は中継ぎ左腕の一番手となり,浅尾拓也と岩瀬仁紀とともに勝利へのリレーとなりました。2010年の中日優勝時,左打者を中心に嫌がっていたのではないでしょうか?その後は故障に悩んできましたが,FAで阪神が必要とされるまでになりました。阪神では左のワンポイントを中心に登板し,勝利に欠かせない中継ぎとして活躍しました。ファンから惜しまれて引退できるまでになったと思います。
 今季の最終戦である中日戦に登板しましたが,CS出場がかかった試合で投げられるとは思わなかったかもしれません。それでも,最後まで戦力と見られた証だと思います。TVで投球を見ていましたが,素晴らしい内容だったと思います。


・大石達也様

 2010年のドラフト会議で,「大石達也」が4連続続き,6球団指名となった瞬間は忘れられません。縁あって西武に入りましたが,なかなか頭角を現せませんでした。その中で2016年にようやくドライチの片鱗を見せましたが,結果的にはそれきりということになりました。早稲田三羽ガラスの中で,一番早くユニフォームを脱いだことになってしまいました。
 本当に惜しくも感じます。何かが違っていれば,6球団に指名されただけの実力を発揮していたのかもしれないと想像しています。大きな活躍がなくとも,6球団指名という事実は変わらないです。そのことは,誇りに思ってほしいなと思います。


・森福允彦様

 あなたは左キラーとして力を発揮していたのを覚えています。嘉弥真の前の左キラーと言えば,森福であると思っています。特に,2011年の「森福の11球」は,本当に絶対的な実力を持っていると証明したと思います。WBCで侍ジャパンの一員に選ばれるのも納得です。
 ただ,本当に活躍が短かったように感じます。今年で33歳とまだまだプレーできてもおかしくない年齢に感じます。特に巨人という新天地で,かつてのような左キラーを発揮できるのかと期待もしていました。期待通りではありませんでしたが,本当にどうしたのかと思ってしまいます。もしも指導者になった時は,また新たな左キラーを生み出してほしいなと思います。あなたもコントロールを生命線に生きていたと思いますので。


・スコット・マシソン様

 あなたは巨人の歴代外国人の中でも,最強リリーフと言っていいのではないでしょうか?あなたの160キロ出る豪速球と変化球のコンビネーションは,本当に嫌な思いしかありませんでした。山口鉄也と西村健太朗で結成された「スコット鉄太朗」は,2012年からの3連覇には欠かせなかった存在だと思います。
 来日した時,あなた本人も誰も8年もプレーできるとは思わなかったと思います。MLBからのオファーもあったそうですが,あなたは巨人を選びました。それだけ巨人に,日本に思い入れができたのかもしれません。本当にそうであるのなら,日本人として嬉しさもあります。
 来年の東京五輪で完全に現役を終えるとのことです。カナダ代表であり続けているのも,大きな存在になっていることの証だと思います。あなたの実力だけでは実現できないと思いますが,最後に東京五輪で戦えたらと思います。


・中後悠平様

 あなたは藤岡貴裕,鈴木大地,益田直也とともに,即戦力候補としてロッテに入団しました。4人とも同世代だけあって,お互いを意識し合っていたところがあったと思います。まさか2位のあなたが一番最初に戦力外になるとは思いませんでした。
 あなたの野球人生は,そこからだったのではないでしょうか?一度はBCリーグに内定しましたが,まさかアメリカからオファーが来たのです。奥さんと生まれたばかりの子供を日本に残して,単身アメリカで勝負しました。MLB昇格の可能性も見せていましたが,結局2年半の挑戦で実現はしませんでした。これで終わりかと思いきや,今度はベイスターズが獲得しました。再び日本のユニフォームを着れるとは思っていなかったと思います。
 2年で戦力外となりましたが,充実感があったところもあるのではないでしょうか?もっと早く終わってもおかしくないところ,まさかの展開が続いたのですから。挑戦を続けさせてくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいだと思います。今度は家族のために,次なる人生を歩んでいくと思います。エールを送りたいです。


・小石博孝様

 あなたは変則フォームと左腕という点で,大いに注目されていたと思います。同期入団で同世代の十亀剣を意識していたのではないでしょうか?一時はリリーフの主力になれた時もありましたが,結局片鱗を見せないまま終わった感じがします。
 正直,トライアウト後にどこか獲得するのではないかと思っていました。それくらい特徴と需要があったように思います。来季から巨人の打撃投手を務めますが,その変則フォームはいい練習になるのかもしれません。特徴と経験を活かせるような,今後の野球人生になってほしいと思います。

 なお,小石についての投稿は「変則フォームでもう一度返り咲きを 小石博孝」をクリックしてご覧ください。


・岸田護様

 あなたは生まれも高校も社会人野球も大阪。そして,大阪のオリックス一筋14年プレーしました。まさに,大阪を愛し,大阪に愛された選手ではないかと思います。
 先発で2桁勝利と才能を発揮してきましたが,本当に力を発揮できたのはリリーフに転向してからだと思います。セットアッパーやクローザーを務め,チームを支える存在になったと思います。伸びのある直球と制球力を活かす変化球で,三振をどんどん取っていった印象です。チームの最年長投手として,チームメイトに野球に取り組む姿勢を見せていたのではないでしょうか?だからこそ,ここまでプレーできたのではないかと思います。
 来季からオリックスのコーチとなります。第2の人生も大阪からです。やはり,あなたは大阪にいるべき人なのかもしれません。今度は現役時代に成し得なかった優勝へと導くことができたらと思います。

 なお,岸田についての投稿は「オリックス最年長の現在地 岸田護」をクリックしてご覧ください。


・永川勝浩様

 あなたのデビューは鮮烈でした。カープに新たなクローザーが誕生したと,誰もが思ったはずです。通算165セーブまで来たら,名球会入りも考えていました。やがて故障に苦しむようになりましたが,2014年にはセットアッパーを務めるまでに復活しました。復活したからこそ,16年も現出来でプレーできたのではないかと思います。
 これからコーチを務めることになりますが,是非あなた以上のクローザーを生み出してください。北別府学や黒田博樹に続く名球会誕生に貢献できるようになることを祈ります。


・上原浩治様

 あなたのデビューは,今でも覚えています。ルーキーで20勝,投手三冠王,沢村賞,新人王とまさに完璧と言えるルーキーイヤーでした。スワローズファンとしては,ペタジーニに対する敬遠で涙ぐんだことを覚えています。1年目からそれだけの自信があったのは,決して過信ではなかったと思います。巨人のエースとして投げ続けて,時にはクローザーを務めました。
 やがて海を渡りましたが,最初は正直「中途半端に終わりそうだな」と思っていました。しかし,リリーフに転向すると,メジャー4球団に必要とされる選手になりました。2013年にはレッドソックスのワールドチャンピオンに欠かせないクローザーとなり,最後は胴上げ投手となりました。世界でも頂点に立ったことには,ただただ感服しかなかったです。
 昨季から巨人に復帰し,日米通算100勝100ホールド100セーブを達成しました。先発・中継ぎ・抑えのどこでも結果を出したというのは,十分に名球会に値する数字だと思います。
 あなたの制球力は,日本でも世界でも通用することを見せました。1年目から見せた実力は。本物だと最後まで示すことができたと思います。あなたはものすごい投手だと思います。


・阿部慎之助様

 あなたは最初,「捕手じゃない方がいいのでは?」と思っていました。それでも1年目から長嶋茂雄監督に辛抱強く起用してもらい,やがて巨人軍最強捕手にまでなりました。原辰徳政権の優勝は全て,あなたなしではあり得なかった思います。巨人一筋で2000本安打を達成し,巨人のレジェンドたちに肩を並べるところまでの捕手となりました。巨人の重圧を常に感じながらも,ホームベースを守り続けました。責任感が大きいからこそ,時には投手の頭を叩くようなことになったのだと思います。
 これからは指導者の道へと進みます。ファンが次に待ち望んでいるのは,慎之助監督だと思います。今度は監督として,再びグラウンドに来ることを誰もが期待していると思います。その時まで野球を見直し,監督としてもレジェンドたちに並ぶ日が来るでしょうか?


・實松一成様

 あなたは「松坂世代最強捕手」として,ドラフト1位で日本ハムに入団しました。下積み期間を経て,やがて正捕手になりそうなところまで来ました。長打力を発揮するところも見せました。ただ,なかなか正捕手に辿り着くことができないまま,トレードで巨人に行きました。
 その巨人で,貴重な控え捕手として現役生活を続けることができました。常に慎之助の控えではありましたが,時にはスタメン出場もありました。そこで長打力を発揮することもありました。同年代の杉内俊哉や村田修一とは,お互いに切磋琢磨して戦っていたと思います。最後は古巣日ハムに戻り,2年兼任コーチを務めて現役を終えました。この2年間は,指導のリハーサルの時だったのでしょうか?
 来季から,巨人の二軍コーチとなります。何でも,慎之助が原辰徳監督に頼んで呼び寄せたとのことです。現役時代はライバルだったのかもしれませんが,慎之助もあなたの実力を認めていたのですね。あなたの経験を活かして,次なる高校から上がってくる捕手を育成してほしいです。


・武山真吾様

 あなたも最初はベイスターズで正捕手の座をつかみそうなところまでブレイクしました。トレードで西武へ移籍してから,病気と闘うこととなりました。満足に出場できないまま,再びトレードで生まれ故郷の中日に行きました。地元で奮起しようという気概があったと思います。
 正捕手ではありませんでしたが,貴重なベテラン捕手として若い投手を引っ張るところもありました。打撃に難があったのは最後まで解消できませんでしたが,17年も現役生活を送れたのは十分にプロとして評価され続けた証だと思います。
 来季から中日のコーチに就任します。やはり,あなたには名古屋が似合うということになるのでしょうか?正捕手不在に悩む中で,あなたが解消できるでしょうか?


・福浦和也様

 生まれも千葉,後攻も千葉,プロも千葉ロッテ。まさに千葉のために生まれたプロ野球選手見たいです。26年もロッテ一筋に生きていたのですね。そして,通算きっかりと2000本安打。史上初をこのような形で作ったのですね。
 正直,あなたの2000本安打達成は「無理かも」と思っていました。代打中心になってから,安打のペースが年々下がっていく感じでした。球団がどこまで待つのか分からない中,ヒットが0になるシーズンが来るのではとも考えていました。1900台で終わるのかなと思うところもありました。だからこそ,2000本に到達した時はホッとしました。今季は0安打で2000本安打で引退となりましたが,史上初の記録が出たのでその方がいいかなとも思っています。
 投手として入団し,ドラフト7位からロッテのレジェンドまで上り詰めました。本当に誰もここまで来るとは思わなかったと思います。ひたむきの努力があったからこそ,ここまで来れたのと思います。その経験を次なる選手に伝えてほしいです。


・畠山和洋様

 あなたは本当に遅咲きだったと思います。2008年にブレイクした時は,「12球団で最も安価な4番打者」と言われました。スワローズファンの皆は,「ようやく這い上がってきたのか」と思ったと思います。やがて本塁打2桁打てるようになるまで成長し,スワローズのクリーンアップに定着できるまでとなりました。
 2015年の優勝時は4番に座り続けて,打点王となりました。あなたなしでは優勝はなかったと思います。ファーストでゴールデングラブ賞を獲れるまで守備力を向上させて,打撃だけでないところを見せたと思います。長打力だけでなく,あなたの流し打ちも魅力的だったと思います。
 来季からコーチを務めますが,次なる主砲を生み出してほしいです。あなたは長い間の下積み期間があるので,なかなか才能が発揮できない選手の気持ちが分かると思います。あなたの経験を活かして,新たな選手を這い上がらせてください。


・田中賢介様

 あなたも遅咲きの方だったと思います。東京時代の日本ハムに入団しましたが,なかなかレギュラーになれませんでした。北海道に移転してからの2006年にブレークしました。移転してからスマートな野球に転向となったので,バント,盗塁が多いあなたの力は重宝されるようになりました。セカンドのレギュラーとして中心選手となり,やがて海を渡る挑戦を選びました。
 メジャーでの試合数こそ少ないですが,出場できたという証を残しました。昇格できないまま終わる選手もいる中では,良かった方ではないのかと思います。2015年から日ハムに帰ってきて,今度は中心選手の自覚を持ったプレーを見せました。16年の優勝・日本一の時は全試合出場し,再びファンに歓喜の瞬間を見せることに貢献しました。やはりあなたは,日ハムに欠かせない選手だったのです。
 ラストイヤーとなった今季も,多くの試合に出場して後輩に背中を見せていたと思います。今度再びあなたの力を必要とするときは,必ず来ると思います。その時を楽しみにしています。

 なお,賢介についての投稿は「ラストイヤーで求めるもの 田中賢介」をクリックしてご覧ください。


・三輪正義様

 あなたを見ていると「プロで本当にいじられキャラっているんだ」と思うものです。あなたは先輩だけでなく,後輩にもいじられているのを見ていました。なめられているようにも見えますが,慕われているようにも見えるものです。私が記憶しているのは,哲人や平井たちとカラオケ対決をして,5人中最下位となりました。その後で同行したアナウンサーに振りましたが,まさかのめちゃうまでランクから外されることとなりました。「自滅したな」と思ったものです。
 ただ,野球では代走,守備要員,犠打を中心にベンチにいたら心強い選手でした。あらゆるところを守ることができ,盗塁も決められる脚力を持っていました。どんなところでもきっちり仕事をするというのは,後輩が見習うべきところだと思います。12年間,忘れられない選手で居続けたと思います。


・今江敏晃様

 あなたの今季限りでの引退は,本当に悔しいです。今でも悔しい気持ちです。もしかしたら,あなた自身もそんな気持ちでいるのかもしれません。
 ロッテ時代にバレンタインの下で才能が開花し,そこからロッテの中心選手として活躍を続けました。日本一になった2回とも日本シリーズMVPを獲得するという,シリーズ男でしたね。楽天に移籍してから苦労するようになりましたが,昨季ようやく移籍後初の規定打席に達しました。ここからまたヒットを量産していくのかと思いきや,目の病気で引退を決意しました。本当に,「何故なんだ」と何かに言いたい気持ちです。
 ようやく復活してきた中で,何故このような形で現役を終えなくてはならなかったのでしょうか・・・本当にもったいなくも感じ,悔しい気持ちです。それでも自身で決めたことなら,これからの道に精進していくしかないかなと思います。今度はあなた以上の選手を生み出してください。


・山崎憲晴様

 あなたの武器は,あらゆる内野のポジションを高いレベルでこなせる守備力と,バントをきっちり決めるところです。ベイスターズでショートのレギュラーという時期もあり,大きな武器があったからこそ阪神でもプレで来たと思います。
 何か大きな武器があれば,ベンチでも長くプレーできることだってある。あなたのプレーは,それを証明したのではないかと思います。ベイでも阪神でも,見習うべき選手は多いと思います。


・赤松真人様

 あなたはFA補償で阪神からカープに移籍しました。「移籍してよかった」といえる選手になったと思います。阪神では高い素質のままだったのが,カープでゴールデングラブ賞を獲るまでの選手になりました。規定打席にも達して,センターのレギュラーとなりました。カープからすれば,掘り出し物を獲ることができたということになったと思います。
 2016年にカープが優勝して,あなたは初めて美酒を味わうことができました。あなたの壮絶な戦いは,そこからでした。胃がんだったと知った時は,私も「まさか」が第一声でした。そこから闘病が始まりましたが,私はただ「生還してほしい」と願っていました。何でもいいから,もう一度一軍のグラウンドに立ってほしいと願いました。家族と共に,どれくらいの期間戦っていたのでしょうか?闘病の様子の一部は,TV番組で観ました。
 あなたは戦い続けて,とうとうファームで出場できるまでになりました。今季限りでの引退を発表し,最後に出場できました。もう,それだけでも「本当に良かった」と思うだけです。少なくとも私は,「カープに来てよかったのでは」と思っています。
 来季からコーチを務めますが,体と相談して無理のないように務めてほしいです。あなたができなかった分,次なる選手を多く生み出してほしいです。


・荒波翔様

 あなたはベイスターズがDeNAになってからレギュラーとなりました。中畑清監督に厳しいこともたくさんいわれましたが,それだけの素質があるということの証でもあったと思います。盗塁でセリーグ2位,ゴールデングラブ賞を獲れるまでになりました。ただ,本当に短命だった気がします。2年レギュラーを務めてから,そこから盛り返すことができずに戦力外になったと思います。
 今季はメキシカンリーグでプレーを続けていました。違う国で野球をすることで,見えたものや感じたものがあったと思います。今後はその経験を活かして,野球界に貢献してほしいです。


・伊志嶺翔太様

 あなたは1年目から規定打席に達して,新たなロッテの顔になれる素質を見せたと思います。新人で30盗塁を決められるのは,やはりドライチであるということを示したと思います。ただ,その1年だけだったように感じます。その後はレギュラーに返り咲くことなく,とうとう今季戦力外通告を受けました。
 あなたはトライアウトを受けずに引退を決意し,来季からロッテのコーチになります。現役でできなかった分,若い選手の底上げに貢献してほしいです。これから秋山翔吾や斎藤佑樹などの同世代を,どう見守っていくのでしょうか?


・大松尚逸様

 あなたの長打力は,本当にここぞという時に発揮されました。ブレイクした2008年は満塁ホームランを3本放つ勝負強さを見せました。「満塁男」や「世界遺産」と言われるようにもなりました。その長打力を活かして,ロッテの主砲になれるのかと思いました。
 ところが日本一になった2010年の翌年から,突然成績が下降となりました。ファーストにも挑戦するなど試行錯誤をしてきましたが,とうとう戦力外通告となりました。テストを経てヤクルトに来ましたが,そこで「10点差からの逆転劇」の試合でサヨナラホームランで勝利を決めました。やはりあなたは,ここぞという時の選手なのかと感じたものです。ヤクルトでは貴重な左の長打力のある代打として活躍しました。
 昨季に戦力外となり,今季はBC福井でプレーしていました。今季限りで引退を表明しましたが,やり切ったということでいいでしょうか?来季からヤクルトの二軍コーチとなりますが,右の畠山,左の大松で左右の大砲を生み出してほしいです。


・イチロー様

 改めてあなたに言うことはないかなと思います。語る必要のないくらいの超レジェンドぶりを見せました。もう,それがあなたに対する言いたいことのすべてかなと思います。
 日本では7年連続首位打者という圧倒的な数字を残し,被災した神戸に初の優勝・日本一にも貢献しました。メジャーではいきなり首位打者と盗塁王とMVPという,野手で初のメジャーリーガーの1人として活躍しました。後に渡米する野手へ,道を作った選手であるのは間違いないと思います。そして,2004年には安打で伝説を超えることになりました。世界でも圧倒的な選手となったのです。
 そして,WBCでは2度も日の丸を背負い,2度の優勝に欠かせない活躍を見せました。出場だけでも驚きましたが,今でも第2回のセンター前ヒットは忘れることができません。最後にマリナーズのユニフォームで,日本でプレーして終えるというのは,ここまで築き上げたあなたに対する花道だったのかもしれません。
 まだまだ書くことはあるのかなと思いますが,やはり「語る必要のないくらいの選手」ということでいいかと思います。今後は,いち野球少年に戻るということかなと思います。


※12月30日加筆

・大引啓次様

 あなたはショートをはじめとする堅実な守備と,流し打ちの技術でオリックス,日ハム,ヤクルトの3球団で大きな活躍を見せました。特にスワローズファンとしては,FAで来てくれた時は本当に嬉しかったです。
 2015年にスワローズが優勝した時は,自分のユニフォームの中にオリックス時代のユニフォームを着ていました。しかし,それは自分のではなく,大引を慕っていた亡き小瀬浩之のユニフォームでした。それを知った時は,「ずっと思い続けていたのか」と感じました。他球団の優勝でも,小瀬に見せたかったのですね。
 まだできる,必要とする球団はあると思っていただけに,引退は悔しくも感じます。それでも,今度は指導者として必要とする球団はあると思っています。もし縁あってスワローズに来た時は,また歓迎したいです。



以上,今季限りで引退する選手たちへの手紙でした。

他にも今季限りで引退する選手はいますが,一部だけを取り上げました。

どのような選手でも,最後に言いたいのはたった一言です。

それは伝説を作った,数年で終わったなど関係ないです。


ありがとうございます,お疲れさまでした



ということで,プロ野球10大ニュースの投稿を終えます。

取り掛かり始めてから1日1記事出していきました。

まさか,最後が今年の大みそかということになりました。

これは狙っていたのではなく,本当に偶然なのです。

やはり今年も,プロ野球界でいろいろあったなと思うものです。


さぁ,明日から令和2年のスタートです。

果たして,令和はどのようなプロ野球となるのでしょうか?

今年はまだ,そのスタートにしか過ぎないのです。


今年,もう少し投稿する予定です。



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それでは,またのお越しをお待ちしております。


皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。

2019年の10大ニュース その9 実績ある選手の相次ぐ退団

今回も,2019年のプロ野球10大ニュースを考えてみたいと思います。

その9は,実績ある選手の相次ぐ退団です。

それでは,よろしくお願い致します,


「まさか,あの人が・・・」

そう思われた方も,たくさんいたのではないかと思います。

その思いに該当する選手が,今季は多かったのではないでしょうか?


今日放送予定の「プロ野球戦力外通告」。

この通告を受ける選手は,大概が実績を作れなかった。

もしくは,期待が見込めなくなったと球団が判断した人になります。

このような選手については,「言われても仕方ないな」と思うかなと思います。


一方で,球団に長年貢献した,実績を作った選手がこの通告を受けたとき。

ファンはどう思うのでしょうか?

「最近,成績が落ちてきたから妥当かな」と思うでしょうか?

それとも,「何で功労者を,こんな形で出すんだよ」と思うのでしょうか?

ここ最近は,そうした選手も珍しくなくなったのかなと思うのです。


今年はそう思える選手が多かったか,強い印象を与えたことが多かったかなと思うのです。

一番球界に衝撃を与えたのは,阪神の鳥谷敬ではないかと思います。

今季途中で,球団は鳥谷に引退勧告を出しました。

引退セレモニーを開いて,せめてもの労いの姿勢を見せたのです。

これに対して鳥谷は,現役続行にこだわって受け入れませんでした。

オフに戦力外通告となり,鳥谷は新天地を探すことになりました。

現在までに新天地は見つかっておらず,引退も表明していません。

果たして,阪神生え抜きで2人目の2000本安打達成者はどうなるのでしょうか?


この男も,戦力外通告を言い渡されました。

2013年のWBCで侍ジャパンに選ばれた,巨人の森福允彦です。

11年の日本シリーズでは,無死満塁のピンチを抑える「森福の11球」という伝説を残しました。

17年からFAで巨人に入団しましたが,大きな活躍ができないまま,今季戦力外通告を受けました。

トライアウトを受験し,現役続行の道を探しました。

実は,今日放送の「戦力外通告」で取り上げられる予定なのです。


他には,FAでヤクルトにやってきた大引啓次も,今季戦力外通告を受けました。

オリックス,日ハム,ヤクルトでショートを務めた,実績豊富な選手です。

サードでも,その守備力は健在です。

今季,球団から引退勧告を出されましたが,現役続行を選びました。

現在までに,新天地は見つかっていません。

このまま新天地なしとなれば,現役を終えるような発言もしています。

果たして,4球団目の道は開けるのでしょうか?


戦力外ではなくとも,自ら退団を選んだ選手も多いです。

昨季,カムバック賞を受賞した中日の松坂大輔もその1人です。

一時は大減俸を受け入れるのかという報道も出ましたが,結局退団となりました。

新天地は,14年ぶりとなる古巣の西武です。

所沢の地で,「平成の怪物」が令和で復活するのです。


2011年の東日本大震災直後に「見せましょう,野球の底力を」というスピーチをした男も退団です。

楽天で正捕手を務めた嶋基宏です。

「生涯楽天」と考えていたのは,嶋本人だけでなく,ファンも同じだったのではないでしょうか?

そうした点では,一番衝撃的だったのかもしれません。

来季からヤクルトでプレーすることが決まっています。


この他にも,金銭トレードでホークスから阪神へ移籍した中田賢一。

同じく金銭トレードでロッテから楽天へ移籍となった涌井秀章。

いずれもFAで移籍と請われて前球団に行っただけに,「放出」というのは何といえばいいのでしょうか・・・

かつて仕えていた西村監督の下で再起を図った成瀬善久も,1年で再び戦力外通告となりました。

2010年ドラフトで6球団競合となった大石達也も,とうとう戦力外通告を受けました。


成瀬は,来季からBCリーグ栃木でプレーすることが決まっています。

大石は引退を決めました。

来季の道が決まった選手もいれば,年末の今でも未定の選手もいます。

どちらにしても,今選手は何を思って年明けを迎えようとしているのでしょうか?


今日の「戦力外通告」では,森福の他に友永翔太,若松駿太が取り上げられる予定です。

今季の戦力外からの獲得は,非常に厳しい状況でした。

過去の実績や年齢に関係なく,再生にかける球団が少なかったのです。

若松や西岡剛のように,独立リーグから再びNPB入りを目指す選手もだんだん出てきました。

そうしたことを含めて,今季のオフは注目や衝撃が多いのではないかと思います。



ご意見ございましたら,是非当ブログでもツイッターでもコメントお待ちしております。

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それでは,またのお越しをお待ちしております。


皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。

2019年の10大ニュース その8 千賀,育成初,令和初ノーヒットノーラン

今回も,2019年のプロ野球10大ニュースを考えてみたいと思います。

その8は,千賀のノーヒットノーラン達成です。

それでは,よろしくお願い致します。


今年最も大きかった出来事。

やはり,時代が平成から令和へと変わったことです。

4月1日,菅義偉官房長官によって,5月1日からの元号を「令和」にすると発表されました(2019年12月29日アクセス)。


この時から,いよいよ平成が終わるという意識が強くなりました。

プロ野球界でも,「平成最後の〇〇」という記録が出てきました。

平成最後のサイクルヒットは,4月9日に梅野隆太郎が達成しました。


そして5月1日,30年近く続いた平成が終わり,令和が来たのです。

この日から「令和初の〇〇」が出てくるのです。

令和初のサイクルヒットは,今季は出ませんでした。

海の向こうでは,6月13日に大谷翔平が日本人初のサイクルヒットを達成しました。

令和に入っても,この男はどこまで伝説を作っていくのでしょうか・・・


7月13日のオールスター第2戦で,近本光司がサイクルヒットを達成しました。

オールスターでのサイクルヒットは,1992年の古田敦也以来の快挙です。

令和初のサイクルヒットが,オールスターで誕生するとは・・・

誰が予想できたことでしょうか?


そして9月6日,ホークスの千賀滉大がノーヒットノーランを達成したのです。

その前に美馬学が8回までパーフェクトで行き,9回に快挙達成が潰えたことがあります。

その時から,「今年はノーヒットノーランは出ないかな」と諦めていました。

その中で,千賀が達成したのです。

育成選手出身初であり,令和初のノーヒットノーランの誕生です。

ホークスとしては,1943年の別所昭(後に毅彦に改名)以来,76年ぶりのことなのです。

76年の間にホークスでもたくさんの名投手は誕生していました。

それでも,千賀まで誰も達成できなかったのです。

まさにホークスにとっては,「平成ジャンプ」の記録だったのです。

育成初,令和初,球団76年ぶりと記録だらけのノーヒットノーランだったのです。

千賀本人にとっては,シーズン200奪三振に到達した試合でもありました。

バッテリーを組んだ甲斐拓也も育成出身です。


何かもう,令和のプロ野球も盛り上がっていくはずである。

そう感じさせる快挙ではないかと思います。


そして9月14日,中日の大野雄大がノーヒットノーランを達成しました。

令和ではセリーグ初の快挙です。

令和に入り,セリーグでもノーヒットノーランが出ました。

実は,この試合では途中で中日の捕手が代わっているのです。

加藤匠馬から大野奨太になっているのです。

捕手交代でのノーヒットノーランは,1968年の巨人の城之内邦雄以来なのです。

こうした「平成ジャンプ」の記録も,大野雄大の記録にはあったのです。


2019年もサイクルヒットとノーヒットノーランが出ました。

時代をまたがったことで,また新たな肩書がついた記録になったのです。

千賀の育成初,令和初。

大野雄大の令和でセリーグ初。

こうした快挙から,令和のプロ野球は始まったのです。

そう告げるのが,2つのノーヒットノーランではないかと思います。


結局,令和でまだ完全試合は出ていません。

平成では,槙原寛己の1回だけとなりました。

打者三冠王も,松中信彦の1回だけとなりました。

次に令和初で見たい快挙は,公式戦サイクルヒットを含めたこの3つです。

特に,平成で1つしか出なかった2つは,令和が終わるまで誕生するのでしょうか?

私自身,快挙をこの目で見ることができるのでしょうか?


ということで,改めて令和のプロ野球が始まったことを告げる2つのノーヒットノーランでした。



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2019年の10大ニュース その7 プレミア12,侍ジャパン優勝

今回も,2019年のプロ野球10大ニュースを考えたみたいと思います。

その7は,プレミア12で侍ジャパンが優勝したことです。

それでは,よろしくお願い致します。


2015年,新たな野球の国際大会が始まりました。

WBSCプレミア12

世界野球ソフトボール(WBSC)が選出した12か国が戦います。

その中で,野球の頂上を決定する大会です。


2015年に第1回が開催され,日本は小久保裕紀監督率いる侍ジャパンで戦いました。

しかし,準決勝で韓国に敗れ,3位決定戦を制して3位に終わりました。

第1回優勝国は韓国となったところから,プレミア12が開催されました。


17年のWBCでも日本は敗れ,小久保は任期満了で辞任となりました。

代わって侍ジャパンを率いるのは,稲葉篤紀です。

大きな国際大会まで,稲葉率いる侍ジャパンは諸外国相手と勝負を続けました。

そして,19年プレミア12,2020年東京五輪,21年WBCと連続した国際大会を迎えます。

その第1ラウンドとして,今年のプレミア12を迎えるのです。


プレミア12の日本代表として選ばれた選手一覧はこちらです。
プレミア12代表

このメンバーで,侍ジャパンはプレミア12初優勝をかけて勝負します。

オープニングラウンドは,ベネズエラ,プエルトリコ,台湾と勝負となりました。

第1戦のベネズエラに辛くも勝利したところからスタートしました(その時の投稿は『「辛くも」か,侍ジャパン白星発進のプレミア12』をクリックしてご覧ください)。

第2戦はプエルトリコ相手に,誠也の3ランと高橋礼からの完封リレーなどで勝利しました(その時の投稿は「坂本2安打,誠也3ラン,投手陣完封リレー,プエルトリコに快勝!」をクリックしてご覧ください)。

第3戦は台湾で台湾と勝負という完全アウェーの中で,日本は圧勝しました(その時の投稿は「日本トップ通過!さぁ,日本で世界一を取りに行くぞ!」をクリックしてご覧ください)。

日本は1位通過で,次のスーパーラウンドを戦うことになりました。


日本に戻ったスーパーラウンドが始まります。

第1戦はオーストラリアで,誠也の3試合連続ホームランと周東の連続盗塁からのスクイズなどで勝利しました(その時の投稿は「オーストラリアに,侍野球で勝利!」をクリックしてご覧ください)。

第2戦はアメリカと勝負し,日本は今大会初めて敗戦となりました(その時の投稿は「アメリカに敗戦,今日のメキシコ戦は必ず勝つ!」をクリックしてご覧ください)。

第3戦はメキシコ戦で,今永からの投手リレーと坂本の復活もあり勝利しました(その時の投稿は「投手力と侍野球の武器で,日本がメキシコに勝利!」をクリックしてご覧ください)。

第4戦を迎える前に,日本と韓国の決勝進出が決まりました。

1位通過はどちらかを懸けて第4戦は韓国と勝負し,乱打戦を制して日本が勝利しました(その時の投稿は「日本1位通過で決勝へ,さぁ世界一へ最後の大勝負!」をクリックしてご覧ください)。

これで日本が1位通過で決勝戦を迎えます。

前回のチャンピオンである韓国と再び勝負となりました。


今回のプレミア12は,来年の東京五輪の予選も兼ねているのです。

3位決定戦でアメリカを破ったメキシコと,決勝に進んだ韓国が出場権を得ました。

これで現在のところ,東京五輪に出場するのは日本,イスラエル,メキシコ,韓国となりました。

あとの2か国は,来年決まる予定です。


さぁ,リベンジを懸けた決勝戦を迎えます。

日本相手に強みを持つ韓国と勝負です。

韓国に先制されたものの,哲人が逆転の3ランホームランを放ちました。

その後は投手リレーでリードを守り,7回甲斐野,8回由伸につなげました。

そして9回は,日本の守護神康晃にすべてを託します。

三者凡退に切り取り,日本は第2回大会を制しました。

プレミア12初の優勝で,稲葉監督が宙を舞いました(その時の投稿は「韓国に勝った!優勝だ!世界一だ!日本の野球は世界一だ!」をクリックしてご覧ください)。


侍ジャパンは,日本の強みである技の精巧さが光りました。

機動力,守備力,選球眼,制球力を武器に戦っていました。

大きく致命的なミスがなく,緻密な野球を続けることができたと思います。

他国でそれなりにあった粗い,大雑把な感じが日本にはなかったと思います。

まさに,「日本力」でつかむことができた優勝だと思います。

日本の野球が世界一ということを,再び証明できた瞬間でもあると思います。


稲葉としては,大きな大会続きの最初を勝ち取ってホッとしたと思います。

ここで負けて,次の五輪でもメダルが取れなかったら,WBC前に解任もあったのかもしれません。

やはり,国を背負ったリーダーの重圧は,想像もつかないものなのかもしれません。


来年,再び稲葉は国を背負って戦うことになります。

次にあるのは,東京五輪です。

2008年の北京五輪は,メダルすら取れなかった4位に終わりました。

代表の1人であった稲葉は,悔しさを十分に味わったはずです。

今度は監督としてリベンジです。

24人の侍ジャパンは誰になるのでしょうか?

再び,日本の野球を世界一と証明できるのでしょうか?



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皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。

2019年の10大ニュース その6 19歳村上の大躍進

今回も,2019年のプロ野球10大ニュースを考えてみたいと思います。

その6は,村上宗隆の大躍進です。

それでは,よろしくお願い致します。


2017年のドラフト,こうなる運命はその前から決まっていたのかもしれません。

高校通算111本塁打を放った清宮幸太郎に対して,7球団が1位指名をしました。

抽選の結果,日ハムが交渉権を獲得しました。

代わってヤクルトが1位指名したのは,同じく高校の大砲である村上宗隆です。

巨人と楽天も指名して,ヤクルトが交渉権獲得しました。

背番号は,松井秀喜など左の大砲がよく着ける「55」となりました。

将来の4番として期待されての入団です。


昨季,村上はファームで4番に固定されて出場を続けました。

球団から「指定強化選手」として,徹底的に鍛えられました。

9月には一軍昇格して,初打席初本塁打を記録しました。

一軍での本塁打はこの1本でしたが,「ただの高卒選手ではない」という片鱗は見せました。


2年目,川端慎吾の出遅れもあり,村上は開幕戦で「6番サード」で出場しました。

5月に,史上18人目となる高卒2年目以内での2桁本塁打を達成しました。

守備難や坂口の離脱もあり,途中からファーストでレギュラーとなりました。

オールスターではサード部門の1位で,初出場となりました。

8月12日の試合では,山崎康晃からプロ初のサヨナラホームランを放ちました(その時の投稿は『村上が「村神」になりました!』をクリックしてご覧ください)。

これは最年少記録です。

そして22日は,高卒2年目でセリーグ初となる30号本塁打を達成しました(その時の投稿は『「村神」が30号到達し,ライアンが踏ん張ってくれました』をクリックしてご覧ください)。

セリーグ初や史上最年少の記録を作りましたが,ここからレジェンド超えとなっていくのです。


9月4日に32号本塁打を放ち,清原和博の10代本塁打記録を塗り替えました(その時の投稿は『村上が32号,哲人の200号がサヨナラグランドスラム!』をクリックしてご覧ください)。

さらに87打点を達成し,中西太の高卒2年目以内の打点記録も抜いたのです。

2人のレジェンドを村上が超えたのです。

21日には36号本塁打を放ち,中西の高卒2年目以内の本塁打記録に並んだのです(その時の投稿は「館山の魂の投球,畠山の空に放ったヒット,ありがとう!」をクリックしてご覧ください)。

最終的には,36本塁打と96打点でシーズンを終えました。

143試合全試合出場し,様々なレジェンドを超えたシーズンとなったのです。

山田哲人とバレンティンともに「30号トリオ」が誕生しました。

入団当初は2人に弟子入りを表明した村上でしたが,まさか2年目で2人とトリオになったのです。

もう,村上が2人から教わるものがあるのでしょうか?


オフは,阪神の近本光司との新人王争いが注目されました。

社会人1年目で盗塁王となり,オールスターでサイクルヒットを達成した近本か。

高卒2年目で本塁打と打点で,様々なレジェンドを超えた村上か。

新人王になったのは村上でした。

大躍進となった村上の今シーズンは,素晴らしい受賞で終わったのです。


村上の躍進は,スワローズファンだけでなく,プロ野球全体を震撼させたと思います。

いくらドライチだからといって,高卒2年目がここまでの記録を作ると想像できたでしょうか?

まして,より注目された大砲の清宮ではなく,外れ1位の村上が・・・

ヤクルトとしては,清宮を外してよかったということになりますね。

チームメイトの哲人も,斎藤佑樹の外れ外れ1位で,外れてよかったということになりますね。

村上も哲人もここまで躍進するのは,ヤクルトに入ってからの運命だったのでしょうか・・・

本当に,未来は分からないものです。


早生まれがあったとはいえ,村上は10代で大きく躍進しました。

令和元年で,スワローズだけでなく,日本球界を代表する大砲を告げそうな大躍進です。

「令和の大砲」と呼ばれるのは,村上なのでしょうか?

はたまた,同期の清宮,安田尚憲,中村奨成たちが躍起になるのでしょうか?


令和に入ったプロ野球で何かが変わりそうな,19歳村上宗隆の大躍進だったと思います。



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