求究道(ぐきゅうどう)のプロ野球講義

プロ野球について,私が聴いて,観て,感じて,発見したことを基に,新たな考えを発信していきます。 皆さんの新たな発見につながることを祈ります。 「求めるものを究める道」がペンネームです。 よろしくお願い致します。

2018年の10大ニュース

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2018年プロ野球10大ニュース その1 引退ラッシュ

いよいよ師走に入り,年越しが近づいてきました。

ということで,今回から2018年のプロ野球界を振り返ってみたいと思います。

その中で,独断で決めた「プロ野球10大ニュース」を取り上げてみたいと思います。

今季,特に印象強かった,プロ野球界を震撼させた出来事を取り上げていきたいと思います。


その第1弾は,引退ラッシュです。

とにかく,今季限りで引退する選手が多かったです。

その一覧として,図表1を出します。
引退ラッシュ

このように見ると,本当に大きな選手の引退が多いです。

タイトルホルダー,日本代表,チームに大きく貢献した選手と,大きな選手が多いです。

このメンバーで戦えば,全日本代表になるくらいのメンツです。


2008年の北京五輪に岩瀬,荒木,村田,新井,杉内といました。

あの悔しい4位から,もう10年なのですね。

2022年に冬季で北京五輪が行われるので,本当にいろいろ感じます。

2009年のWBCに杉内,山口,村田がいました。

あの歓喜の時は,今でも鮮明に覚えています。

あれから9年が経つのですね。


抑えに西村と岩瀬のWストッパーで,中継ぎは浅尾と山口の左右エースと無類の強さ間違いなしです。

中日と巨人の常勝を支えた象徴だと,改めて感じるものです。

本当に,時とは無情に去っていくものですね。

前に投稿しました「今季で引退する選手を見て,今のところ感じていること」のと同じことを言いますが,ここまでの引退ラッシュは我々に何を語っているのでしょうか?

今年で平成が終わるのです。

平成を築いた選手が,今季で引退する選手にたくさんいます。

平成の終わりに,何か変化を求めているのかもしれません。

新たな時代を我々に求めているのかもしれません。

そのように考えますと,平成の終わりの引退ラッシュは偶然ではないのかもしれません。


それでは,それぞれの選手について書いてみたいと思います。

自分みたいな外野が語るのもおこがましいかもしれませんが,それぞれに手紙を出すように書いてみたいと思います。

もうしばらくのお付き合い,よろしくお願い致します。



大隣憲司様

 あなたは,ゴールデンルーキーとしてプロ野球に入ってきました。頭角を現したのは,そんなに時間がかかりませんでした。ホークスのエースにもなれそうな活躍でした。その最中で大病を患い,本当にしんどかったと思います。そこから何度も立ち上がろうとすることは,ファンに多くの物を見せたと思います。最後にロッテに入って足掻き続けたことは,決して無駄な経験ではないと思います。これから指導者として歩み始めますが,大きな壁に出くわしたからこそ分かることがあったと思います。それを活かして,今後精進すればいいかなと思います。


杉内俊哉様

 あなたの伸びのある直球とブレーキの大きい変化球は,本当に打てそうにないと思いました。あのような成績を残せたのも,不思議ではないと思います。2004年に自らの行いで,全ての人を失望させたことがありますね。それがあったからこそ,その後のケアに活かせたのだと思います。プライドが高かったから,巨人に入ったと思います。そこでもエースナンバー18という重圧に負けずに活躍しました。最後の方で立ち上がろうとしたのを見て,復活を信じたファンはいるに違いないです。今後は指導者として,自分の経験を活かして欲しいです。少なくとも,自らの行いと同じことを選手にさせないでください。


石井裕也様

 あなたほど,難聴を抱える野球人に希望を持たせた選手はいません。あなたが投げる球には,多くの希望が詰め込まれたと思います。それでここまで現役ができたことで,次の野球人につながれたのは間違いないと思います。これからもご家族をはじめ,多くの方に希望をもたらすご活躍ができればとお祈りします。


佐藤達也様

 あなたは,低迷するオリックスの希望でした。優勝が狙えそうだった2014年の大奮闘は,多くのオリックスファンに希望をもたらしたに違いないです。あなたがいたから,オリックスに希望が生まれたといっても過言ではないです。それがたたったのでしょうか,現役生活は短いものに私は感じてます。それでも,あの直球をはじめ,あなたの投球は多くのファンの目に焼き付いたと思います。これからは,またプロ野球界に希望を見いだせるご活躍ができればとお祈りします。


松岡健一様

 前に投稿した「ありがとう。松岡と哲哉。」で言ったから,言うことないでしょうか・・・あなたほど,ヤクルトで長くリリーフを務めた投手はいないと思います。本当にセットアッパーであり,チームの精神的支柱として大きな存在でした。ヤクルトファンの一人として,本当にチームを支えたと思っています。


山本哲哉様

 あなたにも同様にもう言ったから,言うことないでしょうか・・・チームの低迷期にセットアッパーとして奮闘されました。低迷期だけに,希望にも見えました。あなたがいなければ,もっとチームは苦しい思いをしていたと思います。度重なる手術がありましたが,私は復活を信じていました。そして,復活したときは嬉しかったです。


山口鉄也様と浅尾拓也様

 連名での宛先をお許し願います。あなた方ほど,日本のプロ野球界で中継ぎの存在意義を変えた選手はいないと思います。お2方とも,中継ぎでも億を稼げることを証明されました。山口様は中継ぎでも新人王を獲れることを,浅尾様はMVPを獲れることを証明されました。お2方とも,7,8回で頼れる存在になり続けました。あなた方のご活躍があったからこそ,日本プロ野球に新たな価値観が生まれました。「中継ぎを疎かにするチームは,今の時代は勝てない」。そう証明されたのは,あなた方に他ならないです。あなた方がいるからこそ,中継ぎに希望が持てるようになったのです。中継ぎのスターが現れたのです。これからの活躍で,あなた方の存在意義がより大きなものになればと願っています。浅尾様はフィールディングも素晴らしかったです。これから指導者として,その技術を伝授できればと思っています。山口様のWBCでのご活躍は,忘れるまで忘れないようにします。


加賀繁様

 ヤクルトファンにとって,あなたという存在は嫌でした。「バレンティンキラー」としてピンポイントでも登板されるのは,本当に「またかよ・・・」と思うような存在でした。暗黒期の横浜で,ルーキーイヤーに規定投球回に達したご活躍も記憶に残っています。サイドスローからの投球は,翻弄される選手が多かったです。その技術が,今後何らかの形で活かさればとお祈りしています。


西村健太朗様

 正直,あなたの第一印象は嫌でした。何故なら,あなたのプロ初勝利がヤクルト戦だからです。ヤクルトファンとしては,「何でヤクルト戦なんだよ・・・」というのが本音でした。それは昔の安易な発想からですけど・・・その後は様々ところで定着できずに,もがいたと思います。その末に,クローザーという地位を手にしました。そして,タイトルを獲得できるまでになりました。常勝巨人だけに,長い定着には至りませんでした。それでも「スコット鉄太朗」の締めとして,巨人ファンに大きな印象をもたらしたに違いないです。巨人ファンをはじめ,多くの方があなたに感謝しているに違いないと思います。


岩瀬仁紀様

 あなたは,前人未到の記録を樹立されました。1000試合登板に,400セーブという誰も成し得なかったところまで到達しました。ここまでの偉業を成し遂げるとは,入団当時誰が予想できたことでしょうか?ましてや最初のころは中継ぎで定着していました。落合博満政権からクローザーになり,守護神として絶対的な存在を見せ続けました。あなたの記録は,これからより輝くものになると思います。届かない期間が続いても,誰かが記録を超えても,あなたの存在がより大きく見えるはずです。そして,直球が速くなくとも活躍できることを証明されました。後人たちの手本にもなっていたに違いないです。中日ファンのみならず,多くのファンに新たな価値観を見せる存在でした。


金澤岳様

 正直,大きな選手ではありません。それでも,引退試合を実施したというのがロッテ全体にとってのあなたの存在意義を示す出来事です。そして,そのままコーチに就任されました。ロッテにとっては大きな存在であることを示す功績であると思います。あなたが輝くのは,これからなのかもしれません。今度は,指導者として大成することをお祈りします。


新井貴浩様

 あなたは,ドラフト6位という大きな期待で入った選手ではないです。それでも,ひたむきな努力で主砲として頭角を現しました。やがては,本塁打王や打点王やMVPになるまでの選手になり,名球会にも入れました。あのFA宣言行使時の「辛いです・・・」という涙は,いろいろなものを考えさせられました。カープファンからのブーイングや人気球団故の注目度と戦った,阪神時代だったと思います。だからこそ得たものがあると思います。だからこそ,カープに復帰してより大きな存在になったと思います。あなたの活躍は,カープファンにとって黒田博樹と同様永久欠番並みの物だったと思います。あなたの「25」を次は,誰に託すのでしょうか?


武内晋一様

 あなたには,入団当初主砲になることを期待していました。その通りの活躍ではありませんでした。それでも,要所要所の代打やファーストの守備要員として貴重な存在でした。また,選手会長としてチームをまとめる存在を見せていました。ここまで現役を続けれたということが,あなたのヤクルトにとっての存在意義に違いないと思います。


後藤武敏様

 あなたのデビューは,鮮烈でした。ルーキーイヤーに開幕4番スタメンという,非常に華々しいものでした。まさに将来の西武,いや日本の主砲になる期待を持てるデビューでした。主砲とまではいきませんでしたが,代打として嫌な存在にはなりました。「ゴメス」という登録名も,ユニークさを感じました。そのユニークな存在で,ベイスターズで存在感を見せていました。これからは指導者として,ユニフォームを着ることになります。次なる大砲を生み出すことができればとお祈りしています。


本多雄一様

 あなたの足は,多くの野球ファンを魅了したに違いないです。長年パリーグに現れなかった60盗塁超えをしたときは,新たなるスピードスターを感じさせるものでした。2013年のWBCでも,その足で存在感を見せていました。私の中では,もう少しだけできるものかと思っていました。それでも,ホークスで長年戦い続けたその姿は,多くのファンに印象を残したと思います。これからは,新たなるスピードスター誕生を生み出すことで,野球界に貢献できればなと思っています。


根元俊一様

 あなたが存在感を大きく見せたのは,西岡剛がMLBへ移籍した後からでした。1年間埋めることのできなかったショートを,あなたで見事に解決しました。その時に,初めて規定打席に到達しました。背番号も1桁になり,チームに欠かせない存在となりました。これからは指導者の道を行くことになりました。控えも経験したことあるあなたなら,控え選手の存在意義も分かるはずです。それを活かして,ロッテに再び優勝をもたらすそんざいになればとお祈りします。


脇谷亮太様

 あなたは,俊足を武器に野球界を生きていきました。その俊足で,多数チームを助ける存在になったはずです。2010年には8三塁打と,その力を存分に発揮したと思います。一時は育成枠までになったこともありましたが,不屈の精神で這い上がってきました。西武に移籍してからも,主に脇役として存在感を見せていました。それは,FA宣言で巨人に復帰できるくらいの評価になるほどでした。ここまでやれたことこそ,あなたの勲章なのかなと思っています。


寺内崇幸様

 あなたは,スーパーサブとして活躍されました。代走,バント代打,セカンドをはじめとする守備要員と,「いざというとき」の存在感は,巨人の選手の誰よりもあったと思います。2013年には,オールスターにも出場するくらいになりました。鈴木尚広とともに,サブとしてもオールスターに出れることを見せたと思います。今後の後人の活躍次第では,あなたの存在意義はより光るものになるのかもしれません。


田中浩康様

 あなたは,ヤクルト時代では本当に頼れる存在でした。私の中では,青木宣親,相川亮二とともにスタメン確定の存在でした。セカンドにおいてすんなり名前を入れれるくらいの存在というのは,多くのヤクルトファンに共通していると思います。犠打,好守と長い期間で欠かせない存在になりました。現役続行を希望して,ベイスターズに移籍されました。そこでも先輩として後輩に様々なものを見せたと思います。「セカンド浩康」と黙って名前を書き続けれた。それがあなたの大きな存在を表すものだと思っています。


荒木雅博様

 あなたは,頭角を現し始めたときから俊足を見せていました。落合政権によって,それは確固たるものになりました。あなたと井端弘和との「アライバコンビ」は,もうお手上げという他にありませんでした。あれほどの二遊間は,後にも先にもありません。俊足を守備と打撃にも活かすことで,走・攻・守揃った選手になりました。足と守りでレギュラーを続けて,名球会入りにまで到達しました。あなたの活躍で,中日は黄金時代を築くことができました。これから指導者の道を行きますが,自分並みのハードワークをしないと長くはできないことを教えていくとお思います。それを活かして,再び黄金時代を築ければとお祈りしています。


村田修一様

 あなたの引退は,本当にただただ残念でならないです。これまでも「村田の未獲得は,何を物語っているのでしょうか・・・」や「巨人の村田切りは,正しかったのでしょうか?」や「そんな簡単ではないです。そして,村田が・・・」で投稿してきたとおりです。あなたのこのタイミングでの引退は,野球界の大損であり,NPB全体に何かを教えていると思っています。あなたの右方向に飛ばせる本塁打は,脅威になっていました。それにやられたライバールチームは,非常に多いと思います。だからこそ,巨人も必要としたに違いないです。そして,サードの守備力は巨人に入ってから光るようになりました。それが続いただけに,本当にあの退団,ならびに引退が惜しくて仕方ありません。これから指導者としての道を行きますが,あなた以上の大砲やサードが誕生できればとお祈りしています。


小谷野栄一様

 あなたは勝負強い打撃が光りました。2010年には,20本塁打以下にも関わらず打点王に輝きました。この年の4番として,日ハムで存在感を見せていました。本塁打を多く打たずとも,打点を稼げるということを証明したと思います。その勝負強さとサードの守備力を買われて,オリックスに移籍しました。そこでの方が苦しんだと思いますが,その経験も今度の後人育成に大いに活かせるはずです。森本稀哲とのやりとりで,ユニークなところも見せていました。存在感のある選手であったことは,間違いないはずです。


松井稼頭央様

 あなたの功績は,もう語るまでもないです。あなたほどのショートも,本当に後にも先にもいないくらいでした。西武で俊足から頭角を現し,打撃力を段々とつけていきました。そして,本塁打や打率も稼げるようになり,トリプルスリーを達成するようになりました。若くして,西武を代表する存在になりました。その実績を引き下げて,MLBに挑戦しました。本当に叩かれました。私も無謀だと思っていました。それでも屈せずに,レギュラーを取れるまでになりました。ここまでできるとは,思っていませんでした。日本球界に復帰してからは,長年培われた経験でショートを務めました。そして,2013年の楽天初優勝・日本一に大きく貢献しました。あなたの存在が,チームを変えたというのは間違いないと思います。最後は故郷である西武に復帰し,有終の美を飾ることになりました。あなたには,西武のユニフォームが一番似合うのかもしれません。名球会入りだけでない,大きな存在感を日米で見せました。これから,あなた以上もしくは並みのショートは現れるでしょうか?指導者として,生み出してほしいのが私の願いです。


坂田遼様

 あなたは,「左のおかわり君」として中村剛也と並ぶ大砲を期待されました。その片鱗を見せる時期もありました。それにも関わらず,あなたは大成しませんでした。本当に残念です。これからの人生は,何故大成しなかったのかを考えるか次第だと思います。次の人生では,大成して欲しいと願っています。


城所龍磨様

 あなたが外野の守備に就くだけで,相手にとっては嫌だったはずです。それくらいの守備力を見せていました。だからこそ,ここまで現役を続けれたと思います。一時覚醒したときは,セパ交流戦のMVPに選ばれるくらいでした。2桁盗塁も何回か記録するくらいの俊足も見せていました。まさに,ホークスのスーパーサブとして存在感を見せていたと思います。トライアウトを受験するなど,最後まで現役にこだわる姿勢も見せました。多くのファンに印象を残したに違いないと思います。


矢野謙次様

 あなたは,主に代打を中心とするスーパーサブとして存在感を見せていました。それは巨人でも日ハムでも同じでした。私の記憶に残っているのは,2013年の日本Sで最後の打者だったということです。楽天の初日本一完結のシーンだけに,ある意味記憶に残りました。そしてもう1つは,2015年の大谷翔平とのヒーローインタビューです。息子さんの名前を呼んで,指さしながら「見たか,コノヤロー!」と叫んでいました。最後に大谷と共に「ファイターズ最高!」と叫んでいました。ユニークなキャラを,日ハムで存分に発揮していました。ファンに強い印象を与えた選手だと思っています。


岡田幸文様

 生涯,一度もホームランを打てなかったことにどう思っているでしょうか?それでも,あなたの活躍は凄まじいものでした。その俊足を活かした走塁と好守で,センターを守り続けていました。育成枠から這い上がったことで,育成選手の希望になっていました。ゴールデングラブ賞を受賞できるまでになりました。いつ本塁打が出るのかという期待を持ちながら,注目していたファンも多かったと思います。ホームランはでなくとも,大きな印象を残したには違いないと思います。


聖澤諒様

 あなたは,楽天で初めてのスピードスターなのかもしれません。球団で初めて盗塁王を獲りました。2013年は9番に定着し,上位につなげる存在感を見せていました。何番を打ったかではなく,そこで仕事を続ける事の方が大事ということを教えられたと思います。その俊足を,もう少し活かすことができたのではと思うと惜しくも感じます。それでも,楽天ファンをはじめ鮮烈な印象を残したに違いありません。


枡田慎太郎様

 あなたは,長打力を持つ選手でした。2013年にはDHに入ることも多くて,初優勝・日本一に貢献しました。その長打力をもう少しだけ伸ばせたらと思うと,惜しくも感じます。それでもここまで現役を続けれたということが,楽天における存在意義だと思います。優勝・日本一に貢献したのは間違いないと思います。


天谷宗一郎様

 あなたは俊足が売りの選手でした。右なら赤松真人,左なら天谷と並ぶ存在だったと思います。サブが主でしたが,一時レギュラーだった時もありました。代走で出場したときの脅威は,半端なかったと思います。ある意味,レギュラーじゃないのが不思議なくらいの能力だと思っていました。それでもここまで続けれたことが,カープにどれだけ必要とされていたかの証だと思います。


工藤隆人様

 あなたは,日ハム,巨人,ロッテ,中日どこでもコンスタントにスーパーサブとして活躍されていました。どこでも代走,守備固めを中心に力を発揮されていました。移籍が本当に多かったですが,どこでも腐らずに辛抱強くプレーされていました。特にロッテを戦力外になってからの中日での復活は,戦力外が不思議に思うくらいでした。これから指導者として俊足と好守の選手を育成するだけでなく,サブの心構えや重要性を説けることを期待します。


野本圭様

 あなたは,大きな選手ではありません。ドライチという大きな期待をされた野手でした。ここまで現役を続けたということを不思議に思う人もいたかもしれません。それでも,ここまで続けたことがその答えだと思います。ファーストにも挑戦するという腐らずに続けるその姿勢は,後輩に何かを伝えたのだと思います。その時が分かるときこそ,あなたの存在意義が光るのだと思います。



偉そうに書いてしまったかもしれませんが,それぞれの選手に対する思いは本当のことです。

チームでの存在感,プロ野球界での存在感。

それは選手それぞれにあると思います。

ここに挙げなかった選手以外でも,家族にとってはその選手がヒーローなのかもしれません。

誰がヒーローなのかは,誰にとってヒーローなのかと同様人それぞれだと思います。

それが「ナンバーワンよりも特別なオンリーワン」ということなのかもしれません。


今回の引退選手は,今後のプロ野球を変えるかもしれない選手が多くいます。

新たな選手が現れて,その選手の偉大さが分かってくるのかもしれません。

400セーブの偉大さ,中継ぎ投手の偉大さ,大物選手の損失の意義。

そのようなことが分かるときは,もっと後なのかもしれません。

記録が逃げることはありません。

逃げる,目を背けるのは常に人なのです。

これからの各チームやプロ野球向上のために,背けてはならないものを残した選手が多くいるような気がします。

もしかしたら,指導者などでこれからより大きく輝く可能性もあります。

引退した選手のこれからの幸運をお祈りしながら,最後にこの言葉で締めたいと思います。

これは,ここに挙げた選手以外でも引退する全員に該当します。


本当にありがとう!! そして,お疲れ様でした!!




皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。

2018年プロ野球10大ニュース その2 カープ3連覇達成

今回も,2018年を振り返ってのプロ野球10大ニュースを独断で選んでみます。



その2は,広島東洋カープがセリーグ3連覇したことです。

セリーグで3連覇したのは,巨人以外にありませんでした。

また,カープの歴史でも一度もなかったことです。

その両方の意味で,新たに名前を刻み込んだのです。

戦力などの分析は,以前投稿した「2018年の振り返り 広島東洋カープ編」をクリックして下さい。

セリーグの他のチームを一切寄せ付けない,圧勝といっていい内容でした。

昨季敗退してCSも突破し,日本Sのリベンジに挑みました。

しかし,ソフトバンクの前にまたしても敗戦しました。

これで3年連続日本一を逃すことになり,もどかしい年月が続くことになりました。

それでも,平成最後のセリーグ・チャンピオンフラッグは手にしました。

オフに主力の丸が巨人に移籍するなど,早くも来季に向けて暗雲が立ちこもる予感をさせます。

しかし新元号を迎える来季こそ,新元号初となるセリーグ4連覇,そして今度こそ日本一への挑戦は,もう始まっているのです。

カープは1991年(平成3年)に,優勝してからは低迷が続いていました。

CSが2007年に導入されてから,初めて進出したのは6年後の2013年です。

実に,15年もの間Bクラスが続いていたのです。

平成の間に,それだけ負けていたのです。

2008年に長くメイングラウンドとしていた広島市民球場に別れを告げました。

そして,新球場として新広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)で2009年シーズンを迎えました。

そこから経営改革,育成改革を行って,徐々に力をつけていきました。

それが実り,2016年から3連覇を成し遂げたのです。

長き低迷を続けていた平成時代でしたが,最後はセリーグでは最高の形で締めくくりました。

果たして,平成と新元号でまたがって,新時代到来を告げるのでしょうか?



平成ではセリーグ全チームが優勝を経験し,日本一はカープと阪神のみ未経験で終わりました。

ヤクルトが黄金時代を築き,横浜が38年ぶりに優勝・日本一となり,阪神が18年ぶりに優勝し,中日に黄金時代が来ると出来事がありました。

この最中,昭和に確固たるものになった「巨人偏重主義」は終わりを告げました。

今では,巨人の都合通りになることが少なくなりました。

パリーグが力をつけたのと,セリーグの巨人頼り脱却によるものです。

昭和はONをはじめ,あまりにも巨人が輝きすぎました。

そのため,いつしか「巨人がプロ野球を牛耳る」ようになったのです。

その化けの皮がはがれたのが,この平ということになりそうです。


その平成最後を締めくくったのは,これらの最中低迷が続いたカープでした。

新元号で新・黄金時代を作るのはカープか,球界の盟主巨人か,黄金時代のないベイと阪神か,平成で黄金時代を作ったヤクルトと中日か・・・

果たして,新時代のセリーグはどうなっていくのでしょうか・・・

よい方向に向かっていくのでしょうか・・・

いざ,新元号そして新時代へ・・・


皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。

2018年プロ野球10大ニュース その3 西武10年振りの優勝

今回も,2018年を振り返ってのプロ野球10大ニュースを独断で選んでみます。



その3は,埼玉西武ライオンズが10年振りのパリーグ優勝を果たしたことです。

辻発彦監督率いる西武が,若い選手の躍進続きなどで,平成最後のパリーグ・チャンピオンフラッグを手にしました。

戦力などの分析は,すでに投稿した「2018年の振り返り 埼玉西武ライオンズ編」をクリックして下さい。

全ての相手,交流戦ともに勝ち越す「完勝」でした。

しかし,CSではソフトバンク相手に完敗しました。

日本Sに行けず,辻監督がスピーチで号泣したのは印象的です。

平成最後を優勝で締めくくったものの,悔しさも残るシーズンとなりました。

オフには浅村と銀仁朗が移籍し,雄星もMLB行きが濃厚となっています。

来季はかなり厳しくなるかもしれないが,新元号初の優勝すなわち連覇を狙うのは変わらないはずです。

西武の平成最初は,黄金時代の真っただ中でした。

1989年(平成元年)こそ優勝を逃したものの,翌年からパリーグ5連覇と日本一3連覇を果たしました。

平成30年の間に,優勝11回,日本一5回を成し遂げました。

また,平成の間に「西武ライオンズ球場」をドーム化し,1998年から西武ドームとしてスタートしました(完全ドーム化は99年)。

平成で札幌,大阪,名古屋,福岡とドーム建設が進み,西武もその流れに乗りました(東京ドームは1988年で昭和63年に開場)。

これも1つの「時代がやってきた」ということなのかもしれません。

黄金時代と比べると酷かもしれませんが,優勝から遠のくなりました。

平成最後のチャンピオンフラッグは,新・黄金時代のスタートを告げるものになるのでしょうか?



平成では,パリーグ全チームが優勝・日本一を経験しました。

最大の転換点は,2004年の球界再編に違いないと思います。

この年から北海道に日ハムが移転し,新たな時代が告げられるのかと感じていました。

それが,混乱の中で実現するとは誰が予想できたでしょうか?

大阪近鉄バファローズがオリックス・ブルーウェーブに吸収合併されたことで,55年続いた近鉄球団は消滅しました。

代わりに50年振りの新規参入を果たしたのが,東北楽天ゴールデンイーグルスです。

オリックス・バファローズ,福岡ソフトバンクホークス,東北楽天ゴールデンイーグルスの3つの新球団から,2005年シーズンは始まったのです。

西武の黄金時代から始まり,オリックスが「がんばろう神戸」で優勝・日本一を果たし,ホークスが福岡初の優勝・日本一を成し遂げ,近鉄が最後の優勝を果たし,ロッテが31年振りの優勝・日本一を果たし,日ハムが25年振りの優勝・日本一を果たし,楽天が球団初の優勝・日本一を成し遂げ,最後はホークスの黄金時代で終わる平成でした。

パリーグの平成は,激動でした。

近鉄球団がなくなったことに,どれだけの人が泣いたのか・・・

オリックスや楽天やソフトバンクが見せた,被災者に希望と喜びという力の大きさ・・・

地域密着といった経営改革が実り,成し遂げることができた優勝・日本一・・・

昭和で閑古鳥が鳴くことが多かったパリーグにとって平成は,新時代に違いなかったと思います。

新元号では,ここからさらにどのような飛躍を見せるのでしょうか?

ソフトバンクに負けない黄金時代を築くチームは現れるのでしょうか?

さぁ,さらなる新時代へ・・・


皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。

2018年プロ野球10大ニュース その4 ソフトバンク日本一連覇

今回も,2018年を振り返ってのプロ野球10大ニュースを独断で選んでみます。



その4は,福岡ソフトバンクホークスが日本一連覇を成し遂げたことです。

ペナントレースは2位に終わりました。

しかしそこから,長年の勝ちの経験値を活かしてCSを突破しました。

そして,日本Sでカープを倒し,平成最後の日本一フラッグをつかみ取りました。

プレーオフ制度が2004年に導入されて以来,ホークスは初めて1位以外で日本一となりました。

この経験も,新・黄金時代への糧にするのでしょうか?

戦力分析については,投稿した「2018年の振り返り 福岡ソフトバンクホークス編」をクリックして下さい。

しかし,球団トップはこれで満足はしませんでした。

ホークスの集いで,孫正義オーナーは「2位で日本一は,ちょっと残念」,「1番以外は嫌なんです」とビデオメッセージでコメントしました。

もう,ここまで黄金時代を告げているのですから,1位の日本一以外は満足できなくなっているのです。

来季こそ新元号初のパリーグチャンピオン,そして日本一3連覇しかもう見据えてないはずです。


ホークスの平成元年は,「福岡ダイエーホークス」元年でもありました。

前年に南海電鉄からホークスを買収し,福岡に移転しました。

平和台球場から,福岡での挑戦が始まったのです。

しかし,南海ホークスの晩年が暗黒時代ということもあり,ダイエーになっても低迷していました。

1993年から福岡ドームに移転し,95年から王貞治を監督に招聘したところからでした。

生卵をぶつけられる屈辱も味わったが,99年に福岡移転初の優勝・日本一を成し遂げた。

ここからが,常勝ホークスのスタートでした。

2005年から「福岡ソフトバンクホークス」になってからこそ,経営的にも改革に乗り出しました。

2010年代だけでも優勝5回,日本一5回と常勝に違わない成績を残しました。

平成で優勝9回,日本一7回という成績を残しました。

南海ホークス以上といっていい黄金時代を,今歩いているところです。

それをまだ終わらせまいと告げる,平成最後の日本一なのかもしれません。




ということで,平成最後のシーズンがこうして幕を閉じました。

結局,全チームが平成の間に優勝を経験し,日本一未経験はカープと阪神ということになりました。

この平成でクライマックス・シリーズ(CS)が導入されました。

簡単に言えば,2位と3位の敗者復活です。

それによって,中日やロッテみたいに優勝せずとも日本一になることが起こりました。

これには賛否両論が現在でもあります。

これも,新時代の流れによるものということでしょうか・・・

2位や3位で日本一というのは,複雑な気分です。


来年から新元号になり,新たな時代を築こうとしています。

このようなルール変更が実施され続けるのでしょうか?

本当にプロ野球は,よりよいものになっていくのでしょうか?

新元号初のチャンピオンとなるのは?

そして,新時代で新たな黄金時代を築くチームは現れるのでしょうか?


皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。

2018年プロ野球10大ニュース その5 相次ぐ巨人の不祥事

今回も,2018年を振り返ってのプロ野球10大ニュースを独断で選んでみます。



その5は,今年も発生した巨人での不祥事です。

昨年までに野球賭博や選手の暴行事件と不祥事が相次ぎました。

そのため,巨人全体でこのようなことが起こらないように徹底的に教育などを見直したはずです。

しかし,今年「それは何なのだろうか・・・」と思わせるような事件が発生しました。

今年6月に,巨人に所属する篠原慎平と河野元貴がInstagramに不適切な動画を投稿したことが発覚しました。

これによって,2選手が出場停止になりました。

今季一軍出場していただけに,「何やってんだよ!」というのが率直な私の思いでした。

さらに7月には柿澤貴裕が,チームメイトの用具やユニフォームを盗み,転売していたことが発覚しました。

これにより,柿澤は契約解除となりました。

これらの一連の事件の責任をとり,巨人の老川祥一オーナーは辞任しました。

後任としては山口壽一がオーナーに就任しました。

2016年に就任したばかりのオーナーが,2年で辞任という事態に発展しました。


これらのことについては,以前投稿した「「プロの誇り」は,どこへいったのでしょうか・・・」をクリックして頂けたらと思います。

「巨人軍は紳士たれ」と,巨人軍生みの親である正力松太郎は遺訓としました。

それに従って,巨人では髭,長髪,茶髪といったものを禁止しています(一部の外国人選手は除く)。

登録名も,原則ニックネームや下の名前のみというのも避けています(考慮することはある)。

実際,巨人に移籍してくる選手で髭を生やしたり,髪を染めている選手は,その風習に従ってやってきます。

きちんとした格好でプレーするという紳士振りを見せています。

しかし,このようなことが起こり続けては,形だけ「紳士」ではないですか・・・

外だけきちんとしても,心の中はこんなのでいいのでしょうか・・・

今,正力をはじめ巨人を84年かけて培ってきた先人は,何を思っているのでしょうか・・・

そう思いますと,伝統など築いたものって,こんなにも簡単に傷つくのかと思います。


物事は作るのは難しいです。

鉛筆,消しゴム,パソコン,本,映画と作るのは,人がいろいろな思いを込めています。

手などを使って,苦心して作り上げているのです。

それを壊すのは,あっという間にできます。

鉛筆はバキッと折れば,パソコンは思いっきり落とせば,あっという間に元の木阿弥です。

それが世の中の真理というものです。


今回の巨人の不祥事続きも,それを感じさせるものです。

巨人の歴史の中で,「黒歴史」というものが作られることになりました。

どのチームにも,輝かしい歴史だけではないと思います。

人間が経営,プレーをする以上ミスは絶対に発生します。

問題は,起こった事そのものではありません。

過去は変えられないので,起こったことにあまりにもあーだこーだ言っても仕方ないです。

何故起こったのかということを突き止めることの方が大事です。


選手の心が乱れることがあるのなら,監督などでもっと面談をしたり,何かのきっかけで心のSOSに気づけたのかもしれません。

たわいもない会話から,選手などの心の変化に気づけたのかもしれません。

選手を育てるというのは,技術や体だけでなく心も入るのかもしれません。

プロに入ったら競争社会なので,様々なものと戦わなければなりません。

しかし,誰一人として心が完璧な人なんていないと思います。

群れて馴れ合うのとは違いますが,助け合うのが人間ではないでしょうか?

プロ野球も人間社会の一つではないでしょうか?

私自身,今回の巨人の不祥事でそれを感じたのです。


プロ野球選手は,当たり前ですが野球が仕事です。

野球で生きていくのです。

遊ぼうがはっちゃけようが,それはそれで節操を守ればいいと思います。

ただ,度が過ぎて野球ができなくなっては何になるのでしょうか?

「自分には野球しかない」

それにどの段階で気づけるかが,一流選手への第一歩なのかもしれません。

気づいたときに野球ができなくなっては,どうしようもないです。

そうなった選手,どれだけいるのでしょうか・・・


今回のことは,巨人だけの問題ではありません。

どのチームにも,どのスポーツでも,どの社会でも有り得ることだと思います。

野球で言うなら,いろいろな人たちを代表してユニフォームを着ているのです。

そのことに,もっと誇りを持ってほしいと思いました。


果たして,ここから巨人が「球界の盟主」としての在り方を取り戻すのはいつになるでしょうか・・・

長い期間かけないといけないのかもしれません。

もしかしたら,これからずっとそのことでつつかれるのかもしれません。

それでも確かなことは,「何故起こったのか」をきちんと突き止めることです。

そして,二度と同じことを起こさないことです。

そう,「ここから何を始めるか」なのです。


昭和で巨人は「球界の盟主」の座を手にしました。

これによって,放映権などの面でセリーグのチームはおいしい思いをしました。

しかし,平成でその恩恵はなくなりました。

セリーグのチームは,自立した経営を求められるようになりました。

一方で巨人は,自分たちが「球界の盟主」にあぐらをかいでいたということが見えた不祥事が平成で発覚しました。

「巨人偏重主義」の色が弱くなっただけに,昭和のように「黙れ」とは言えなくなりました。

それが平成の巨人なのかもしれません。

果たして,新時代の巨人はどうなるのでしょうか?


皆さんに,新たな発見が見つかりますように・・・ ・・・。
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