今回も,各チームの前半戦を振り返ってみます。

今回は,東京ヤクルトスワローズ編です。

それでは,最後までよろしくお願い致します。


前半戦を振り返って

 前半戦を終えて,42勝32敗9分の3位で折り返した東京ヤクルト。2位巨人と0.5ゲーム差,首位阪神と2.5ゲーム差。優勝も十分に狙える位置にいます。2年連続最下位から這い上がりを見せています。
 野手陣は,外国人が来日してからメンバーはかなり固定されています。1から7番まで塩見,青木,哲人,村上,オスナ,中村,サンタナでほとんどメンバーが変わっていません。若い投手が先発の時に古賀がスタメンマスク,ショートが元山や大成が起用,主力の休養日ということでしか,スタメンが変わってないと思います。
 なおかつ,1番打者にふさわしい塩見が定着し,本塁打王争いをしている哲人と村上がいて,下位打線でもオスナや中村やサンタナで得点できるようになっています。成績が突き抜けている選手が多いわけではないものの,打線としてきっちり機能して,どっしり戦えているのです。
 1番打者の強化など,一昨年からの課題を克服したことで,リーグトップの得点となっています。これが続くかどうかは,規定打席未経験者の塩見,オスナ,サンタナ次第ということになりそうです。
 さらに,今季は代打の強化もできています。首位打者経験者の慎吾が切り札となっており,名球会の内川も先日サヨナラヒットを打ちました。内川や荒木などが右の代打の切り札となれば,慎吾と並ぶ存在になります。そうなりますと,本当に打線は隙のないものになるのかもしれないのです。
 それでいて,山崎や渡邉など守備固めや代走もきちんといます。こうしてスタメンもベンチも昨季までとは明らかに変わっています。未知数のところが多いものの,ここまでの得点力も納得できます。
 対して投手陣は,ここまで防御率3.81と決して強みとは言えません。得点力頼りの戦力となっているのは間違いないと思います。
 先発はライアン田口が中心になっているものの,外国人選手はパッとしていません。それでも奥川,金久保,高橋と若い選手が伸びてきており,大ベテランの石川も好投を見せています。若い選手は機会を与えられて活かしており,石川はプラスアルファの存在になっています。
 開幕前に田口を獲得したことで,ライアンと並ぶ軸となっています。先発陣については,ようやく理想の起用法に近づいてきたのかなと思うのです。以前なら軸が足りないことで,若い選手にも求めるものが大きかったのです。その課題を解決できているから,先発陣も結果を出せているのではないかと思うのです。
 リリーフ陣でも,石山や近藤の離脱というアクシデントがありました。それでもマクガフがクローザーを務め,今野と清水がセットアッパーとして投げることで,そのダメージを回避することができています。梅野や坂本に加えて,大下や星も結果を出していることで,リリーフ陣の層も厚くなりました。こうすることで,先発陣に「6回まで頑張ればいいよ」といえる環境になったのです。
 ここまでのスワローズは,昨季までの課題を投打ともに克服できていると言っていいと思います。隙がないわけではないものの,バランスよく戦力が整っているのではないかと思います。


後半戦の展望

 後半戦に向けて,スワローズについては未知数なところが多いと思います。そのため,「優勝するのはスワローズ」と断言は難しいかなと思うのです。
 前述の通り,野手は塩見,オスナ,サンタナがどこまで打つのか計算が難しいです。投手では奥川などの若い投手がどこまで勝てるのか,リリーフでは多く投げたことのない坂本や今野がどこまでの成績を残せるのか?どの部分でも,ここから先の見通しが難しいのです。もしもこれらが共倒れになると,Aクラスキープも怪しくなってくるのです。
 この共倒れが絶対に起こるとは言えませんけど,そうなった時の準備は必要になります。そこで重要な存在となるのが,中堅・ベテランの存在なのです。
 名前を挙げるのなら,先発投手なら高梨や外国人,リリーフ投手なら石山,野手なら内川や雄平や坂口といったところです。こうした選手が夏場に力を発揮できるか?そのように考えますと,後半戦のキーマンはここに多いように思うのです。
 それができるようになると,未知数の選手は過度に背負うことなくプレーできると思います。特に,先発外国人3人は,弱点を補おうとピンポイントで多く獲得しました。後半戦の巻き返しには,3人の奮起が必要になると思うのです。
 巨人や阪神と比べて優勝争いのアドバンテージはあるでしょうか?私としては,「一番慌てる可能性が低いかな」と挙げます。巨人と阪神はマスコミの扱いが大きく,少し負け続けると一面に黄色信号のように書きます。それを言わせないために,早くも慌てる傾向があると思うのです。それは競っているときに表れるのではないでしょうか?
 対してスワローズは,5連敗などしても大きくは取り上げられません。そのため,外的要因で慌てることは2チームと比べると少ないのではないかと思います。終盤まで競るかリードを取るかして2チームが慌て続けると,スワローズに勝機があるようにも思うのです。ただし,最後の最後まで競ると,勝っている経験値の多い巨人が有利になると思いますけど。
 どっしりと構え戦い続けることができるのか?それは戦力面だけでなく,首脳陣たちがその姿勢を持ち続けるかにもよります。現役の選手よりも,優勝経験が豊富な人が多いですから。
 現役では哲人やライアンなど2015年のスワローズ優勝メンバー,もしくは内川のような他球団での優勝経験者がいます。この優勝も狙えるところで,どのように戦っていくのでしょうか?
 個人的な注目選手は石山を挙げておきます。前半戦終盤で復活を見せており,後半戦に主力に返り咲く可能性を見ています。今野や坂本が未知数である中で石山が主力になれば,優勝に大きく近づけるのではないかと思うのです。


次回は,読売ジャイアンツ編です。

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